「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふうゥ! ねむけもォ、ふきとびィまス!」
「がるる!ぐるがるーる!」(←訳:虎です!柑橘パワーだ!)
こんにちは、ネーさです。
初夏の眠気もダルさも一瞬でクリアにしてくれるのは、
柑橘系の果物のさわやかな香り、ですね♪
そこで本日の読書タイムも、
果実を”主役“とするあの名作を、どうぞ~!
―― 檸檬 ――
著者は梶井基次郎(かじい・もとじろう)さん、
絵は げみ さん、
2017年7月に発行されました。
文豪さんの古典的名作が
現代の人気イラストレーターさんによって
新たな生命を得る
《乙女の本棚》シリーズ、
先日は芥川龍之介さん著『蜜柑』を
ご紹介いたしましたが、
今回は――
「みかんにィつづいてェ、れもんッ!」
「ぐるがるるる~!」(←訳:柑橘つながり~!)
『蜜柑』、
そして『檸檬』も、
絵を担当したのは、げみ さん。
しかし、表紙をはじめ、
本文すべてのページが
蜜柑色に満ちていた『蜜柑』とは違い、
こちらの『檸檬』は、
所々にレモンイエローを用いつつも、
画面中で光り輝いているのは……
ビタミンカラー、
と言ったらいいのかしら。
「おれんじにィ、りんごォ!」
「がるるぐるーる!」(←訳:メロングリーン!)
新鮮な果実や野菜の
明々とした色合いは、
著者・梶井さんの願いを具現化したものでしょうか。
物語の語り手である《私》は、
”得体の知れない不吉な塊”に
心を抑えつけられ、
どんよりと重苦しい毎日を過ごしています。
音楽も、
詩歌も、
もはや慰めにはならず。
街から街へ
さまよい歩く《私》が、
八百屋さんの店先で
ふと見つけたものは……。
「れもんッ!」
「ぐるるる!」(←訳:つめたい!)
よく冷えた、レモン1個。
総ての善いもの、
総ての美しいもの。
これさえ、あれば。
以前は足繁く通っていたのに、
最近はすっかり遠のいていた
『丸善』へも行けるかもしれない……?
「れもんのォ、まほうゥ~♪」
「がるるるる!」(←訳:消えないで!)
短編作品『檸檬』が発表された翌年――
1931年3月、
梶井さんは31歳の若さで
旅立ちました。
作品の重要な舞台となる
丸善京都本店には、
レモンを盛った籠と、
書籍の『檸檬』が
並んで置かれていると聞きます。
梶井さんが手に取ったレモン、
げみ さんが幻視する『檸檬』、
ふたつでひとつの絵物語を、
皆さま、ぜひ♪
ふうゥ! ねむけもォ、ふきとびィまス!」
「がるる!ぐるがるーる!」(←訳:虎です!柑橘パワーだ!)
こんにちは、ネーさです。
初夏の眠気もダルさも一瞬でクリアにしてくれるのは、
柑橘系の果物のさわやかな香り、ですね♪
そこで本日の読書タイムも、
果実を”主役“とするあの名作を、どうぞ~!
―― 檸檬 ――
著者は梶井基次郎(かじい・もとじろう)さん、
絵は げみ さん、
2017年7月に発行されました。
文豪さんの古典的名作が
現代の人気イラストレーターさんによって
新たな生命を得る
《乙女の本棚》シリーズ、
先日は芥川龍之介さん著『蜜柑』を
ご紹介いたしましたが、
今回は――
「みかんにィつづいてェ、れもんッ!」
「ぐるがるるる~!」(←訳:柑橘つながり~!)
『蜜柑』、
そして『檸檬』も、
絵を担当したのは、げみ さん。
しかし、表紙をはじめ、
本文すべてのページが
蜜柑色に満ちていた『蜜柑』とは違い、
こちらの『檸檬』は、
所々にレモンイエローを用いつつも、
画面中で光り輝いているのは……
ビタミンカラー、
と言ったらいいのかしら。
「おれんじにィ、りんごォ!」
「がるるぐるーる!」(←訳:メロングリーン!)
新鮮な果実や野菜の
明々とした色合いは、
著者・梶井さんの願いを具現化したものでしょうか。
物語の語り手である《私》は、
”得体の知れない不吉な塊”に
心を抑えつけられ、
どんよりと重苦しい毎日を過ごしています。
音楽も、
詩歌も、
もはや慰めにはならず。
街から街へ
さまよい歩く《私》が、
八百屋さんの店先で
ふと見つけたものは……。
「れもんッ!」
「ぐるるる!」(←訳:つめたい!)
よく冷えた、レモン1個。
総ての善いもの、
総ての美しいもの。
これさえ、あれば。
以前は足繁く通っていたのに、
最近はすっかり遠のいていた
『丸善』へも行けるかもしれない……?
「れもんのォ、まほうゥ~♪」
「がるるるる!」(←訳:消えないで!)
短編作品『檸檬』が発表された翌年――
1931年3月、
梶井さんは31歳の若さで
旅立ちました。
作品の重要な舞台となる
丸善京都本店には、
レモンを盛った籠と、
書籍の『檸檬』が
並んで置かれていると聞きます。
梶井さんが手に取ったレモン、
げみ さんが幻視する『檸檬』、
ふたつでひとつの絵物語を、
皆さま、ぜひ♪