「こんにちわァ~、テディちゃでス!
おはなみィ、したいのにィ~!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!雨だよう!)
こんにちは、ネーさです。
今日の関東地方は雨、また雨……
お花見は週末に順延することにして、
読書タイムといたしましょう。
では本日は、
サクラと同じように日本人のこころをくすぐるテーマの御本を、さあ、どうぞ~!
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―― 紅白歌合戦と日本人 ――
著者は太田省一(おおた・しょういち)さん、2013年11月に発行されました。
春のサクラに対して、
大晦日の風物詩といえば……
「こうはくゥ、でスねッ!」
「ぐるるる!」(←訳:NHKの!)
年末のみならず、ほぼ一年を通じて大きな話題となる、
NHKの紅白歌合戦。
新人さんがヒットを飛ばせば、
今年の紅白出場候補か!と新聞雑誌ネットに書かれ、
常連さんたちは早くから衣装の準備に余念がありません。
影響力比類なし!の大イベント、ですよね。
そんな紅白歌合戦の、
初期の頃はこうだった、ああだった、というトリビア的ネタは
時折りニュースになりますが、
あまり知られていないのは
初期と現在をつなぐ、
中間の時代の内容です。
「そういえばァ~…?」
「がるるるぐる?」(←訳:知らないかも?)
ラジオで始まった紅白歌合戦が
TVへと移行したのは、
日本が高度経済成長に沸く20世紀後半。
それは、TVという家電が家々にゆきわたった時代でもありました。
皆が知る、紅白。
皆が注目する、紅白。
そして、そこに出場/出演する歌手さん・芸能人さんたちは
その年を象徴する“顔”です。
「だいひッときょくをォ、ひッさげてェ♪」
「ぐるるるがる!」(←訳:流行語も連発!)
年ごとに変わるヒット曲、流行のフレーズ。
時代に忠実に、かつ残酷なことに、
くるくると移り変わる人気や世相を、
著者・太田さんは詳細に描写してゆきます。
第一章《復興のなかの『紅白歌合戦』》
第二章《豊かさのなかの『紅白歌合戦』》
第三章《喪失と再生》
という主な構成のうち、
とりわけチカラが感じられるのは
第二章でしょうか。
「すごいィ~しちょうりつゥ!」
「がるるぐるーがるるる!」(←訳:伝説のスターさんたち!)
しかし、光の陰に、ドラマあり。
美空ひばりさんの“落選”、
フォークソングの台頭、
歌謡曲の衰退……。
「ふァ~…それはァ~…」
「ぐるるがるがる!」(←訳:TVの歴史だね!)
日本の歌謡史を追いつつ、
太田さんの筆は、
終章《3・11後の『紅白歌合戦』》へと雪崩れ込みます。
2012年の、三輪明宏さんによる『ヨイトマケの唄』のシーンへと――
「あのうたはァ!」
「がるるっる!」(←訳:すごかった!)
この終章の素晴らしさ!見事さ!
単にひとつの番組を研究するだけでなく、
日本の文化/文化の理想像を問いかける文章は
活字マニア諸氏必読の名論になっていますよ♪
「ずしりィとォ、おもいィ!」
「ぐっるがるぅ!」(←訳:グッと来るぅ!)
いまからでも2013年BEST BOOKのリストに追加したい一冊、
未読の御方は、ぜひ~!
おはなみィ、したいのにィ~!」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!雨だよう!)
こんにちは、ネーさです。
今日の関東地方は雨、また雨……
お花見は週末に順延することにして、
読書タイムといたしましょう。
では本日は、
サクラと同じように日本人のこころをくすぐるテーマの御本を、さあ、どうぞ~!
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―― 紅白歌合戦と日本人 ――
著者は太田省一(おおた・しょういち)さん、2013年11月に発行されました。
春のサクラに対して、
大晦日の風物詩といえば……
「こうはくゥ、でスねッ!」
「ぐるるる!」(←訳:NHKの!)
年末のみならず、ほぼ一年を通じて大きな話題となる、
NHKの紅白歌合戦。
新人さんがヒットを飛ばせば、
今年の紅白出場候補か!と新聞雑誌ネットに書かれ、
常連さんたちは早くから衣装の準備に余念がありません。
影響力比類なし!の大イベント、ですよね。
そんな紅白歌合戦の、
初期の頃はこうだった、ああだった、というトリビア的ネタは
時折りニュースになりますが、
あまり知られていないのは
初期と現在をつなぐ、
中間の時代の内容です。
「そういえばァ~…?」
「がるるるぐる?」(←訳:知らないかも?)
ラジオで始まった紅白歌合戦が
TVへと移行したのは、
日本が高度経済成長に沸く20世紀後半。
それは、TVという家電が家々にゆきわたった時代でもありました。
皆が知る、紅白。
皆が注目する、紅白。
そして、そこに出場/出演する歌手さん・芸能人さんたちは
その年を象徴する“顔”です。
「だいひッときょくをォ、ひッさげてェ♪」
「ぐるるるがる!」(←訳:流行語も連発!)
年ごとに変わるヒット曲、流行のフレーズ。
時代に忠実に、かつ残酷なことに、
くるくると移り変わる人気や世相を、
著者・太田さんは詳細に描写してゆきます。
第一章《復興のなかの『紅白歌合戦』》
第二章《豊かさのなかの『紅白歌合戦』》
第三章《喪失と再生》
という主な構成のうち、
とりわけチカラが感じられるのは
第二章でしょうか。
「すごいィ~しちょうりつゥ!」
「がるるぐるーがるるる!」(←訳:伝説のスターさんたち!)
しかし、光の陰に、ドラマあり。
美空ひばりさんの“落選”、
フォークソングの台頭、
歌謡曲の衰退……。
「ふァ~…それはァ~…」
「ぐるるがるがる!」(←訳:TVの歴史だね!)
日本の歌謡史を追いつつ、
太田さんの筆は、
終章《3・11後の『紅白歌合戦』》へと雪崩れ込みます。
2012年の、三輪明宏さんによる『ヨイトマケの唄』のシーンへと――
「あのうたはァ!」
「がるるっる!」(←訳:すごかった!)
この終章の素晴らしさ!見事さ!
単にひとつの番組を研究するだけでなく、
日本の文化/文化の理想像を問いかける文章は
活字マニア諸氏必読の名論になっていますよ♪
「ずしりィとォ、おもいィ!」
「ぐっるがるぅ!」(←訳:グッと来るぅ!)
いまからでも2013年BEST BOOKのリストに追加したい一冊、
未読の御方は、ぜひ~!