テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ みちは、ひらける ~

2019-01-31 21:53:17 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 たいぼうゥのォ~あめェ~ッ♪」
「がるる!ぐっるがるる!」(←訳:虎です!ホッとするね!)

 こんにちは、ネーさです。
 お久しぶりの降雨!
 これで乾燥警報から解放されるわ~♫と、
 湿度を大歓迎しながら1月ラストの読書タイムは、
 こちらのアートブックを、
 さあ、どうぞ~!
 
  


 
          ―― Michi みち ――



 著者はjunaida(ジュナイダ)さん、2018年11月に発行されました。
 絵本……にジャンル分けされている御本ですが、
 手に取ってみれば、きっと――

「えほんッ、なのかなァ?」
「ぐるがぅるるる?」(←訳:画集じゃないの?)
「みすてりィかもッ!」

 と、楽しくも迷い、考えてしまうことでしょう。
 
 狂おしいほど美しく、
 細やかにあたたかく、
 飄々と描かれた絵画たちを、
 絵本と決めつけちゃっていいのか。

 もっと巨きな、ジャンル分け出来ない“何か”なのではないか。

「もじィ、まッたくゥありませんッ!」
「がるる!」(←訳:画だけ!)

 御本を右から開く場合、
 表紙は↑上の画像のように、
 女の子の後姿から始まります。

 対して、御本を左から開く場合は、
 表紙は↓下の画像のように――
 
  

 男の子の後姿から、始まるんです。

 女の子は、
 男の子は、
 それぞれの前に現れる《みち》を、
 上がったり下がったり、
 左右どころが縦横に折れ曲がる《みち》を、
 足取りたしかに進んでゆく。

 ふたりがどちらも、
 歩みを止めず、
 進んで進んで、
 進み続けたその先には……?

「それはァ、ひみつゥでス!」
「ぐるる~♪」(←訳:うふふ~♪)

 ページからページへ、
 《みち》は様々な季節や国を越えて続きます。

 ヒナギク咲く町の間を、
 サーカスの楽の音が流れる迷路を、
 書物の町を、
 灯ともるランプの国を。

「なんというゥ、さいみつゥぶりィ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:最強の描き込み!)

 junaidaさんの細密な筆遣いには
 ただもう感服です。

 おっと、これ以上のお喋りは
 読み手さんから“知る喜び”を奪ってしまうことになりますから、
 どうか皆さま、
 先ずはこの御自身で《みち》を探し、
 ページを捲るごと、

「うわあッ♪」
「ぐる!」(←訳:おお!)

 と驚いてみてくださいね。
 絵本好きさんに、
 アート好きさん&細密画マニアさんに、
 激おすすめの一冊ですよ~♫


 なお、junaidaさんは
 イラストや書籍の装幀のお仕事もしておられます。
 下の画像は(小さくて申し訳ありませんが)
 北の国の森と、
 チビっこい男の子が主役の物語をテーマにした作品で――

「あッ! わきゃッたでスゥ!」
「がるるるぐるるるる~!」(←訳:ニルスの不思議な旅~!)
 
  

 ニルスくんのように画の翼に乗って、
 どうか皆さまもjunaidaさんの宇宙へ、ぜひ!


 
コメント
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