「こんにちわッ、テディちゃでス!
わおゥ! とどきィましたでスゥ!」
「がるる!ぐーるるる!」(←訳:虎です!クーポンだ!)
こんにちは、ネーさです。
ついに私ネーさの手許にも
ワクチンクーポンが配達されてきました。
一日も早く”コロナ前の世界”――
皆が笑ってお喋りできる社会が戻ってくるよう祈りつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 昆虫記 すばらしきフンコロガシ ――
著者はジャン=アンリ・ファーブルさん、
絵はヨシタケシンスケさん、
2021年5月に発行されました。
《世界ショートセレクション》シリーズの
第18巻となるこの御本には、
ジャン=アンリ・ファーブルさん(1823~1915)の著作から、
『すばらしきフンコロガシ』
『本能のかしこさ』
『本能のおろかさ』
『未来の観察者』
『わたしの学校』
の5篇が収録されています。
「ふんころがしィ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:もう代名詞!)
こと日本に於いては、
フンコロガシ、と聞けば、
ああ、ファーブルさんね、
と大勢の人が頷くのではないでしょうか。
ファーブルさんが『昆虫記』の中で観察したのは
スカラベ・サクレ、
和名がフンコロガシ……
と思っていたら、
いろいろ誤解があったようで、
正確な和名は、
ヒジリタマオシコガネ、
というらしいわ。
この御本では、
スカラベ、と表記されていて、
ええ、スカラベと呼ぶ方が分かりやすいですね。
「ふらんすではァ、むしたちィもォ~」
「がるるるるぐるるがるるる!」(←訳:バカンスのために働きます!)
ファーブルさんたちの熱い視線を
ものともせず、
スカラベたちが一心に肉体労働をして
糞団子作りに励むのは、
バカンスのため?
そう、苦労をして作り上げた
丸~い形の糞団子は、
スカラベたちの朝食で昼食で夕食。
糞団子を抱えて地中の棲家におさまったら、
ひと月かふた月の間は、
のんびり地下で暮らすのです。
団子を全部食べ終えちゃったら、
しようがないなぁ~
また団子作らないと~
とばかり、
地上に戻ってくるのでした。
「つぎのォ、ばかんすのォためにィ~!」
「ぐるるぅがるるぅ!」(←訳:よいしょこらしょ!)
スカラベたちの社会風習に続いて、
ファーブルさんの餌食、
じゃなくて観察対象となるのは、
ラングドッグアナバチたち。
そして、
昆虫たちのお話だけじゃありません、
『未来の観察者』では
祖父や両親の思い出を語り、
『わたしの学校』では
自身の少年時代を振り返ります。
学校で習う科目は数々あれど……
博物学なんかやっても
出世の役には立ちそうもなかった。
私は自分でいましめていた。
博物学の本は
トランクの底にしまって、
忘れよう、
忘れようとしていた。
「でもォ~…?」
「がるるぐるるるる?」(←訳:本当に好きなのは?)
《私は生物好きに生まれてきた。
なぜ、どうして?
それに答えはない》
フランスの森や野原を
好奇心全開にして走り、這いずり、
スカラベたちを追跡する
ファーブルさんの後ろ姿が
見えてくるような気持ちになるこの御本は、
児童書……ではありますけれども、
大人な活字マニアさんたちにも
おすすめの一冊ですよ。
本屋さんで、図書館で、
見つけたらぜひ!手に取ってみてくださいね~♪
わおゥ! とどきィましたでスゥ!」
「がるる!ぐーるるる!」(←訳:虎です!クーポンだ!)
こんにちは、ネーさです。
ついに私ネーさの手許にも
ワクチンクーポンが配達されてきました。
一日も早く”コロナ前の世界”――
皆が笑ってお喋りできる社会が戻ってくるよう祈りつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 昆虫記 すばらしきフンコロガシ ――
著者はジャン=アンリ・ファーブルさん、
絵はヨシタケシンスケさん、
2021年5月に発行されました。
《世界ショートセレクション》シリーズの
第18巻となるこの御本には、
ジャン=アンリ・ファーブルさん(1823~1915)の著作から、
『すばらしきフンコロガシ』
『本能のかしこさ』
『本能のおろかさ』
『未来の観察者』
『わたしの学校』
の5篇が収録されています。
「ふんころがしィ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:もう代名詞!)
こと日本に於いては、
フンコロガシ、と聞けば、
ああ、ファーブルさんね、
と大勢の人が頷くのではないでしょうか。
ファーブルさんが『昆虫記』の中で観察したのは
スカラベ・サクレ、
和名がフンコロガシ……
と思っていたら、
いろいろ誤解があったようで、
正確な和名は、
ヒジリタマオシコガネ、
というらしいわ。
この御本では、
スカラベ、と表記されていて、
ええ、スカラベと呼ぶ方が分かりやすいですね。
「ふらんすではァ、むしたちィもォ~」
「がるるるるぐるるがるるる!」(←訳:バカンスのために働きます!)
ファーブルさんたちの熱い視線を
ものともせず、
スカラベたちが一心に肉体労働をして
糞団子作りに励むのは、
バカンスのため?
そう、苦労をして作り上げた
丸~い形の糞団子は、
スカラベたちの朝食で昼食で夕食。
糞団子を抱えて地中の棲家におさまったら、
ひと月かふた月の間は、
のんびり地下で暮らすのです。
団子を全部食べ終えちゃったら、
しようがないなぁ~
また団子作らないと~
とばかり、
地上に戻ってくるのでした。
「つぎのォ、ばかんすのォためにィ~!」
「ぐるるぅがるるぅ!」(←訳:よいしょこらしょ!)
スカラベたちの社会風習に続いて、
ファーブルさんの餌食、
じゃなくて観察対象となるのは、
ラングドッグアナバチたち。
そして、
昆虫たちのお話だけじゃありません、
『未来の観察者』では
祖父や両親の思い出を語り、
『わたしの学校』では
自身の少年時代を振り返ります。
学校で習う科目は数々あれど……
博物学なんかやっても
出世の役には立ちそうもなかった。
私は自分でいましめていた。
博物学の本は
トランクの底にしまって、
忘れよう、
忘れようとしていた。
「でもォ~…?」
「がるるぐるるるる?」(←訳:本当に好きなのは?)
《私は生物好きに生まれてきた。
なぜ、どうして?
それに答えはない》
フランスの森や野原を
好奇心全開にして走り、這いずり、
スカラベたちを追跡する
ファーブルさんの後ろ姿が
見えてくるような気持ちになるこの御本は、
児童書……ではありますけれども、
大人な活字マニアさんたちにも
おすすめの一冊ですよ。
本屋さんで、図書館で、
見つけたらぜひ!手に取ってみてくださいね~♪