テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

30億年の旅人。

2014-04-17 21:33:10 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 きぶんはァ、しょかッ♪」
「がるる!ぐるぅ!」(←訳:虎です!暑つぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の関東地方は
 おやつにアイスクリームを食べたくなっちゃうような一日でした♪
 なので、読書タイムも南国の風吹くこの小説作品を、
 さあ、どうぞ~!

  



  
               ―― うたかたエマノン ――



 著者は梶尾真治(かじお・しんじ)さん、2013年11月に発行されました。
 SFやファンタジー好きな活字マニアさんならよく御存知の、
 《エマノン》シリーズの最新作にして
 初の長編作品です。
 シリーズの主人公・エマノンさんは――

「ひょうしのォ、おねえさんがァ、えまのんさんッ!」
「ぐるるぅ!」(←訳:美人だぁ!)

 ええ、エマノンさんは印象的な美少女さんです。
 髪は長くて、
 顔の彫りが深く、
 しかし何国人かはわからない……
 若く見えるけれど、
 地球に生命が誕生した昔――
 30億年前からの記憶を持っている??

「みすてりあすゥ~!」
「がるぐるるるる!」(←訳:でも有り得そう!)

 言葉を交わすうち、
 エマノンさんならばそれも有り得るんじゃないか、
 と相手に思わせてしまう不思議な魅力。
 30億年分の長い長い記憶……。

 時を超越する旅人・エマノンさんが
 今回、ふらりと立ち寄ったのは、
 風光明媚で知られるカリブ海の島
 マルティニーク。

 いえ、ホント言うとね、
 ふらり、ではなかったんです。

「ふゥむッ、つまりィ~」
「ぐるるるる!」(←訳:目的ある旅!)

 40年ほど前のこと、
 エマノンさんはマルティニーク島を訪れたのでした、が。

 当時の記憶が、ない。

 長大な記憶を持つエマノンさんなのに、
 40年前マルティニーク島へ渡ったとき何があったのか、
 それだけはさっぱり思い出せない、というのです。

 記憶を取り戻そうとするエマノンに手を貸すのは、
 マルティニーク島の少年・ジャンくん、
 流れ者の絵描きポール・ゴーギャンさん、
 元は新聞記者のラフカディオ・ハーンさん。

「うわァ!こいずみやくもォさんッ?」
「がるるぐーるぅるるる?」(←訳:画家のゴーギャンさん?)

 失われた記憶を追う冒険物語は、
 あの有名な古典SF作品を彷彿とさせるものがあります。

 はたして、記憶の霧の向こう側に
 エマノンさんと仲間たちは何を見つけるのか……

 活字マニアの皆さま、
 ハラハラしながら一気読みを!

「あッ、それとねッ!」
「ぐっるるがるるる!」(←訳:こっちもおすすめ!)

 《エマノン》シリーズの既刊作品
 『おもいでエマノン』
 『さすらいエマノン』
 『まろうどエマノン』
 『ゆきずりエマノン』
 が新装版×完全版として文庫化されました。
 こちらも、ぜひ!




 
 
 

 
コメント
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