プラダー・ウィリー症候群は 食欲との戦いだと言われているけど
これまでバンビには盗食はもちろん、過食の傾向もなく
肥満というほどでもなく
Dr.の「そういう子もいるんだよねー。」という言葉に
うちは”そういう子”なのかなぁ とかすかな期待も持っていた。
それでも”今日大丈夫だからって、明日も大丈夫って保証がないのがPWS”だと
ずっと自分に言い聞かせてきたのだけど...
この夏 バンビが壊れてきていることは以前にも書いた。→就労への道⑫
夜 私が仕事から帰ってくると、急に慌てたように動くバンビがいて
お菓子の入っている戸棚の扉を閉めたり、ごみ箱に何か捨てたり。
見ると 安かったからまとめ買いしてあったお菓子の袋が
あれもこれも開いていたり
ごみ箱にお菓子の個包装の袋がいくつも捨ててあったり...
その度に 驚きとショックと脱力の波が押し寄せてくる。
でも私は”食べたことを怒ることはしない”と心に決めている。
じゃないと 嘘をつくから。
「怒らないから何を食べたかのか教えて。」と言っても
隠したい気持ちが働くのか なかなか正直には言わないんだけどね。
まぁ、高校生男子だからね そりゃお腹も空くだろう。
私だってその年頃はお腹が空いて、ご飯をモリモリ食べていたもんなぁ...
(だから太ったんだけど...w)
普通なら丼飯食べるくらいのお年頃なんだよね。
それをお菓子を多めに食べたからって
目くじら立てて叱るのもかわいそう... なんだけど
でも それやっちゃったら確実に太ってきてるんだよねぇ。
コロナ禍で運動量が減っているせいもあるけど
身体がごっつく丸くなってきているのは目に見えて明らか。
おなかに枕入ってるみたいになってるもんなぁ...
食べさせてあげたいけど、代謝が悪いから太る一方で
なかなかそうもいかなくて 不憫で仕方ない。
本人も食べちゃダメなことは重々わかっていて
でも食べたい気持ちが止められないんだもん つらいよね...。
不憫だけど、糖尿病とかになられても困るので
結局 「鍵」を掛けることにした。
食べるものがあるから食べてしまうわけで
これはもう物理的に食べられないように環境整備をするしかないんだよね。
いろいろ考えて、お菓子を全部ソフトクーラーバックに入れ
蓋の開閉はダブルジッパーになっているので
それにダイアル式の南京錠を着けて、戸棚にしまう。
バンビには毎日1回分のおやつを袋に入れて置いておくことにした。
やめろと騒ぐかと思ったけど
自分のおやつ袋に入っているおやつを確認したら 安心なのか
特に何も言わなかった...。
あ、言ってたのは「これはもう開かないんだね。」のひと言...涙
それでもバッグに入れてなかった
夏の実習の時用に買ってあった塩梅干し飴を
3つも食べてたけどね。
必要もないのに冷蔵庫を覗いたりしていることがあるから
他に何か食べるものがないか 物色しているのかもしれない。
でもとりあえず冷蔵庫の中にあって
バンビが好んで、しかもすぐ食べられるものはパン類くらいしかないからね。
パンを食べてしまうと次の日の朝困るのは自分だとわかっているだろうから
それにはたぶん手をつけないだろう と
冷蔵庫に鍵を掛けるのはまだやってはいない。
まぁ、それも今のところ であって、先のことはわからないけど...
他にも奇行はいろいろあって
とにかく部屋が散らかり放題で
何故か一度捨てたごみ箱のごみ(ほぼ使用済みティッシュ)を
また床に出してあったり
トイレの棚に丸めたトイレットペーパーの玉がいくつか並んでいたり
(そんなことしているから余計トイレが長いんだよ...)
自分で鼻の穴にこよりみたいなのを入れてくしゃみをしてみたり
猫に水をかけるのもまだたまにやっているみたい...
いや、もっと心理的に不安定になってるプラダっ子のことも聞いてはいるけど
でもバンビだって十分”おかしい”状態だよね。
これもいつか落ち着く日が来るのだろうか...
今はまだトンネルの先に灯りがあるのかわからず
暗い道を手探りで歩き続けるしかなくて
そういう日々が今日も明日も続く中で生きていくのは
親も子も苦しい。
それでも 前を向いて歩いていくしかないんだよね。
親はありったけの知恵を絞って、常に試行錯誤して
わが子を守るために できる限りのことをしていくしかないんだと思う。
あきらめるわけにはいかない...。
この初めての鍵が いつまでこのまま続くのかはわからないけど
とりあえずは様子を見ていくしかないんだよね。やれやれ...
”前向きで正直で一生懸命”
と言っていただけると とても嬉しいです。
私が先輩ママさんから授けてもらった知識や知恵や勇気や希望...
それがあるから今の私があります。
だから、このブログが後から歩いてくる誰かへの”恩送り”になったなら そう思っています。
返信ありがとうございます。
はい、日々特性ゆえの行動に、笑ったり泣いたりしています。
suz uさんの前向きで正直で一生懸命なブログは多くのママ達の救いとなっていると思います
更新を楽しみにしております
お子さんと年齢が近いですね。
同じように思春期の難しさを感じられているでしょうか...
こうして”自分は一人じゃない”と思うことで、私自身も励まされます。
拙い文章ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。
バンビくんより一才下の息子がおり、suzuさんの思いの一つ一つに共感し、励まされています
ありがとうございます