テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ クリーチャーたち ~

2021-06-11 19:17:39 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わらおうッ、げんきィよくゥ!」
「がるう!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!お腹の底から!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい! 腹筋が崩壊しちゃうくらい
 ワハハ♪と笑えば免疫力も高まるわ。
 という次第で、
 本日の読書タイムは、
 こちらのコミック作品を、どうぞ~!

  


 
      ―― RAIDENー18 ――



 著者は荒川弘(あらかわ・ひろむ)さん、
 2021年6月に発行されました。
 『鋼の錬金術師』『銀の匙Silver Spoon』で知られる
 荒川さんが15年を費やして世に問う怪作!ですよ。

「くさきもォねむるゥ~うしみつどきィ~…」
「ぐるがる!」(←訳:轟く雷鳴!)

 盛大な落雷とともに、
 不気味なクリーチャー(創られし者)が
 実験台の上で身じろぎし、
 起き上がる――

 と言えば、
 メアリー・シェリーさんの代表作にして
 不朽の名作『フランケンシュタイン』。
 
 ですが、ここは……
 ん?
 ヴィクター・フランケンシュタイン博士のお家ではなく、
 タチバナ研究所、ですって?

「わッ! しゃべッたのでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:動きも速い!)

 そう、
 発音明瞭、
 迅速機敏、
 シャキシャキ動いて、
 生みの親であるタチバナ博士に
 重量級パンチを喰らわせたのは、
 RAIDEN(雷電)18号さん。

 マッドサイエンティストの手になる
 人造人間というモノが、
 イメージ的には、
 のっしのっし、
 のろのろ……であるところを、
 なぜかRAIDEN18号くんは、
 きびきびシャキーン!としていて。

「そのォわけはァ?」
「ぐるるがる!」(←訳:左腕にあり!)

 大相撲闇リーグのチャンピオン
 『雷電号』の腕。

 フランケンシュタイン博士の例に倣い、
 タチバナ博士もまた
 あれやこれや死体のパーツを組み合わせ、
 新たな生命を造り上げたのです。

 そして、
 チャンピオンの腕を持つクリーチャー
 RAIDEN18号を引き連れ、
 タチバナ博士が向かった先は。

「……いまァ、たたかいのォまくがァあがるゥ!」
「がるーるぅーぐるる!」(←訳:クリーチャー選手権!)

 タチバナ博士の狙いは?
 RAIDEN18号くんの命運や如何に?
 
 という具合に、
 どこをどう見ても
 『フランケンシュタイン』の
 パロディ作品であることは明らかな、
 『RAIDEN18号』。

 ネタバレ厳禁ですので、
 これ以上のお喋りは控えねばなりませんが、
 4つの物語と、
 書き下ろしの『エピローグ』から成る
 マッドなコミカルダークファンタジーは
 大いに笑えて、
 生命って何なのかしら~?
 不思議よね~?と
 ちょっぴり考えてしまったりする
 奇怪にして痛快な1冊です。

 世の中はピリピリしたまま、
 トンネルの出口はまだ見えないけれど、
 思いっ切り笑いたい!
 ワクワクハラハラもしたい!
 という活字マニアさんに
 激おすすめですよ。

「がんばれェ、らいでんくんッ!」
「ぐるるがるるるる~!」(←訳:程々にガンバろう~!)

 週末の読書タイムに、
 みなさま、ぜひ~♫
 
 
コメント
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