「こんにちわッ、テディちゃでス!
わきゃァ! にがつゥがァ~!」
「がるる!ぐるがるっるぅる!」(←訳:虎です!もう終わっちゃう!)
こんにちは、ネーさです。
2月は今日で終わり、明日から3月!ですね。
年度末の一ヶ月が、事故や災害もなく、
どうか穏やかに進むよう願いながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― たべるノヲト。 ――
著者は松重豊(まつしげ・ゆたか)さん、
2024年10月に発行されました。
雑誌『クロワッサン』に連載中のエッセイを
書籍化した《食の記憶》本です。
「みんなァだいすきィ、ごろォーさんッ!」
「ぐるっるがるるるるぐるるるる!」(←訳:大ヒットおめでとうございます!)
2025年1月に公開された
『劇場版 孤独のグルメ』が大好評、
監督・脚本・主演の松重さんは3月2日の
『ファイナル舞台挨拶』
(TOHOシネマズ日比谷から全国の劇場へ生中継予定)
の準備に大忙し、だそうですが、
”演じる”お仕事だけではなく、
”書く”お仕事も好調のようですよ。
この御本には、
《おつまみ》
《肉と魚》
《もう一品》
《麺もの》
《ごはん、汁もの》
《甘味》
《おみやげ》
《おまけ》
にジャンル分けされたエッセイ51篇と、
巻末には、イラストレーターあべみちこ さんとの
対談も収録されています。
「やぱりィ、くいしんぼうゥさんッ、なのでス!」
「がるるるぐるがるる!」(←訳:美味しいモノ大好き!)
エッセイのテーマが《食》であるだけに、
井之頭五郎さんの面影をちょっぴり引きずりながら、
”美味しいもの”の記憶を探ってゆく松重さん。
蒲焼きは大好物!……なのですが、
スーパーで買ってチンして食べる、なんてもってのほか!
とにかく鰻は特別だ、と言い切ります。
鰻をいただくのは、
年に一回いや数回でいい、
信頼できるお店のテーブルについて、
焼き上がりまで待つこと数十分。
芳しい香りとともに
自分の努力苦労無念も成仏させて、
出来上がりを一気にかき込み、
全てを忘れて明日に向かう。
「ふァ~…」
「ぐるるがるるるるぐるる……」(←訳:お好きなんですねウナギ……)
大河ドラマで食事をする場面は、
時代考証に従ったお料理が並びますから、
もちろんお肉はないし、
ブロッコリーやエリンギもなし。
でも、タケノコはある!
日本で昔から食べられていたタケノコ、
春のシーンだとひと目で分かるタケノコの煮物を、
演者さんたちと一緒に、パクパク。
合戦シーンの撮影を終えて、
ああ疲れた、身も心もへとへとだぞ!
と、重い鎧を脱いで食堂に駆け込み、
注文するのは……
タンメンか?
チャーシュー麺にすべきか?
「ううゥ、まよいィ~まスゥ!」
「がるるるるるぐるる~」(←訳:ワンタン麺がいいな~)
一日警察署長の思い出と、林檎。
鎌倉山で出会ったチーズケーキの衝撃。
書き手は確かに松重さんだと
分かってはいても、
ところどころでゴローさんの顔がチラつく
愉快なエッセイ集は、
やっぱり深夜を避けて、いえ、
午後9時以降に読むのは
我慢する方が良さそうですね。
「おなかァ、ぐゥ~ぐゥ~!」
「ぐるがるるるる!」(←訳:鳴りまくりそう!)
という訳で、
食いしん坊な活字マニアの皆さま、
松重さんの貴重な《食》トークを、
お昼の読書タイムに、ぜひ♪