家の前のさくらの花が開き始めました。例年より10日も早い開花です。
この年は思いのほか寒い冬でした。寒い寒いといっているうちに、急激な暖かさが訪れ、自然の樹木たちが過剰に反応してしまったためでしょうか。まだちらほらですが、こうなると例年さくらに先駆けて咲く紫色の木蓮や、真っ赤なやぶ椿と同時に、さくらが満開になってしまいそうです。
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(あっという間に開いたヒトリシズカ)
例年より開花の早いのは、さくらばかりではありません。わが家の山野草たちも、例年一番乗りのバイモユリに続いて、あっというまにショウジョウバカマ、ヒトリシズカ、シュンラン、ヤマスミレ、イカリソウ、と続けざまに咲き始めました。まだ健在な赤いヤブツバキ、豪勢なクリスマスローズに加えて、白いユキヤナギ、黄色のレンギョウと百花繚乱、オーケストラの開幕です。
(いつもなら一番のりの バイモユリたち )
ゆっくりと時間をかけて、一つづつの花との会話を楽しみたかった私としては、この花たちの一斉開花は少々不満で、残念な気持ちもするのですが、自然の摂理には逆いようがありません。