迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ことばをまいにたくしてつたえん。

2015-08-01 23:43:10 | 浮世見聞記
横浜の本牧神社で、里神楽の奉納を観る。

演目は「笠狭桜狩(かささのさくらがり)」といふもので、女の神様が嫉妬に狂うさまがひとつの見せ場。

また、なぜ天皇には寿命があるのか、その理由(わけ)を、それとなく説いている曲でもあるやうだ。




かつて日本の民衆は、こうした身近な場で演じられる芸能などを通じて、先人たちの言い伝えを、心に受け継いできた。

そしてその言い伝えは、ときには大ぜいの人の命をも救った。


わたしたちは、先人たちのメッセージに、もっと耳をかたむけるべきだと思ふ。




いまのニッポン人は、なぜ物忘ればかりするのか-

笛と太鼓と、そして蝉の大合唱とが不思議に調和したなかで舞う神様たちの姿から、わたしは答えの一片を見つけた気がした。
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