陶芸工房 朝

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めりー・くりすます・木像を彫りました。

2018年12月23日 | 日記・エッセイ・コラム

この秋、「故郷に還る、微笑み。木喰展」というのを見ました。 

仏像に特別な興味があった訳でもなかったのですが、

その「のみ」の痕や、背面に記された文字の生生しさや、原木の面影を見せる木の断面なんかを見ていたら、

「木を彫る」ことの息使いが伝わってきて、「私も彫ってみたい」と思ったのでした。

で、

木喰さんを真似て、

夜な夜な「のみ」ならず「彫刻刀」を振るって彫った「薬師如来?」ですが、どうでしょう。

 

  

どう見ても神々しい如来には見えません。まだあどけない無垢な少女でしょうか?

いえ、

クリスマスにちなんで「聖母マリア」ということにしておきましょうか。

12月24日はキリストの誕生日ですから・・。

 

 

*

木喰さんの作品は、仏像の形をとっていて、その名称も菩薩や如来や観音と名付けられていますが、

その風貌や佇まいは独自で、私には、彼自身の自画像のようにおもえます。

仏門に帰依し、その一生を修行に生きた人の、苦しみと安らぎと祈りから生まれた自画像、そんな気がしています。

 

つれづれの秋の長夜を仏彫る 



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