テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 森と川の、天幕生活 ~

2021-06-28 23:42:39 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むゥ! いまァ、だいりゅうこうゥ~でス!」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!特に夏!)

 こんにちは、ネーさです。
 いま流行りの、
 そして夏向きで、
 関連製品の売上げは右肩上がり……といえば、
 キャンプ!
 ということで、本日の読書タイムは、
 ↓こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  



       ―― キャンプ日和 ――



 著者は、20世紀の登山家さんや文学者さんから
 現在活躍中のクリエイターさんまで総勢30名!
 2021年4月に発行されました。
 『アウトドアと文藝』とシリーズ題名が付されています。

「てんとォにィ、らんたんッ!」
「ぐっるるーるる!」(←訳:ダッジオーブン!)
「てんたいィかんそくゥ!」

 そうね、
 アウトドアで出来ることは
 た~くさん有りますが、
 この御本に収録されている作品の多くは、
 キャンプをテーマとしています。

 え? グランピング?

 いえいえ、
 豪華かつ手軽なキャンプなんて、
 とんでもありません。

「にもつゥ、せおいィまス!」
「がるるぐるがる!」(←訳:食糧と水は必須!)

 河東碧梧桐さんは白馬山めざして登り。

 串田孫一さんは、
 キャンプ……いえ、野宿の経験を語り。

 沢野ひとしさんは
 キノコ狩りにいそしみ。

 椎名誠さんは
 中学生時代へと
 思いを馳せます。

 仲間3~4人で
 自分の町の海岸や
 川の岸辺でキャンプをしたこと。
 テントや飯盒は、
 当時ぼくの家に居候をしていた叔父さんのものを
 借りていったこと。

「えェ~とォ、おこめのォたきかたがァ~…」
「ぐるるるるる~!」(←訳:分からないよ~!)

 私たち多摩っ子が
 親近感を抱いてしまうのは、

 高畑棟材(たかはた・むねたか)さん
 (東京都出身。書家、詩人、登山家。1897~1958)の
 『多摩川沿岸のキャムプサイト』
 でしょうか。

 そう、キャンプではなく
 キャムプであるところに
 先ず感心させられます。

 そして、
 作品中で高畑さんが、
 ここなら楽しいキャムピングが出来る、と
 挙げている場所は、
 数十年の時を隔てた今、
 ちょうどキャンプ場が
 開設されている地区だったりして、
 ますます感心!

「きゃむぷのォ、たつじんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:プロの眼力!)

 のどかでレトロな、
 ほのぼのとしたキャンプの記憶。

 山と渓谷、
 森の小道、
 川べりや草地に張られた
 色とりどりのテント。 

 最先端のツールや
 流行のキャンプご飯が
 出てくる訳ではないけれど、
 キャンプ好きな方々、
 アウトドア派さんに
 おすすめのアンソロジー作品です。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 
 
コメント
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