テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

超絶にもホドがある?

2014-03-21 21:37:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きいたど~ッ! ほけきょッ♪」
「がるる!ぐるるるがるるぐる!」(←訳:虎です!ウグイスさんの美声!)

 こんにちは、ネーさです。
 今朝のこと、
 それはそれはきれいな♪ホ~ホケキョ♪に叩き起こされ、いえ、
 念願かなって拝聴できましたよ。
 では(寝不足にも挫けず)連休初日の本日も、読書タイムと参りましょう~!

  



              ―― 超絶技巧美術館 ――



 監修は山下裕二さん、2013年12月に発行されました。
 『超細密画、スーパーリアル・フィギュア、複雑怪奇な工芸品?現在作家20人の挑戦に迫る!』
 と、副題が付されています。

「うぴゃァ~ッ! こまかィッ!」
「ぐるる~!」(←訳:何これ~!)

 まずは御本の表紙、
 池田学さんの画『興亡史(部分)』に息を呑んでしまいますね。
 ページを捲るごと、

   ひゃあ!
   なんという細密っぷり!
   ここまでやるかー!

 そんな具合に私たち読み手を驚かせてくれる作品が、
 間断なく襲いかかってきますから
 もう大変です。

「しんじられないィ!」
「がっるるぐる!」(←訳:トリックなし!)

 CG?
 3Dプリンター?
 そんなもの、必要ありません。

 人間の、手と眼があれば。
 こういう凄いものが造れちゃう!という
 最上最強の見本が
 この御本に登場する20人の作家さんたち。

「さいみつなァ、かいがッ!」
「ぐるる!」(←訳:生人形!)
「ちょうこくゥ!」
「がるる!」(←訳:水墨画!)

 監修を担う山下さんは
 『何の予備知識もなく作品のビジュアルに接して
  ガーンとショックを受けてくださいますよう。』
 と御本冒頭の『はじめに』で記されています。

 そうですね、出来れば何の知識もなく
 作品とぶつかる方が……

 いえ、知識があってもなくてもこれはやはりスゴイです!

 私ネーさ、ポカーンとなっちゃったのが、
 アイアン澤田さんによる立体作品。
 生人形?
 フィギュア?
 これは!
 これはもう、ぜひ皆さまに観ていただきたい超絶アート!

「こッちのもォ!」
「ぐるるる!」(←訳:超々絶だ!)

 水墨の枠を超え、
 書画と篆刻(てんこく)の技法を駆使して
 山口英紀(やまぐち・ひでのり)さんが描くのは……
 写真も真っ青のスーパーリアル!

「どきどきィするでス!」
「がるがるぐるぅ!」(←訳:クラクラするぅ!)

 山下さんは作品と作家さんを紹介するだけでなく、
 作家さんがどのようにして作品を制作しているのか、
 また、日本における超絶技巧の絵画史、
 注目の超絶技巧作家さんたち、と
 知られざる“驚異の美”の世界に
 光を当ててゆきます。

 それにしても……

「みればァ、みるほどォ!」
「ぐるーる!」(←訳:ポカーン!)

 アート好きさんにイチオシのアート本ですが、
 スリルとサスペンス好き!な活字マニアさんにも
 おすすめしたい一冊です。
 ワンダーランドへの仰天旅行を、
 休日の読書タイムに、ぜひ!




 

 
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憎めないのは、《蒼猴》くん!

2014-03-20 21:35:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、どくしょたァ~いむッ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!読書の春です!)

 こんにちは、ネーさです。
 ネーさ的には、アートでお出掛けの春もアリだと思うのですが、
 本日は、張り切って読書タ~イム!
 ステキな御本を、さあ、どうぞ~!

  



             ―― 陰陽師 蒼猴ノ巻 ――



 著者は夢枕獏さん、2014年1月に発行されました。
 『蒼猴ノ巻』は『そうこうのまき』とお読みくださいね~♪

「わほゥ~♪ せいめいさんだァ~♪」
「ぐるるるるがるぅ!」(←訳:博雅さんもいるぅ!)

 先日は、夢枕さん著の全5巻から成る大作『大江戸恐龍伝』を御紹介いたしました。
 一方こちらは、ロングセラーであり
 根強い人気を誇る《陰陽師》シリーズの最新単行本です。

 収録されているのは、
 安倍清明(あべのせいめい)さんと
 源博雅(みなもとのひろまさ)さんが、
 平安時代の現世(うつしよ)に、
 はたまたあの世?でも活躍する短編作品10編!

「おッ! さくらァさくゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:お花見ですか!)

 満開の桜のもと、
 酒盃を傾けている清明さんと博雅さん。

 そんなシーンから始まるのは
 御本の冒頭に収録されている『鬼市』です。
 
 美しい桜の花とは対照的に、
 不穏な響きを有する『鬼市』とは……
 清明さんのお屋敷の塀外から聞こえる
 妖しい声とは……

「こここッ、こわいィねッ!」
「ぐるぐるがるるぐる!」(←訳:でもこの怖さがいい!)

 10作品の中、
 とりわけおすすめしたいのが、
 『月の路』。

 御本題名の《蒼猴(そうこう)》とは、
 この作品に拠るものなのでしょうね。

「そうこうッてェ、なにのことォでスかッ?」
「がるぐるる!」(←訳:暗号みたい!)

 『猴』とは、猿(おサルさん)を意味する漢字です。

 月が冴え冴えと天にかかる或る夜、
 清明さんと博雅さんは
 蝉丸法師(せみまるほうし)さんとともに
 琵琶湖へ舟をだしました。

 と、不思議な風に
 舟が流されてゆくではありませんか。

 流れ着いた先で待つさらなる不思議とは……?

「よみおえたァあとでェ~」
「ぐっるがるぐるるる!」(←訳:グッと来る御話です!)

 この御本では、
 夢枕さんの思いが詰まった『あとがき』も
 10編の物語に優るとも劣らない美しさ!

 さあ、《陰陽師》ファンの皆さま、
 蒼猴さんの切ないストーリー&楽しい『あとがき』で
 贅沢な読書タイムをお過ごしくださいな~♪



 
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ラファエル前派ファンさん、必見です!

2014-03-19 21:44:59 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 えッとォ~、きょうはァ~」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!続きです!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、本日は前回記事の続編をお送りいたしますよ。
 あらためまして、こちらを、どうぞ~!

  



            ―― ラファエル前派 展 ――



 東京・六本木の森アーツセンターギャラリーにて
 会期は2014年1月25日~4月6日(会期中は無休)、
 『テート美術館の至宝 英国ヴィクトリア朝の夢』と副題が付されています。

 2012年にロンドンのテート・ブリテンで開幕した特別展の世界巡回は
 米国・ワシントン、
 モスクワのプーシキン美術館、と各地を巡って、
 今春、日本での開催が実現しました♪

「にほんではァ、ここだけッ!」
「ぐるぐるるるがるるる!」(←訳:東京のみでの開催です!)

 なので、ラファエル前派ファンの方々、
 見逃しちゃいけませんよ。
 展示されている作品は、

  

 英国テート美術館の看板にして常に高い人気を誇る
 ジョン・エヴァレット・ミレイさん作《オフィーリア》や、

  

 エドワード・バーン=ジョーンズさん作《『愛』に導かれる天使》
 ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティさん作《最愛の人(花嫁)》など、
 いずれも英国近代美術史上で重要な位置を占める作品ばかり。

「すごォ~いィ!」
「がるぐる!」(←訳:壮観です!)

 会場で観賞していて、
 私ネーさ、嬉しくなっちゃいました~♪♪
 なぜかと申しますと、
 作品の状態が非常に良いんです!

 150年以上も前に制作されたものとは思えないほど、
 絵具の色が鮮やかなのは、
 もちろんテート美術館さんの姿勢あってのものでしょう。
 ひび割れの修復、塵や汚れを落とし、
 温度、湿度をしっかり管理する……

 この展覧会でも
 作品(特に水彩画作品)保護のため、
 照明が抑えられている展示室がありますが、
 皆さま、そこらへんは大目に見ちゃってくださいね。

 あ、それと、もうひとつ、注目していただきたいのは、
 絵画の額!!

「ふァ?? がくゥ??」
「ぐるがるる~?」(←訳:額縁ですか~?)

 ラファエル前派作品の額縁は、
 とても個性的かつ象徴的……といったらいいのかしら、
 シェイクスピアさんの詩(英語)や
 聖書の一節(ラテン語他)が彫り込まれていたりと、
 作品を構成する要素となっているものも多いんです。

 画面にうっとり~…するだけじゃなく、
 ぜひ、額縁もじっくりと観賞してみてくださいませ♪

 で、心ゆくまで絵画の世界に浸った後は……

「これェでスねッ!」
「がるるる!」(←訳:カタログ!)

  

 はい、展覧会につきものの、図録!
 上の画像は表紙の側で、
 下は裏表紙の画像になります。

 ……この、図録がね~、
 印刷はきれいだし、
 解説も詳細で、とても参考になる、んですけど、でもね~…

  

「おもいッ!」
「ぐるる!」(←訳:大きい!)

 私ネーさと同じく、
 もう本棚にスキマがないわ~、
 どうしたらいいの~!とお悩みのアート好きさんも
 とりあえずスキマの有無は措いといて、
 《テートの至宝》の数々を
 会場で御実見あれ!
 おすすめです!





  
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強風にもメゲず?

2014-03-18 21:33:58 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァいッ! いきなりィでスけどォ~」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!クイズです!)
「ここはァ~どォ~こだッ??」

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、簡単すぎるクイズですが、
 皆さま、お付き合いくださいね。

  

 ヒントその1。遠目に見ゆるは……

  

「くもッ!」

  

 ヒントその2。おや? この広場は……

  

「ぐるぐるがるるっ!」(←訳:見たことあるねっ!)

 ええ、そうですね。
 『 BUMP OF CHICKEN 』さんの《 SUPERNOVA 》など、
 よくMVの撮影に使用されるこの広場(アリーナ)があるのは……

   六本木ヒルズ~!

 なのでした。
 本日は、読書タイムをおサボりしまして、
 現在ヒルズの52F、
 森アーツセンターギャラリーで開催中の、

  

     ―― ラファエル前派 展 ――

 へ、お出掛けしてまいりましたよ♪♪

 ですが、えーと、
 内容などは、次回(明日3/19)記事にて、
 あらためて御紹介いたしますので、
 ちょこっとお待ちくださいね。

 代わりに、こちらの画像をば、どうぞ~!

  

「なんじゃッ、こりゃッ??」
「がるがる!」(←訳:派手ハデ!)

  

 ↑上の、何かしらコレ?なBMWくんは、
 20世紀美術の巨匠アンディー・ウォーホールさんが
 ペイントしたおクルマです(1979年制作)。

 こぉんなに塗りたくっちゃって、
 イベント用ディスプレイなの?と思ったら大間違いで、
 かつてはレースに実戦参加したこともあるツワモノ!
 走行した様子がビデオ上映されていましたよ。

「ほんとだァ、はしッてるゥ~!」
「ぐるるる~!」(←訳:この色で~!)

 森アーツセンターギャラリーのお隣り、
 森美術館ではアンディ・ウォーホール展が開催中です。
 美術館の入口ホールに展示されていたのを
 パチリ!しました。

 ホントは、スカイデッキからの風景もパチリ!したかったんです、が……

  

 今日は、春一番が吹きました。
 そのためか、スカイデッキは閉鎖されちゃいました……あ~あ。

「きょッ、きょうふゥッ!」
「がるるるるぅ!」(←訳:飛ばされるぅ!)

 森タワーの総合インフォメーション付近の強風は物凄く、
 帽子やスカーフを風にさらわれてしまう人もいて、
 息は出来ないし、真っ直ぐ歩くのも難しく、
 警備員さんも、足元にお気を付けくださ~い!と叫んでました。

「うぱッ、ほこりィがッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:目がイタい!)

 お出掛け予定の皆さま、
 明日以降も強風(と花粉と黄砂)に御用心くださいね。



   では、今日のオマケ画像は、こちらをどうぞ♪
  
  「むッ?あれはァ~?」
  
  「がーる?」(←訳:ハート?)
  
  ↑こちらは毛利公園で春の陽に輝くハート型のオブジェです。
  オブジェの傍に植えられているのは、枝垂桜、だったような?
  お花の季節が楽しみな庭園ですね!




  
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伝説の“ サムライ ”。

2014-03-17 21:40:49 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……けきょッ♪」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!ホがないよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 今朝、ウグイスくんの声をやっと聴け……た、のかしら??
 『ホ』がなくて『ケキョ♪』だったので、
 明日以降の美声に期待しつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



            ―― サムライ 評伝 三船敏郎 ――



 著者は松田美智子さん、2014年1月に発行されました。
 このところ映画関係の書籍に縁があり、
 先日も、野上照代さん著『もう一度天気待ち』御紹介いたしましたね。
 そして、こちらも……

「にほんをォだいひょうするゥ!」
「ぐるがるぐるー!」(←訳:あの映画スター!)

 ええ、そうです。
 日本映画にこのひとあり!
 黒澤明さんが監督した数々の作品の中で
 星のようにきらめいていたあの大スター、
 三船敏郎さん!

 この御本は、
 三船敏郎(みふね・としろう)さん(1920~1997)の生涯と
 その実像に迫る評伝作品です。

「テディちゃ、ようじんぼうがァ、すきでスゥ!」
「がるぐるるるるがる!」(←訳:ボク七人の侍がいい!)

 『酔いどれ天使』『蜘蛛巣城』
 『天国と地獄』『椿三十郎』
 『生きものの記録』『どん底』『隠し砦の三悪人』……
 ああもう、三船さん主演の名作映画を挙げていったら
 切りがありませんね。
 日本映画の歴史本になっちゃうわ!

「かいがいィのォえいがにもォ、たすうゥしゅつえんッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:欧米でも大人気!)

 それほどまでに素晴らしい俳優さんだった三船さんは現在、
 どのように評価されているのでしょうか。

 著者・松田さんは、
 御本の冒頭にこう記しています。

  《“世界のミフネ”を過去の人にしてはならない》

「かこのひとじゃァ、ないでスようゥ!」
「がるるぐるーるぐるるるる!」(←訳:本物のスターは色褪せない!)

 写真館に生まれ育ち、
 撮影技師として東宝に入社しようとしたものの、
 いま撮影部は定員一杯だから
 ニューフェースに応募しなさいと説得され、
 その傷心ゆえ面接審査場での態度は最悪。

 すっぱり落選する……はずが、
 逆に注目され、
 また撮影部からの懇願もあって
 応募者四千人という難関を突破し、
 補欠合格。

 そして、精悍な面構えが
 谷口千吉監督の目に留まり
 『銀嶺の果て』でデビュー。

 ここまでだって相当な波乱万丈ですのに、
 その後の三船さんの活躍ときたら!

「あめいじんぐゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:天下無双!)

 丁寧に、謙虚に、
 なによりも誠実に、
 三船さんの軌跡を辿る著者・松田美智子さんは
 女優さんの経験があり、
 さらには故・松田優作さんの夫人であるためか、
 俳優さんの心の機微を見事に掘りおこしてゆきます。

「さつえいィのォ、くるしみィ!」
「がるるる!」(←訳:光と影も!)

 映画大好き♪という方々に
 おすすめの力作です!
 ぜひ!
 
 



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全力追走で!

2014-03-16 21:26:51 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いッちィ、にィ、さんッしィ~!」
「がるる!ぐーるーるるる!」(←訳:虎です!にーにーさんし!)

 こんにちは、ネーさです。
 なんだか身体を動かしたいなぁ~と思わされる季節がやって来ました。
 冬の間に鈍化しちゃったボディをシェイプアップ!したい活字マニアさんは、
 はい、本日の読書タイムで汗を流しましょう~!

  



 
          ―― ダチョウは軽車両に該当します ――



 著者は似鳥鶏(にたとり・けい)さん、2013年6月に発行されました。
 以前に御紹介しました『午後からはワニ日和』に続く
 動物園ミステリーのシリーズ第二作が、こちら!

「うきゃァ~ッ! なんでスかッ、あれはッ?!?」
「ぐるぅ??」(←訳:幻覚ゥ??)

 物語は、非常な印象的な場面から幕を開けます。

 観客さんたちが賑やかに沿道を埋める、
 県民マラソンの開催日。

 語り手の、僕こと“桃さん”は
 マラソン大会に出場する職場の先輩を応援しようと、
 他の同僚さんたちと一緒に
 沿道に陣取っておりました。

 さあ、もうすぐスタート時間です!

 観客さんたちが騒がしくなってきて、
 先輩はどのあたりにいるのかな?と
 首を伸ばした一同の目の前を……

「わわわわわァ~!」
「がるぅるるっ?」(←訳:幻じゃないっ?)

 マラソンのコース上に突如現れ、
 あっ!という間に走り去ったたのは――

 ダチョウ!

「はやッ!」
「ぐるっ!」(←訳:デカっ!)

 ダチョウ、でした。

 本物の。
 キグルミや仮装などではない、
 本物の生きたダチョウです。

 いや、呆然としてはいられません。
 
 ダチョウはコースを逆走中。
 このままでは走ってくるランナーさんたちの集団と
 正面衝突してしまう。

「きんきゅゥじたいィ、でスッ!」
「がるるるぐる~!」(←訳:大惨事になる~!)

 ここで動かなくてどうする!

 楓ヶ丘動物園の飼育員さんたちは
 いち早く我に還り、
 ダチョウ捕獲に乗り出しました。

 ええ、そうです、
 僕こと“桃さん”たち一行は
 動物園の職員さんたちだったんですよ♪

「おッかけろォ~!」
「ぐるるる~!」(←訳:捕まえろ~!)

 なぜにダチョウさんがゼッケン番号もつけずマラソン大会に?
 いえ失礼、
 何故ダチョウ(成鳥・オス)が
 マラソンコースつまり公道を激走してるんでしょう?
 どこから来たの?
 飼い主さんは?

 
 こうも魅惑的な《謎》を提示されては、
 読まないわけには行かないじゃありませんか♪

「だちょうくんはァ、どうなッちゃうのッ??」
「がるるぐるる!」(←訳:心配だよう!)

 ユーモアとシリアス?が同居する
 動物たちも大挙出演のミステリ作品、
 ダチョウマニアさんとマラソンマニアさんに、
 いえ、ミステリ好きさんに、
 おすすめです~!



 
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“100!”記念の傑作選展へ。

2014-03-15 21:20:24 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ううううゥ~うぐいすくんッ、かも~んッ!」
「がるる!ぐるがるるるぐる!」(←訳:虎です!歌を聴きたいです!)

 こんにちは、ネーさです。
 今年はまだウグイスくんのお歌が聴けていなくて……
 きれいなホ~ホケキョ♪はまだかしら?と耳を澄ましながら、
 週末の今日は、さあ、展覧会情報を、どうぞ~!

  



              ―― 特別展 世紀の日本画 ――



 会場は東京・上野の東京都美術館の企画展示室にて、
 会期は前期が2014年1月25~2月25日、
 後期が3月1日~4月1日(月曜休室、ただし2/24と3/31は開室)
 日本美術院再興100年を記念する特別企画展です。

「あつめにィ、あつめたッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:名作120点!)

 明治31年(1898)に創設された日本美術院は
 大正初年には事実上の休止状態となっていました……が、
 創設者・岡倉天心さんの一周忌を期して大正3年(1914年)に再興されました。
 再興100年を記念して開催されるこの展覧会には、
 重要文化財6点を含む120点の作品が集結!

  

「どれもォ、すごいィぞッ!」
「がるるるるぐるる!」(←訳:画家さんの代表作!)

 前期と後期で展示作品が入れ替わるので、
 3月現在は、後記の作品が展示されています。

 実は、私ネーさ……ふっふっふっ♪

  

 招待券をいただいちゃいましたよ~!
 なので、近々上野のお山へお出掛けしてまいりますっ!

「もうすぐゥ、さくらもォ、さきそうゥだしィ!」
「ぐるる~!」(←訳:楽しみ~!)

 観賞後はプチレポートを記載する予定でおります♪
 アート好きな皆さま、
 会場でお会いしましょう!




  さてと、ここで恒例の?(コマ落とし風)オマケ画像を
  脳内BGMはスターウォーズのダースベーダーのテーマで、どうぞ~!
  
  「じゃァんじゃァんじゃァ~ん♪じゃじゃじゃじゃァ~んッ♪」
  「がぅるぐぅるがぅる!」(←訳:じゃじゃじゃん!)
  
  「じゃんじゃんじゃんじゃじゃじゃァんッ!」
  「ぐぅるがぅるぐぅる!」(←訳:じゃじゃじゃん!)
  
  「じゃじゃァ~んッ!」
  「がっるぅ!」(←訳:やったぁ!)

  ホワイトデーの収穫は『ブールミッシュ』さんのマカロンでした♪
  では皆さま、穏やかな休日を!



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競演な饗宴の一冊。

2014-03-14 21:32:12 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、ずしーんッとォ、どくしょでスよゥ!」
「がるる!ぐるっるがるるー!」(←訳:虎です!サボったからねー!)

 こんにちは、ネーさです。
 えへん、おほん、ええ、そうですね、
 前回前々回とお休みしちゃった分、
 本日の読書タイムは気合いを入れてまいりましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



      
             ―― 小川洋子の陶酔短篇箱 ――



 編著者は小川洋子さん、2014年1月に発行されました。
 『博士の愛した数式』『猫を抱いて象と泳ぐ』『いつも彼らはどこかに』他の作品で
 活字マニアの皆さまにはもうお馴染みの小川洋子さんが
 また素敵な御本を作ってくださいました♪

「しょうせつゥでスかッ?」
「ぐっるるがるる?」(←訳:エッセイですか?)

 この御本には、
 16人の作家さんによる
 短篇小説16作品が収録されています。

 そして、その16の作品ごとに、
 編著者・小川さんの
 “解説エッセイ”が添えられているんです。

 これが実に、
 豊かで四次元的な相乗効果を生み出して、
 短篇1作品プラス1エッセイ作品を読んだ後は
 くらくらっとメマイがするほど!

「みじかいィおはなしィ、なのにィ~」
「がるるる!」(←訳:超濃密感!)

 川上弘美さん著『河童玉』に
 小川さんが添えたのは、
 『仏頂玉』。

 泉鏡花さん著『外科室』には
 『鳴らないポケットベル』。

 井伏鱒二さん著『鯉』には
 『食べてはならないもの』。

 ……この、小川さん著『食べてはならないもの』の、
 それはもう恐ろしかったこと!

「えッせいィのォ、はずがッ!」
「ぐるるがるるるぅ!」(←訳:小説を超えてるぅ!)

 御本のラストに配されているのは
 岸本佐和子さん著『ラプンツェル未遂事件』と、
 小川さんの『塔と刺繍』です。

 私ネーさ的には、
 岸本さん×小川さん、この組み合わせが
 ベスト&最強に思えました♪

 小説とエッセイ、
 両方ともとても短い作品なのですが、
 2作品を併せ読むと
 地平線まで広がってゆくような
 朗々とした爽快感があります~!

「ふしぎなァ、かがくはんのうゥ!」
「がるがるぐるるるる!」(←訳:1+1が10になる!)

 新旧の作家さんと
 小川さんの素晴らしい競演を、
 活字マニアの皆さま、
 焦らず、急がず、読み進んでいってくださいな。
 一日に、
 1短編+1エッセイ、
 くらいがちょうど良いペースでしょうか♪

「ぜいたくなァ、ごちそうゥ!」
「ぐるぐるぅがるるる!」(←訳:ボナペティなのです!)




 
  
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待望の、《 光 》 !

2014-03-13 21:30:48 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスーッ!
 きゃぽゥッ!うれしィでス!」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!ようやくだもんね!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日は、読書タイムの予定を急遽変更、
 臨時のMUSICタイムですよ♪
 なぜかといったら……はい、こちらを、どうぞ~!

  


                 ―― RAY ――


 著者は BUMP OF CHICKEN の皆さん、2014年3月に発行されました。
 7TH ALUBM『RAY』!(RAYは光線、光芒を意味します)
 ああ、やっとの新譜! お久しぶりの新アルバム!

「やッほゥ! ききまくろうッ!」
「ぐるぐるがるる!」(←訳:ヘビロテなのだ!)

 初回限定盤の外函は、↓こうなってま~す♪

  

 CDとしての楽曲は全14曲、
 DVDには、
 『虹を待つ人』『ゼロ』『Smile』『firefly』
 『友達の唄』『グッドラック』のMusic Videoと、
 そして『2013.8.9 Live at QVC Marine Field』
  ( 1.Stage of the ground 2.firefly 3.虹を待つ人 4.プラネタリウム
   5.花の名 6.ダイヤモンド 7.メーデー 8.K 9.天体観測 )
 が収録されています。

「あれッ? ネーさッ、たりませんッ!」
「がるるるぐるー??」(←訳:RAYはどこー??)

 『RAY』のMusic Videoは残念ながら収録されていませんが、
 You Tubeで拝見できますので、そちらをどうぞ♪
 また、
 BUMP OF CHICKENが他のアーティストさんと初コラボ!と話題の、
 しかもそのアーティストがミクちゃん!なのでさらに話題の、

 『BUMP OF CHICKEN Feat.HATSUNE MIKU 《 RAY 》』

 も、同じくYou Tubeで公開されてます♪♪

「まさかのォ、ぷろじぇくとォ!」
「ぐるがるる!」(←訳:でも楽しい!)

 オフィシャルHPでもMVは視聴できます。
 また、同HPでは、
 メディアへの出演予定、
 ツアー情報なども掲載されています。

 名曲ばかりの全14曲……なのですが、
 私ネーさ的には、
 明るい曲調でありながら
 別れの悲しみが織り込まれた表題作品『RAY』が
 (いえ、解釈って人それぞれなのでしょうが…)
 重く、切なく感じられました。
 それでも、何度も何度も聴いてしまうんですよね……。

「よいィうたなのでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:MVもステキ!)

  

 お店で購入しての特典オマケは、
 ↑上の画像のオリジナルちびシールでした。

「ささやかなァ~?」
「ぐるがる!」(←訳:記念です!)

 CDに付属のジャケット・ブックレットには
 アプリを起動してスマホをかざすと
 限定コンテンツが観賞可能!というユニークな隠しワザも仕掛けられています。
 配信で聴くのもいいけれど、
 ファンのみなさまはCDで聴いてみてくださ~い!

「ことしィいちばんのォ、おすすめェでス!」
「がる!」(←訳:ぜひ!)




 
 
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星も、売っちゃいます!

2014-03-12 21:18:53 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 きょうはァ、くまもんくんのォ、おたんじょうびィ!」
「がるる!ぐっるーがーるるー!」(←訳:虎です!ハッピーバースデー!)

 こんにちは、ネーさです。
 くまモンくん、お誕生日おめでとうございます♪
 で、本日のネタは……
 くまモンくんと同じように不思議な存在の、
 アート情報を、どうぞ~!

  


 
   ―― 星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会 ――


 東京・世田谷区の世田谷文学館にて、
 会期は2014年1月25日~3月30日(月曜休館)、
 最寄駅は京王線の芦花公園駅ですよ~♪

「おほしさまをォ、うッちゃうのでスかァ??」
「ぐるがるる~??」(←訳:それいいの~??)

 星を売る(賣は売の旧字体ですね)
 クラフト・エヴィング商会さん。

 活字マニアさんなら御存知かもしれませんね。

 吉田浩美さん&吉田篤弘さんのおふたりで活動する
 クラフト・エヴィング商會(craft ebbing & co.)さんは
 
 『小説を書きながらデザインの仕事をし』
 『デザイナーではあるけれど、アート作品も作っている』
 
 という、

 《この世に『ないもの』を取り寄せるお店》

 なのです。

  

「これがァ、さくひんッ?」
「がるぅ??」(←訳:ほほぉ??)

 装幀を中心としたデザイン・ワークスは、

 『テーブルの上のファーブル』(2004)、
 『アナ・トレントの鞄』(2005)、
 『注文の多い注文書』(2014/小川洋子さんとの共著)

 などなど。

  

 小説作品は、

 『という、はなし』(2006/フジモトマサルさんとの共著)、
 『ガリヴァーの帽子』(2013)

 他、多数が刊行されており、
 この企画展は
 『これまでの活動を総括した商會初の棚卸し的展覧会』
 なのだそうです。

「……むむゥ! ますますゥ、ふしぎィ!」
「ぐるるがるるぅ~…」(←訳:棚卸しなのかぁ~…)

 アートが好きで、
 書物が好きで、
 装幀マニアでもあるぞよ、と自認する活字マニアさんにおすすめの展覧会です。
 世田谷まで、てくてくっと
 お出掛けしてくださいな♪



  さて、ここで恒例のオマケ画像なんですが……
  
  「あッ! にゃんこォ!」
  「がるぐる!」(←訳:猫の型だ!)
  『MUJI』さんのSALEコーナーにて発見したのは
  クッキー用の抜き型です♪
  可愛さに負けて、衝動買いしちゃいました
  (MUJIさんでは星は売ってませんでした……)。




  
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