夜なべ仕事をしていると、あちこちの草むらから虫の声が聞こえてきます。
35度を超える暑さに耐えて、暑い暑いアトリエで悪戦苦闘を繰り返していると思っていたのに、今夜の風など、もう秋です。けたたましいほどの蝉の声が、ツクツクボウシに代わり、山のほうからカナカナとヒグラシの声が聞こえて、自然は一斉に秋の準備を始めたようです。
それにしても、自然の営みのなんと律儀なことか! ため息がでます。
十分に時間があると思っていた夏休みだったのに、予定の半分も仕事が終わらない内に終わってしまった感じ、秋の展覧会に向けての作品づくりも、そろそろタイムリミットです。
夕方、庭のノカンゾウの花を撮ろうとしたら、カメラのライトがピカっと光って、こんな写真になりました。日暮れが早くなっているのですね。
なんとなく物悲しい夏のおわりです。