テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 激動の、応仁前夜! ~

2019-01-04 22:34:51 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 あけましてェおめでとうゥございまスゥ!」
「がるる!ぐる^!」(←訳:虎です!迎春~!)

 こんにちは、ネーさです。
 あらためまして、
 謹賀新年&今年もよろしくお願いいたします♪
 年末の《BEST BOOK探し》と新春特別企画いお付き合いくださり、
 ありがとうございました。
 さあ、本日からは通常版読書タイムの再開です。
 2019年の第1回目は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
         ―― 新九郎、奔る!(1) ――



 著者はゆうきまさみ さん、2018年8月に発行されました。
 『奔る』と書いて『はしる』とお読みくださいね。
 はい、《和の文化》がクローズアップされる年の初め、
 御紹介いたしますのは、歴史コミック作品です。

「あれれッ? ろぼッとはァ~??」
「ぐるがぅるるる?」(←訳:SFじゃないの?)

 そうね、著者・ゆうきまさみさんは、
 《機動警察パトレーバー》シリーズや、
 『究極超人あ~るくん』『アトム ザ・ビギニング』など、
 SF色の濃い作品で人気の漫画家さんですが、
 この御本は完全に“日本史”、
 それも、応仁の乱時代の日本が舞台になっています。

「わうゥ~! おうにんのォ、らんッ??」
「がるぐるるるる!」(←訳:あの複雑怪奇な!)

 数年前から、応仁の乱に関する書籍がヒットしたりして、
 室町時代の日本社会に注がれる視線も
 変化しつつありますものの。

 ややこしさ、という点では、
 ブッチ切りに複雑で混乱している
 応仁の乱の、ちょっと前の頃――

 ひとりの少年が
 京へとやってまいります。

「おさむらいさんッ、でスねッ?」
「ぐるがるるぐるる!」(←訳:まだ元服前だけど!)

 少年の名は、千代丸(ちよまる)――

 備中国(びっちゅうこく)荏原荘(えばらしょう)領主の
 伊勢備前守(いせびぜんのかみ)盛定(もりさだ)さんの御子。

 ……ええ、御本の帯にも記載されていますから、
 スッパリ言ってっしまいましょう。
 
 北条早雲(ほうじょう・そううん)さんの
 若き日の姿が、この
 千代丸くん、なんです。

「ほわわァ? ほんとにィ??」
「がるーるるぐるる?」(←訳:イメージと違うね?)

 かつては、流浪の盗賊だとか浪人だったとか、
 真偽不明、正体胡乱な雑兵扱いされていた早雲さん。

 しかし近年は、石田光成さんたちのように
 “逆賊”のレッテルが貼られていた人物も、
 より公平に、正当に評価しようという動きが顕著です。
 早雲さんについての研究も進み、
 下賤な浪人ではないことが
 明確になってきました。

「じゃァ、もしかしたらァ?」
「ぐるるがっるるる?」(←訳:こんなだったかも?)

 少年の千代丸くんが目にする京は、
 さまざまな思惑を腹に隠した武士たち貴族たちが右往左往する
 魑魅魍魎の都。

 それでも、
 伯父と父のもとで懸命に働き、
 いっそう家名を上げるべく努める千代丸くんでしたが……

 いきなり政変!!

「えええェ~ッ! おやしきがァ!」
「がるるるぅ!」(←訳:囲まれたぁ!)

 千代丸くんの、
 彼の家族の、運命は?

 コミック好きな御方はもとより、
 歴史小説好きな活字マニアさんに激おすすめの作品です。
 見応えあり、読み応えありの第一巻、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 

 
コメント
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