「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうもォ、わんにゃんッ?」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!ワンの方だよ!)
こんにちは、ネーさです。
前回記事では北斎さん描くワンニャンたちの
展覧会情報をお伝えしました♪
そして、本日の読書タイムも、ワンコがほぼ主役!なんです。
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― 猛犬、月に咆(ほ)える ――
著者は経塚丸雄(きょうづか・まるお)さん、
2018年10月に発行されました。
《わんわん武士道》シリーズの第2作目になります。
昨年末にご紹介したシリーズ第1作『猛犬、江戸に跳ぶ』は、
ハチャメチャな、いえ、
動物ユーモア小説と時代小説をミックスしたような
たいそう楽しいエンタ作品で、
私ネーさ、大ファンになってしまったのですが。
「こんかいィもォ、あいつゥがァ~…」
「ぐるる!」(←訳:出ます!)
そう、オバケが出ま、いえ、オバケじゃなくて、
まあその、オバケかと思うくらいのワンコ、ってことなのよね。
御本の表紙にも、
ズシーンとした重量感たっぷりのボディが描かれているのは、
“猛犬”の仁王丸(におうまる)くん。
推定体重は、70~80kgはありそうな……。
「しかたないィのでスゥ!」
「がるるるぐるがるるるぅ!」(←訳:そういう犬種なんだよぅ!)
仁王丸くんの生まれ育ちは非常に複雑です。
異国船のカピタンが徳川将軍家に献上した、
マステフ犬。(←現代でいうマスティフ犬、ですね)
江戸のお城で、
ごはんをたっぷり与えられ、
気ままに暮らしてはいても、
小さなうちに親兄弟から引き離された仁王丸くんには、
“生活のルール”がよく分からない――
昼夜の見境なくムダ吠えをしたり、
力任せに壁を倒したり、壊したり。
「でもォ、あらわれたァのでス!」
「ぐるるるるる!」(←訳:救い手さんが!)
小笠原官兵衛(おがさわら・かんべえ)さんは、
江戸幕府の旗本であり、
口笛ひとつで“鳥寄せ”も出来ちゃう動物好き。
官兵衛さんと出会ったことで
仁王丸くんは変わりました。
官兵衛さんを信頼し、
ともに暮らして“生活のルール”を学び、
本来の賢さを発揮して、
そうすればもう、
誰にも無礼な犬だと罵られたりしません。
皆から一目置かれます。
「よかッたでスねッ!」
「がっるぅるぐるるるる!」(←訳:グッジョブ仁王丸くん)
とはいえ、
賢くなったらなったで、またタイヘンです。
人口百万を超える、
世界最大の都市・江戸。
人間が100万いるのですから、
ワンコの数も相当な都市・江戸。
そうなると、ワンコマニアというのも……?
「いまスかァ?」
「ぐるる!」(←訳:いるね!)
現将軍(十代将軍・家治公)の弟、
前将軍(九代将軍・家重公)の次男。
もしかしたら、次の将軍さんか?とも噂される、
重好(しげよし)卿。
この重好卿が、大のつくワンコ好き♫
でありましたから、
仁王丸を見事に手懐けた官兵衛さん、
重好卿の目には立派な好人物と映ります。
そうして、世の中には、
官兵衛さんが偉いヒトに重用されたり、
出世するのを面白く思わない者たちもいるらしい……?
「ふァ~…おさむらいさんッてェ~…」
「がるるぐるるる~…」(←訳:楽しくなさそう~…)
せっかく、良いワンコだ!と認められたのに。
お江戸の町を散歩するのも
大好きになっていたのに。
仁王丸くんの、
官兵衛さんの安穏な日々は、どうなるのか――
「ふんばれッ、におうまるくんッ!」
「ぐるがるるぅる!」(←訳:跳ね返しちゃえ!)
愛犬家さん大喜びのエンタ時代小説、
愉快な御本をお探しの方々におすすめです。
ぜひ、一読を~♪
きょうもォ、わんにゃんッ?」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!ワンの方だよ!)
こんにちは、ネーさです。
前回記事では北斎さん描くワンニャンたちの
展覧会情報をお伝えしました♪
そして、本日の読書タイムも、ワンコがほぼ主役!なんです。
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― 猛犬、月に咆(ほ)える ――
著者は経塚丸雄(きょうづか・まるお)さん、
2018年10月に発行されました。
《わんわん武士道》シリーズの第2作目になります。
昨年末にご紹介したシリーズ第1作『猛犬、江戸に跳ぶ』は、
ハチャメチャな、いえ、
動物ユーモア小説と時代小説をミックスしたような
たいそう楽しいエンタ作品で、
私ネーさ、大ファンになってしまったのですが。
「こんかいィもォ、あいつゥがァ~…」
「ぐるる!」(←訳:出ます!)
そう、オバケが出ま、いえ、オバケじゃなくて、
まあその、オバケかと思うくらいのワンコ、ってことなのよね。
御本の表紙にも、
ズシーンとした重量感たっぷりのボディが描かれているのは、
“猛犬”の仁王丸(におうまる)くん。
推定体重は、70~80kgはありそうな……。
「しかたないィのでスゥ!」
「がるるるぐるがるるるぅ!」(←訳:そういう犬種なんだよぅ!)
仁王丸くんの生まれ育ちは非常に複雑です。
異国船のカピタンが徳川将軍家に献上した、
マステフ犬。(←現代でいうマスティフ犬、ですね)
江戸のお城で、
ごはんをたっぷり与えられ、
気ままに暮らしてはいても、
小さなうちに親兄弟から引き離された仁王丸くんには、
“生活のルール”がよく分からない――
昼夜の見境なくムダ吠えをしたり、
力任せに壁を倒したり、壊したり。
「でもォ、あらわれたァのでス!」
「ぐるるるるる!」(←訳:救い手さんが!)
小笠原官兵衛(おがさわら・かんべえ)さんは、
江戸幕府の旗本であり、
口笛ひとつで“鳥寄せ”も出来ちゃう動物好き。
官兵衛さんと出会ったことで
仁王丸くんは変わりました。
官兵衛さんを信頼し、
ともに暮らして“生活のルール”を学び、
本来の賢さを発揮して、
そうすればもう、
誰にも無礼な犬だと罵られたりしません。
皆から一目置かれます。
「よかッたでスねッ!」
「がっるぅるぐるるるる!」(←訳:グッジョブ仁王丸くん)
とはいえ、
賢くなったらなったで、またタイヘンです。
人口百万を超える、
世界最大の都市・江戸。
人間が100万いるのですから、
ワンコの数も相当な都市・江戸。
そうなると、ワンコマニアというのも……?
「いまスかァ?」
「ぐるる!」(←訳:いるね!)
現将軍(十代将軍・家治公)の弟、
前将軍(九代将軍・家重公)の次男。
もしかしたら、次の将軍さんか?とも噂される、
重好(しげよし)卿。
この重好卿が、大のつくワンコ好き♫
でありましたから、
仁王丸を見事に手懐けた官兵衛さん、
重好卿の目には立派な好人物と映ります。
そうして、世の中には、
官兵衛さんが偉いヒトに重用されたり、
出世するのを面白く思わない者たちもいるらしい……?
「ふァ~…おさむらいさんッてェ~…」
「がるるぐるるる~…」(←訳:楽しくなさそう~…)
せっかく、良いワンコだ!と認められたのに。
お江戸の町を散歩するのも
大好きになっていたのに。
仁王丸くんの、
官兵衛さんの安穏な日々は、どうなるのか――
「ふんばれッ、におうまるくんッ!」
「ぐるがるるぅる!」(←訳:跳ね返しちゃえ!)
愛犬家さん大喜びのエンタ時代小説、
愉快な御本をお探しの方々におすすめです。
ぜひ、一読を~♪