バンビ・わーるど

プラダー・ウィリー症候群の息子「バンビ」を愛し、その成長を見守る母・suzuのつれづれ日記(&ときどき猫だより)

食を制限するかしないか

2018年11月21日 | プラダー・ウィリー症候群
学校の都合で給食がない日に 放課後デイサービスを利用した。
お昼はファミレスでランチをするという。
これまでにも何度かあったことなので、気にも留めずにいた。

というのも、バンビはいまのところ 過食・盗食がないから。
そして、まぁ多少おなかはぽっちゃりだけど、肥満はしてないから。

自分から ご飯を少なめに とオーダーの時に言うこともできるし
ドリンクバーでもジュースは最初の1杯だけで、後はお茶で という約束も守れる。
自宅で留守番している時も おやつの時間になったら箱から自分で選んで食べる。
あるもの全部を食べたりすることはないんだよね。
そして食べてる分、運動を頑張って 太らないように気を付けてもいる。

自立を目指し、買い物などはできるだけ自分でするように仕向けてきた。
スイミングに行く時はお金を渡し、それでおやつを買って食べることも許している。
おつりはちゃんと返してくる。

だから 信頼していた。

でも、この日 デイから帰ってきてレシートを見たら
ドリアとハンバーグとセットのプチバンにドリンクバー。
明らかに食べ過ぎ。

なんで? いままでこんなことなかったのに...
私もちょっと混乱していた。はっきり言って、ショックだった。

頭ごなしに叱りつけないように 座って話を切り出したものの
話しているうちに バンビの態度にイライラするものがあって
「こんなに食べたら、夕飯は控えないとダメじゃない!?」と言ってしまったんだよね。


PWSにとって、ご飯が食べられない ということほどの衝撃はないみたいで
普段はおとなしいバンビでも これを言われると激昂する。

「だったら、お母さんも食べるな!」とデイの連絡帳を私に投げつけてきた。

あー、やってしまった...
まずはなぜそうなったかを聞いてあげるべきだった。

この日は中学生しかいなくて、他の子もみんなこれくらい食べていたらしい。
食べ盛りの中学生なら 別にそんなに驚くような量でもないもんね。
後輩の子が食べているのを見て、自分も食べたいと思うのは 当たり前といえば当たり前のこと。
ランチ代1000円以内 という案内だったから、その上限ギリギリまでオーダーしたというのも
後で聞いてわかった。

冷静に話をすれば 食べ過ぎたと本人も思っているんだよね。
その場のノリとか勢いとかもあったのだろう。(大人のお酒と同じかな~)
わかっているのを責められるのがイヤだ という気持ち。
まぁそれも理解できる。


強いて言えば、こういう時は周りの支援者の人に「少し多くない? パンはやめておこうか。」と
言ってほしいわけなんだけど(そうしたら食べない可能性は大なので)
デイのスタッフさんも入れ替わりがあるので なかなかそこが難しかったりする。
(一応は伝えたけど)


そして、バンビには

お母さんはあなたを信頼しているから いままでお金を渡して自由に好きなものを食べさせてきた。
でも、こんな風に食べ過ぎてしまうなら それはお母さんの信頼を裏切ることになる。
そうするともう信頼できないから いちいち食べ過ぎないように見張ってくださいと
スタッフさんに頼まなくちゃいけなくなる。
デイだけじゃなくて、移動支援でも、学校でもどこでも。
つまりもう自由がなくなるんだよ。 

ということを言って聞かせた。


バンビもそれは理解できたらしい。
これからは食べ過ぎないようにする と言ってきたので
仲直りして 一緒に夕飯を食べたんだけどね。


こういうことはきっとこの先も起きるだろうけど
その都度 話し合って対応を考えていくしかない。
でも、私はできるだけ バンビを縛らずに、信頼してやりたいと思っている。

食べることは生きることで、食べることは人生の中で大きな楽しみの一つだから。
自分だけ制限されている と食に不満を持つことは
人生そのものを制限されるように思えるかもしれない...。

おいしいものを食べて、あぁ幸せだな と感じるのは素敵なこと。
そこは大事にしてやりたい。
この先もずっと.. そう 願っている。


メールはこちらまで → yakkoxhs@gmail.com

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