迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

靈壽の地熱……?

2022-11-04 19:27:00 | 浮世見聞記


今秋には行くと決めてゐた、箱根の大涌谷へ行く。



昼頃に到着した時、日差しは暖かなれど冷たい風がやや強し。



觀光客は思ったほどは多くなく、外國人旅行者もチラホラなれど、色々な國からやって来たその人種の違ひが、景色に彩りを添へてゐる。



富士山はニッポンの觀光に相應しく秋空に青々と映ゆれど、しばらくすると雲霞に紛れてしまひ、着いてすぐ冩真に撮っておいてよかったと思ふ。

かつては“地獄谷”と云った當地を、現在の“大涌谷”と命名し改めたのは明治天皇云々、その大涌谷の名物と云へば黒たまごなり。



食せば長壽になれるとの靈卵にて、次の鐵道200年までは生きてやるつもりなので、これは外せない。


東京圏は昨夜に二度地震があり、さうした影響などで、この火山帯がまたいつ立ち入り禁止になるかわからない。



人災疫病禍とて、依然勢力を保ったままであることも、忘れてはならない。


樂しい時間は、その一瞬一瞬をよく記憶しておくことだ。











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