「こんにちわッ、テディちゃでス!
めいたんていィはァ~…わんこッ??」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!賢いんだね~!)
こんにちは、ネーさです。
現在放送中のドラマ『問題物件』、ミステリとしてはユルユルなれど、
登場するワンコが可愛くて、つい観てしまいます。
次回放送分ではもっと出番を!と願いつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 宮田珠己の 楽しい建築鑑賞 ――
著者は宮田珠己(みやた・たまき)さん、
写真は傍島利浩(そばじま・としひろ)さん、
2024年11月に発行されました。
『Enjoyable Architectural Appreciation』と英語題名が付されています。
「けんちくのォほんッ!……なんだけどォ?」
「ぐるーるがるぐる!」(←訳:ユニーク路線だよ!)
アールヌーヴォー、アールデコ、
茶室、洋館、レトロ……
形式、文化、年代、素材など、
書店さんのアート本コーナーには
さまざまなテーマの建築写真集が並んでいます。
この御本は、そういった多様な《建築本》の中でも、
ちょっとヒネリが効いていて。
著者・宮田さんのインタビューに答えているのは、
15人の建築マニアさんたち。
彼/彼女が、語るのは――
「だんちィ??」
「がるるーるー?」(←訳:エレベーター?)
或るマニアさんが長年追いかけているのは、
『秀和レジデンス』――
1960年代から’80年代にかけて建てられた
シリーズマンションです。
別のマニアさんは、
『テラゾー』という、
砕いた天然石をセメントモルタルに混ぜて研磨した素材、
に魅せられていて。
また別のマニアさんは、
『エスカレーターの未来感』に、うっとり♫
「むむふゥ? これはッ?」
「ぐるっるる~!」(←訳:SFっぽい~!)
建物の壁を這うように、
上へ下へ、右へ左へと伸びてゆくのは、
雨どい、ガス管、排気ダクトなどの
配管。
配管が美しいと、今まで思ったことはない……んですが、
本文152~163ページの『配管の美と匠(たくみ)』を読み、
写真を見れば、
意識はくるりと反転します。
これは確かに、美しい!
「こッちはァ、おといれッ?」
「がるぐるがるる~?」(←訳:映画とは違うね~?)
映画になって、
アカデミー賞にノミネートされた
渋谷区の新型公衆トイレに対し、
ここで紹介されているのは、
千代田区や、新宿区の公衆トイレです。
新品の新型、ピカピカ、ではなくても、
これはこれで、
飄々とした味わいというか、
独特の風合いがある建物で、
マニアさんがカメラを構えたくなっちゃう気持ち、
よく解りますねぇ。
「ほかにもォ~ありまス!」
「ぐるる!」(←訳:送水口!)
「きゃばれェー!」
「がる!」(←訳:灯台!)
建築マニアさんが愛する、
細部の美、
大局の美。
建築好きな活字マニアさん、
そして、
街歩き大好き!という方々におすすめですよ。
春のお散歩に出掛ける前に、
ぜひ、一読してみてくださいな♪
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