「こんにちわッ、テディちゃでス!
かんきつるいのォ、おうさまとォいえばッ?」
「がるる!ぐるーるるるーる?」(←訳:虎です!グレープフルーツ?)
「れもんにィ、らいむゥ!」
こんにちは、ネーさです。
ブブー!
柑橘類の王さま、
それも日本で、といえば……
はい、答えは↓こちらですよ。
という訳で、本日の読書タイムは、
あの文豪さんの名作短編を、どうぞ~♪

―― 蜜柑 ――
著者は芥川龍之介さん+げみ さん、
2018年7月に発行されました。
立東舎さんから刊行されている
《乙女の本棚》シリーズ第七弾です。
大正・昭和の時代の文豪さんの名作と、
現代の人気イラストレーターさんたちの組み合わせで
新たに創り出される
“ものがたり画本”ともいうべきこの御本、
隅から隅まで美しい~!
「いろあいィがァ~」
「ぐるるる!」(←訳:みかん色!)
そうですね、
書籍の装画を数多く手掛けていて、
活字マニアさんにもお馴染みの
イラストレーターのげみさん、
この御本では
表紙はもちろん、
本文でも、
様々なみかん色を用いています。
鮮やかなみかん色、
ちょっとくすんだみかん色、
渋いみかん色、
どっしり重いみかん色……
そして、
みかん色に彩られた物語の方は。
「ゆうめいィなのでスゥ!」
「がるぐる!」(←訳:忘れ難し!)
1919年に発表された短編小説は、
もとは『私の出遇った事』と題されていたものが、
のちに『蜜柑』と改められた、
と伝えられています。
物語は、
ある曇った冬の日暮れ、
横須賀発の上り二等客車――
現在のJR横須賀線の横須賀駅、
そのホームに停車中の、
列車内から始まりました。
疲労と倦怠感に苛まれている
《私》は、
発車の笛を待っていますが。
「あれれッ?」
「ぐるがる!」(←訳:誰か来た!)
客車には、
珍しく《私》の他に
一人も乗客はいない……と思っていたのに、
発車間際に飛び込んできた
お客さんが?
「おんなのこォ、でスゥ!」
「が~るるぅ?」(←訳:あ~でもぉ?)
十三歳かそこらの女の子が、
膝の上で握りしめている手には、
三等の赤い切符。
三等?
ここは二等の客車だぞ?
苛立ったせいでしょうか、
貧しげな身なりの女の子を
《私》は冷ややかに眺めますが、
その後、
女の子は意外な行動に……?
「ほわわッ!」
「ぐぅっるがっるる!」(←訳:ちょっとびっくり!)
物語のクライマックスであるその情景を、
げみさんは見事に視覚化!
まるで映画みたい!と
私ネーさ、声に出してしまいましたよ。
「おんがくもォ~」
「がるるるるるる!」(←訳:聞こえてきそう!)
“絵ものがたり“としての、
『蜜柑』。
熱烈なファンも多い
芥川龍之介さんの名作と、
イラストレーター・げみさんの作画の
幸福なマリアージュです。
ファンの方々にも
『蜜柑』を読んだことがない方々にも
激おすすめですよ。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♪
かんきつるいのォ、おうさまとォいえばッ?」
「がるる!ぐるーるるるーる?」(←訳:虎です!グレープフルーツ?)
「れもんにィ、らいむゥ!」
こんにちは、ネーさです。
ブブー!
柑橘類の王さま、
それも日本で、といえば……
はい、答えは↓こちらですよ。
という訳で、本日の読書タイムは、
あの文豪さんの名作短編を、どうぞ~♪

―― 蜜柑 ――
著者は芥川龍之介さん+げみ さん、
2018年7月に発行されました。
立東舎さんから刊行されている
《乙女の本棚》シリーズ第七弾です。
大正・昭和の時代の文豪さんの名作と、
現代の人気イラストレーターさんたちの組み合わせで
新たに創り出される
“ものがたり画本”ともいうべきこの御本、
隅から隅まで美しい~!
「いろあいィがァ~」
「ぐるるる!」(←訳:みかん色!)
そうですね、
書籍の装画を数多く手掛けていて、
活字マニアさんにもお馴染みの
イラストレーターのげみさん、
この御本では
表紙はもちろん、
本文でも、
様々なみかん色を用いています。
鮮やかなみかん色、
ちょっとくすんだみかん色、
渋いみかん色、
どっしり重いみかん色……
そして、
みかん色に彩られた物語の方は。
「ゆうめいィなのでスゥ!」
「がるぐる!」(←訳:忘れ難し!)
1919年に発表された短編小説は、
もとは『私の出遇った事』と題されていたものが、
のちに『蜜柑』と改められた、
と伝えられています。
物語は、
ある曇った冬の日暮れ、
横須賀発の上り二等客車――
現在のJR横須賀線の横須賀駅、
そのホームに停車中の、
列車内から始まりました。
疲労と倦怠感に苛まれている
《私》は、
発車の笛を待っていますが。
「あれれッ?」
「ぐるがる!」(←訳:誰か来た!)
客車には、
珍しく《私》の他に
一人も乗客はいない……と思っていたのに、
発車間際に飛び込んできた
お客さんが?
「おんなのこォ、でスゥ!」
「が~るるぅ?」(←訳:あ~でもぉ?)
十三歳かそこらの女の子が、
膝の上で握りしめている手には、
三等の赤い切符。
三等?
ここは二等の客車だぞ?
苛立ったせいでしょうか、
貧しげな身なりの女の子を
《私》は冷ややかに眺めますが、
その後、
女の子は意外な行動に……?
「ほわわッ!」
「ぐぅっるがっるる!」(←訳:ちょっとびっくり!)
物語のクライマックスであるその情景を、
げみさんは見事に視覚化!
まるで映画みたい!と
私ネーさ、声に出してしまいましたよ。
「おんがくもォ~」
「がるるるるるる!」(←訳:聞こえてきそう!)
“絵ものがたり“としての、
『蜜柑』。
熱烈なファンも多い
芥川龍之介さんの名作と、
イラストレーター・げみさんの作画の
幸福なマリアージュです。
ファンの方々にも
『蜜柑』を読んだことがない方々にも
激おすすめですよ。
本屋さんで、図書館で、
ぜひ、探してみてくださいね~♪