「こんにちわァ、テディちゃでス!
またしてもォ~あくてんこうゥ?」
「がるる!ぐるっるる!」(←訳:虎です!雨ばっかり!)
こんにちは、ネーさです。
夏風邪の苦しさにもメゲず、
今日もツール・ド・フランスの結果を追いながら、
さあ、読書タイムもスタートダッシュ!
本日は、こちらの小説作品を、どうぞ~♪
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―― おもちゃ絵芳藤 ――
著者は谷津矢車(やつ・やぐるま)さん、2017年4月に発行されました。
時代小説好きな活字マニアさんはもとより、
アート好きさんにもいま大好評の書下ろし作品です。
「おもちゃッ??」
「ぐるがるるぅ?」(←訳:絵がオモチャ?)
御本の表紙を見ただけで、
分かる人には分かっちゃうと思うんですけれど、
ええ、《おもちゃ絵》というのは、
敢えて角が立つ言い方をしますれば。
お子ちゃま向け。
「ええッ? おこちゃまむけッだッてェ~」
「がるぐぅる!」(←訳:いいじゃん!)
そうよ、そうなんですよ本当に。
お子ちゃま向け、いいじゃないですか。
可愛らしい双六の絵や、
百面相みたいな判じ絵(はんじえ)や、
ニャンコやワンコを主題にした
現代でいうキャラ画風の作品だって、
いいじゃん素敵じゃん、と私たちが思っても。
お江戸の昔の絵画界のヒエラルキー――
どういうものが“上”で
どういうものが“下”か、
きっちり決めれてしまっていると、
いいじゃん!とは、言えなくなってくる……。
「おもちゃはァ、だめェでスかァ?」
「ぐるるがる!」(←訳:可愛いのに!)
そもそも、浮世絵というジャンルが
“下”だ、とされていたのです。
“上”に位置するのは、
城閣や寺社に依頼されて筆をとる、
御用絵師・狩野派の一族の、トップ・オブ・トップたち。
浮世絵などという、
庶民が買うペラっとした一枚絵は明らかに“下”で、
その中でも、
美人絵や役者絵でもない、
名所図でもない、
“下”の“下”とバカにされていたのが、
お子ちゃま向けの《おもちゃ絵》でした。
そんな《おもちゃ絵》に、
絵師の誠意をもって対峙したのが、
歌川芳藤さん。
「ばくまつのひとォ、でスねッ!」
「がるぐる!」(←訳:開国近し!)
変革の兆しが忍び寄る時代、
師の歌川国芳さんを亡くした芳藤さんは、
国芳さんの残した画塾の運営に携わりながらも、
悩み、迷います。
弟弟子の月岡芳年さん、
画才の富む河鍋暁斎さん、
自分と彼らは……どう違うのか。
その違いとは、
絶望なのか、希望なのか――
「いつもォ、いつまでもォ~…」
「ぐるがるる!」(←訳:絵師たらん!)
近年、再評価が進む歌川国芳さん一門と、
目立たなくはあったものの
一門の中核であった一人の絵師さんのものがたり。
浮世絵コレクターさん、
江戸期の美術が大好きな御方、
そしてニャンコ好きな方々にもおすすめですよ。
ぜひ、一読を♪
またしてもォ~あくてんこうゥ?」
「がるる!ぐるっるる!」(←訳:虎です!雨ばっかり!)
こんにちは、ネーさです。
夏風邪の苦しさにもメゲず、
今日もツール・ド・フランスの結果を追いながら、
さあ、読書タイムもスタートダッシュ!
本日は、こちらの小説作品を、どうぞ~♪

―― おもちゃ絵芳藤 ――
著者は谷津矢車(やつ・やぐるま)さん、2017年4月に発行されました。
時代小説好きな活字マニアさんはもとより、
アート好きさんにもいま大好評の書下ろし作品です。
「おもちゃッ??」
「ぐるがるるぅ?」(←訳:絵がオモチャ?)
御本の表紙を見ただけで、
分かる人には分かっちゃうと思うんですけれど、
ええ、《おもちゃ絵》というのは、
敢えて角が立つ言い方をしますれば。
お子ちゃま向け。
「ええッ? おこちゃまむけッだッてェ~」
「がるぐぅる!」(←訳:いいじゃん!)
そうよ、そうなんですよ本当に。
お子ちゃま向け、いいじゃないですか。
可愛らしい双六の絵や、
百面相みたいな判じ絵(はんじえ)や、
ニャンコやワンコを主題にした
現代でいうキャラ画風の作品だって、
いいじゃん素敵じゃん、と私たちが思っても。
お江戸の昔の絵画界のヒエラルキー――
どういうものが“上”で
どういうものが“下”か、
きっちり決めれてしまっていると、
いいじゃん!とは、言えなくなってくる……。
「おもちゃはァ、だめェでスかァ?」
「ぐるるがる!」(←訳:可愛いのに!)
そもそも、浮世絵というジャンルが
“下”だ、とされていたのです。
“上”に位置するのは、
城閣や寺社に依頼されて筆をとる、
御用絵師・狩野派の一族の、トップ・オブ・トップたち。
浮世絵などという、
庶民が買うペラっとした一枚絵は明らかに“下”で、
その中でも、
美人絵や役者絵でもない、
名所図でもない、
“下”の“下”とバカにされていたのが、
お子ちゃま向けの《おもちゃ絵》でした。
そんな《おもちゃ絵》に、
絵師の誠意をもって対峙したのが、
歌川芳藤さん。
「ばくまつのひとォ、でスねッ!」
「がるぐる!」(←訳:開国近し!)
変革の兆しが忍び寄る時代、
師の歌川国芳さんを亡くした芳藤さんは、
国芳さんの残した画塾の運営に携わりながらも、
悩み、迷います。
弟弟子の月岡芳年さん、
画才の富む河鍋暁斎さん、
自分と彼らは……どう違うのか。
その違いとは、
絶望なのか、希望なのか――
「いつもォ、いつまでもォ~…」
「ぐるがるる!」(←訳:絵師たらん!)
近年、再評価が進む歌川国芳さん一門と、
目立たなくはあったものの
一門の中核であった一人の絵師さんのものがたり。
浮世絵コレクターさん、
江戸期の美術が大好きな御方、
そしてニャンコ好きな方々にもおすすめですよ。
ぜひ、一読を♪
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