テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ウソばっかりの?楽しい一冊♪

2014-04-01 21:31:44 | ブックス
「こんにちわっ、ユキノジョーですっ!」
「ホホホホホオー!」(←訳:フクロウです!)
「きょうからぁ、ぼくたちがこのブログを――」

  

「ちょッとォ、まッたァ!
 そうはァ~させないぜッ!」
「ぐるるるっ!」(←訳:そうだよっ!)

「あっ?バレあぁ?」
「ホホッ!」(←訳:残念っ!)

  

「ふゥッ!
 あらためましてェ、こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるる!」(←訳:虎です!)

 はい、こんにちは、ネーさです。
 エイプリルフールにつきもののお遊びが済んだところで、
 本日も読書タ~イム!
 大嘘ウェルカムな4月1日にふさわしい、
 ヒトを喰っちゃう愉快な御本を、さあ、どうぞ~!

  



          ―― セーラー服とシャーロキエンヌ ――



 著者は古野まほろ さん、2014年1月に発行されました。
 『穴井戸栄子の華麗なる事件簿』と副題が付されています。

「むむッ? ふまじめェそうなァ、おねえさんがァ~…」
「ぐるるぅ!」(←訳:いるねぇ!)

 御本の表紙画は、
 なかなかに蠱惑的なうら若きおねえさん像。

 ……えっ?
 このお嬢さんが?
 シャーロキエンヌ?
 つまりはシャーロック・ホームズさんの熱烈なファンにして私淑者?

 
「どうみてもォ、えーとォ、そのォ」
「がるるぐるるるがる?」(←訳:普通の女子高生さん?)

 どう見ても、何度見直しても、
 ごく普通そうな、あーいえ、
 普通どころか可愛くて、スタイルもよくて、
 元気、いえパワーハツラツな彼女は――
 穴井戸栄子さん。

 でもやっぱり、普通でないのかもしれません。
 なんたって

  《穴井戸栄子・飯塚佑 探偵士事務所》

 という看板を、
 愛知県姫山市八丁味噌通(はっちょうみそどおり)2-21-13番地に
 掲げているくらいですから――

「ほんもののォ??」
「ぐるぐるっ??」(←訳:探偵さんっ??)

 女流名探偵・穴井戸栄子さんのもとに持ち込まれるのは
 奇怪千万な《謎》です。
 短篇連作4編のラインナップは、

 獅子座生まれさんにのみ許される太っ腹?なアルバイト――
 『獅子座連盟』とは?

 巨大スイカに隠された秘密――
 『赤いルピア』!

 縞シマの危険が迫りくる――
 『だんだらの紐』!

 乱心か?正気なのか?の
 『六つの家康公』!

「…………」
「…………」
「やぱりィ、これはァ~…」
「がるるるるぐーる?」(←訳:エイプリルフール?)

 いえいえ、決してウソだと思っちゃいけません。
 銛矢艇(もりやてい)教授なんて登場人物や、
 鉄途隷人(てつとれいと)警部さんなんてヒトが出てきても、
 侮ってはいけません。

 様々な仕掛け、
 パロディ、パスティーシュ、造語、言葉遊び、
 あらゆる罠が読み手を幻惑いたします。

 これは、探偵小説?
 スチームパンクSFかしら?
 ライトノベルのパロディ?
 不真面目な外観の下に潜んでいるのは……?

「いまだァかつてないィ~??」
「ぐるぐるがーるるる?」(←訳:変形偽装ホームズ譚??)

 ミステリ好きな活字マニアさんに、
 エイプリルフールのシャレっ気を理解できる御方に、
 おすすめですよ~♪




 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする