テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ いただきます!のあの人は ~

2025-02-28 22:03:17 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わきゃァ! にがつゥがァ~!」

「がるる!ぐるがるっるぅる!」(←訳:虎です!もう終わっちゃう!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 2月は今日で終わり、明日から3月!ですね。

 年度末の一ヶ月が、事故や災害もなく、

 どうか穏やかに進むよう願いながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

            ―― たべるノヲト。 ――

 

 

 著者は松重豊(まつしげ・ゆたか)さん、

 2024年10月に発行されました。

 雑誌『クロワッサン』に連載中のエッセイを

 書籍化した《食の記憶》本です。

 

「みんなァだいすきィ、ごろォーさんッ!」

「ぐるっるがるるるるぐるるるる!」(←訳:大ヒットおめでとうございます!)

 

 2025年1月に公開された

 『劇場版 孤独のグルメ』が大好評、

 監督・脚本・主演の松重さんは3月2日の

 『ファイナル舞台挨拶』

 (TOHOシネマズ日比谷から全国の劇場へ生中継予定)

 の準備に大忙し、だそうですが、

 ”演じる”お仕事だけではなく、

 ”書く”お仕事も好調のようですよ。

 

 この御本には、

 《おつまみ》

 《肉と魚》

 《もう一品》

 《麺もの》

 《ごはん、汁もの》

 《甘味》

 《おみやげ》

 《おまけ》

 にジャンル分けされたエッセイ51篇と、

 巻末には、イラストレーターあべみちこ さんとの

 対談も収録されています。

 

「やぱりィ、くいしんぼうゥさんッ、なのでス!」

「がるるるぐるがるる!」(←訳:美味しいモノ大好き!)

 

 エッセイのテーマが《食》であるだけに、

 井之頭五郎さんの面影をちょっぴり引きずりながら、

 ”美味しいもの”の記憶を探ってゆく松重さん。

 

 蒲焼きは大好物!……なのですが、

 スーパーで買ってチンして食べる、なんてもってのほか!

 とにかく鰻は特別だ、と言い切ります。

 

 鰻をいただくのは、

 年に一回いや数回でいい、

 信頼できるお店のテーブルについて、

 焼き上がりまで待つこと数十分。

 芳しい香りとともに

 自分の努力苦労無念も成仏させて、

 出来上がりを一気にかき込み、

 全てを忘れて明日に向かう。

 

「ふァ~…」

「ぐるるがるるるるぐるる……」(←訳:お好きなんですねウナギ……)

 

 大河ドラマで食事をする場面は、

 時代考証に従ったお料理が並びますから、

 もちろんお肉はないし、

 ブロッコリーやエリンギもなし。

 でも、タケノコはある!

 日本で昔から食べられていたタケノコ、

 春のシーンだとひと目で分かるタケノコの煮物を、

 演者さんたちと一緒に、パクパク。

 

 合戦シーンの撮影を終えて、

 ああ疲れた、身も心もへとへとだぞ!

 と、重い鎧を脱いで食堂に駆け込み、

 注文するのは……

 タンメンか?

 チャーシュー麺にすべきか?

 

「ううゥ、まよいィ~まスゥ!」

「がるるるるるぐるる~」(←訳:ワンタン麺がいいな~)

 

 一日警察署長の思い出と、林檎。

 鎌倉山で出会ったチーズケーキの衝撃。

 

 書き手は確かに松重さんだと

 分かってはいても、

 ところどころでゴローさんの顔がチラつく

 愉快なエッセイ集は、

 やっぱり深夜を避けて、いえ、

 午後9時以降に読むのは

 我慢する方が良さそうですね。

 

「おなかァ、ぐゥ~ぐゥ~!」

「ぐるがるるるる!」(←訳:鳴りまくりそう!)

 

 という訳で、

 食いしん坊な活字マニアの皆さま、

 松重さんの貴重な《食》トークを、

 お昼の読書タイムに、ぜひ♪

コメント
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