昨夜は台風が東海地方に接近するとの報道に、電池の切れた懐中電灯を買い替えたりして備えたのですが、夜半に激しい風や雨の音はしたものの、これといった被害もなく、台風は無事に通り過ぎて行きました。
朝、舞い落ちた枯葉を掃きながら、ふと庭の草むらを見ると、一羽の小鳥が死んでいます。
何処にも傷らしい物がない所を見ると、昨夜の嵐で吹き飛ばされて、ガラス窓か何かにぶっつかって死んでしまったのでしょう。羽根の色のきれいな小鳥です。調べてみると、どうやらホオジロのようです。昨日までは、美しい声で鳴いていたに違いありません。
思いがけない災害で命を落とすのは、どうやら生きているものの性なのでしょう。
春ごとに花のさかりはありなめどあい見むことは命なりけり (古今和歌集・詠み人知らず)
草むらに 鳥の亡き骸 うずくまり 秋七草の 静かに咲けり