「こッ、こんにちあわわッ、テディちゃでスッ!」
「がるるっぐるるるっ!」(←訳:虎ですっうわわわっ!)
こんにちは、ネーさです。
皆さま、背筋がゾクゾクする恐怖の世界へ……ではなく、
切なさに胸が痛くなる“かいぶつ”の世界へ、ようこそ。
さあ、読書タイムの開幕ですよ、こちらを、どうぞ~!
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―― ウーギークックのこどもたち ――
文は坂本裕司さん、絵は林田秀一さん、2014年3月に発行されました。
ええ、そうです、本日ご紹介いたしますのは、絵本です♪
「えほんだけどォ~、これはァ~…」
「ぐーるがるるっ??」(←訳:ダークサイドっ??)
御本の表紙でドス黒さをふりまいている、
得体の知れないモノ。
それが、ウーギークックです。
ウーギークックは、
地下のボイラー室に巣食う“かいぶつ”。
「あわッ、あわわわッ、かいぶつゥ!」
「がる~!」(←訳:怖い~!)
そのボイラー室は、病院にあります。
病院で、
ウーギークックの噂をするのは、こどもたち。
きえたこどもは
ボイラーしつにつれていかれたのよ――
生まれたときから、ずっとこの病院にいる、るる ちゃん。
るる ちゃんも、聞いたことがありました。
そこには かいぶつがすんでいて
こどもたちの たましいを たべてしまう――
「たッ、たべられたくゥないィ!」
「ぐるるっ!」(←訳:ボクもっ!)
るるちゃんは、地下室へ向かいます。
皆の反対を振り切って。
わたしは ウーギークックに いいたいことがあるの――
そして地下室に行ってみれば。
ああ、噂は本当だったのでした。
暗闇の奥、
くちゃくちゃと音を立て、
何かを食べているのは……ウーギークック!
「にににッ、にげたほうがァッ」
「がるるぅ!」(←訳:いいよぅ!)
るるちゃんは
ウーギークックに言いました。
こどもたちの たましいを
おねがい たべないで――
“かいぶつ”ウーギークックは
るるちゃんへ、どう応えたのでしょうか。
「おッ、おそろしィことがァ~…」
「ぐるるるる!」(←訳:起こりそう!)
生命の深淵を覗きこむ、
魂のありかを問う、
るるちゃんと
ウーギークックのやりとり。
きりきりと、
こころを削って燃やしてゆくような、
“こども”と“かいぶつ”の語り合い。
……もしかしたら。
「もッもしかッ??」
「がるるぐるるるっ?」(←訳:もしか何ですかっ?)
もしかしたら、
あなたのお家にも
ウーギークックの住む地下室があるのかもしれません。
あなたが知らないだけで、
床下に、壁の奥に、ウーギークックは暮らしている。
そして、
あなたのたましいのかたちを
じっと見つめている……。
「えええッ?」(←後ろを振り向く)
「がるぅ?」(←やはり振り向く)
2013年7月~9月に放送されたTVドラマ『Woman』から生まれた絵本です。
坂本裕司さんの詩歌をも超える文章、
林田秀一さんの残酷なまでに愛らしい絵、
ともに素晴らしい!
全活字マニアさんは急いで書店さんの絵本コーナーへ!
「がるるっぐるるるっ!」(←訳:虎ですっうわわわっ!)
こんにちは、ネーさです。
皆さま、背筋がゾクゾクする恐怖の世界へ……ではなく、
切なさに胸が痛くなる“かいぶつ”の世界へ、ようこそ。
さあ、読書タイムの開幕ですよ、こちらを、どうぞ~!

―― ウーギークックのこどもたち ――
文は坂本裕司さん、絵は林田秀一さん、2014年3月に発行されました。
ええ、そうです、本日ご紹介いたしますのは、絵本です♪
「えほんだけどォ~、これはァ~…」
「ぐーるがるるっ??」(←訳:ダークサイドっ??)
御本の表紙でドス黒さをふりまいている、
得体の知れないモノ。
それが、ウーギークックです。
ウーギークックは、
地下のボイラー室に巣食う“かいぶつ”。
「あわッ、あわわわッ、かいぶつゥ!」
「がる~!」(←訳:怖い~!)
そのボイラー室は、病院にあります。
病院で、
ウーギークックの噂をするのは、こどもたち。
きえたこどもは
ボイラーしつにつれていかれたのよ――
生まれたときから、ずっとこの病院にいる、るる ちゃん。
るる ちゃんも、聞いたことがありました。
そこには かいぶつがすんでいて
こどもたちの たましいを たべてしまう――
「たッ、たべられたくゥないィ!」
「ぐるるっ!」(←訳:ボクもっ!)
るるちゃんは、地下室へ向かいます。
皆の反対を振り切って。
わたしは ウーギークックに いいたいことがあるの――
そして地下室に行ってみれば。
ああ、噂は本当だったのでした。
暗闇の奥、
くちゃくちゃと音を立て、
何かを食べているのは……ウーギークック!
「にににッ、にげたほうがァッ」
「がるるぅ!」(←訳:いいよぅ!)
るるちゃんは
ウーギークックに言いました。
こどもたちの たましいを
おねがい たべないで――
“かいぶつ”ウーギークックは
るるちゃんへ、どう応えたのでしょうか。
「おッ、おそろしィことがァ~…」
「ぐるるるる!」(←訳:起こりそう!)
生命の深淵を覗きこむ、
魂のありかを問う、
るるちゃんと
ウーギークックのやりとり。
きりきりと、
こころを削って燃やしてゆくような、
“こども”と“かいぶつ”の語り合い。
……もしかしたら。
「もッもしかッ??」
「がるるぐるるるっ?」(←訳:もしか何ですかっ?)
もしかしたら、
あなたのお家にも
ウーギークックの住む地下室があるのかもしれません。
あなたが知らないだけで、
床下に、壁の奥に、ウーギークックは暮らしている。
そして、
あなたのたましいのかたちを
じっと見つめている……。
「えええッ?」(←後ろを振り向く)
「がるぅ?」(←やはり振り向く)
2013年7月~9月に放送されたTVドラマ『Woman』から生まれた絵本です。
坂本裕司さんの詩歌をも超える文章、
林田秀一さんの残酷なまでに愛らしい絵、
ともに素晴らしい!
全活字マニアさんは急いで書店さんの絵本コーナーへ!