「こんにちわァ、テディちゃでス!
はなふぶきィ~、でスよゥ!」
「がるる!ぐるるがる~…」(←訳:虎です!川面に花筏~…)
こんにちは、ネーさです。
ソメイヨシノの花筏を見送りながら、
本日の読書タイムは
私たちも大ファンだった、いえ、今も大ファン!な、
こちらの著者さんの御本を、どうぞ~!

―― 天野祐吉の CM天気図 傑作選 ――
著者は天野祐吉さん、2013年12月に発行されました。
『経済大国から《別品》の国へ』と副題が付されたこの御本は、
朝日新聞紙上に連載された『私のCMウォッチング(1984年4月5日~90年6月29日)』と
『CM天気図(1990年7月7日~2013年10月16日)』の中から選ばれた
155編の“CM批評”から構成されています。
「するどいィ~してんッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:独自の視点!)
《CM》にひとこと申す。
毎週、新聞紙に掲載される
天野さんのCM批評は
今にして思い返せば画期的な企画でした。
新聞にだってスポンサーはついているんですもの、
オトナしくしていれば波風は立たない、んですけれど、
天野さん、オトナしくなんかしてなかったわね!
「ときにはァ、するどくッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:ときには柔軟に!)
おや?と思えば
ぴしり、と叱り、
面白いものに巡り会えば
いいぞ!と称賛した天野さん。
昭和という時代の終わりに
TVから二日間にわたって一切のCMが消えたこと。
バブル経済の崩壊。
20世紀の終わりに
この100年を象徴する10の広告を考察し。
年寄りをナメんなよ、と啖呵をきり。
そして、東日本大震災のおりも
一方的に流されるTVCMを憂い、
現場に思いを馳せ――
常に、上からの目線ではなく
ふつうのおじさん感覚で
CMと、CMを生み出すこの現代社会を
眺めてきたのが、
天野さん……。
「つよいィくによりもォ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:賢い国がいい!)
強い国ではなく、賢い国。
お金では買えない何かがある。
戦争も原発もない《別品》の国がいい。
そういう国に住みたい――
「テディちゃもォ、そういうくにがァいいッ!」
「がるる!」(←訳:ボクも!)
天野さんが見立てた、
ものの本質。
CMから、或いは広告から覗き見えるこの国の文化、姿かたちはどんなものなのか、
それは将来どうあるべきなのか。
天野さんという指針を喪った私たちは
今日もTVや新聞雑誌を賑わすCMに
何を想えばいいのか――
読み手の想いはすべて、
御本巻末の『天野祐吉の横顔』で
《宇宙人ユーキチの妻・天野伊佐子》さんが代弁してくださっています。
なんともやさしく、あたたかく。
……堅苦しい御紹介になっちゃいましたが、
震災から三年と一ヶ月が過ぎたいま、
活字マニアの皆さま、
ぜひ手に取ってみてくださいね、この一冊!
「あしたのォ、しーえむてんきずはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:晴天であれ!)
はなふぶきィ~、でスよゥ!」
「がるる!ぐるるがる~…」(←訳:虎です!川面に花筏~…)
こんにちは、ネーさです。
ソメイヨシノの花筏を見送りながら、
本日の読書タイムは
私たちも大ファンだった、いえ、今も大ファン!な、
こちらの著者さんの御本を、どうぞ~!

―― 天野祐吉の CM天気図 傑作選 ――
著者は天野祐吉さん、2013年12月に発行されました。
『経済大国から《別品》の国へ』と副題が付されたこの御本は、
朝日新聞紙上に連載された『私のCMウォッチング(1984年4月5日~90年6月29日)』と
『CM天気図(1990年7月7日~2013年10月16日)』の中から選ばれた
155編の“CM批評”から構成されています。
「するどいィ~してんッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:独自の視点!)
《CM》にひとこと申す。
毎週、新聞紙に掲載される
天野さんのCM批評は
今にして思い返せば画期的な企画でした。
新聞にだってスポンサーはついているんですもの、
オトナしくしていれば波風は立たない、んですけれど、
天野さん、オトナしくなんかしてなかったわね!
「ときにはァ、するどくッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:ときには柔軟に!)
おや?と思えば
ぴしり、と叱り、
面白いものに巡り会えば
いいぞ!と称賛した天野さん。
昭和という時代の終わりに
TVから二日間にわたって一切のCMが消えたこと。
バブル経済の崩壊。
20世紀の終わりに
この100年を象徴する10の広告を考察し。
年寄りをナメんなよ、と啖呵をきり。
そして、東日本大震災のおりも
一方的に流されるTVCMを憂い、
現場に思いを馳せ――
常に、上からの目線ではなく
ふつうのおじさん感覚で
CMと、CMを生み出すこの現代社会を
眺めてきたのが、
天野さん……。
「つよいィくによりもォ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:賢い国がいい!)
強い国ではなく、賢い国。
お金では買えない何かがある。
戦争も原発もない《別品》の国がいい。
そういう国に住みたい――
「テディちゃもォ、そういうくにがァいいッ!」
「がるる!」(←訳:ボクも!)
天野さんが見立てた、
ものの本質。
CMから、或いは広告から覗き見えるこの国の文化、姿かたちはどんなものなのか、
それは将来どうあるべきなのか。
天野さんという指針を喪った私たちは
今日もTVや新聞雑誌を賑わすCMに
何を想えばいいのか――
読み手の想いはすべて、
御本巻末の『天野祐吉の横顔』で
《宇宙人ユーキチの妻・天野伊佐子》さんが代弁してくださっています。
なんともやさしく、あたたかく。
……堅苦しい御紹介になっちゃいましたが、
震災から三年と一ヶ月が過ぎたいま、
活字マニアの皆さま、
ぜひ手に取ってみてくださいね、この一冊!
「あしたのォ、しーえむてんきずはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:晴天であれ!)