迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

春の夜の波より明けて。

2018-02-11 21:17:41 | 浮世見聞記
都内の公共施設に特設された能舞台で、「八島」を舞ひ仕る。

二番目物の代表曲であり、仕舞どころは修羅能の基本の型がきっちりと詰まってゐるので、ぜひ押さえておきたかった曲だ。

シテは源義経、能では「平太」といふ髭の描かれた武将の面(おもて)をかける。

そして“御大将”の位取りにふさわしいやう、キマリキマリをはっきりと、どっしりと構へて舞はねばならぬ。



──と、言ふは易し行ふは難し。

さればこそ、舞台といふ戦場へ、扇を手に立ち向かふのである。


そして、次はいかなる“難し”に挑まうかと、ネタ帳を繰る。


『明日の修羅の敵は誰そ……』
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« まずはめでたく返り初日。 | トップ | 火の粉ならぬ雪の粉降りかか... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。