テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

♪ペンギンちゃん増量中~♪

2014-04-20 21:24:23 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 むむふッ♪きょうはァ~♪」
「がるる!ぐるるるがるるるぐる~!」(←訳:虎です!お出掛けオマケ編だよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日は読書……ではなく、
 前回記事で御報告しましたお出掛け情報のオマケ編をば、
 さあ、どうぞ~!

  

 上の画像は、東京駅の丸の内口を出てをすぐ、の『KITTE』!

「たてものにィ、はいッたらァ~!」
「ぐるるがるる!」(←訳:4階へ行こう!)
「あッちだよゥ!」

  

 お!見えてきましたね!

  

 JPタワー『KITTE』4Fの
 書籍と雑貨のお店『マルノウチリーリディングスタイル』さんでは現在、

  

 《Suicaのペンギンカフェ&ギャラリー Suica-fe(スイカフェ)》

  
 が期間限定でOPENしてるんですよ~♪♪

「ぺんぎんくんだァ~!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:JRのペンくん!)

 Suica電子マネー10周年記念企画《Suica-fe》さんには、
 京橋のレストラン『カストール』さんと
 雑誌『オレンジページ』さんがコラボした限定カフェメニュー、
 そしてペンギンくんの書籍と雑貨を販売するスペースがあり、
 ペンギンくんの生みの親・坂崎千春さんの原画も展示されています。

 レターセットやノートなどの文具類、
 手ぬぐいハンカチ、
 マグカップ……
 いろいろ並んでいる中から私ネーさは、

  

 ペンギンくんのトランプを買っちゃいました~♪♪

  

「むちゃくちゃァ~かわいィ!」
「ぐるがるる~!」(←訳:絵がいいよ~!)

 ええ、カード一枚ごとにペンギンくんの絵がね、
 ぜ~んぶ違っているんです!
 ずっと前から欲しかったのよ~これっ!!(税抜¥952!)
 あ、他にもですね、

  

 ポストカードも!(税抜各¥48!)
 50種類以上はあったかしら?
 選ぶのは大変でした……ホントは全種欲しかった~!
 (上の画像は8種購入したうちの2種です。)

「それとねッ!」
「がるるる!」(←訳:お菓子も!)

  

 上の画像の
 《Suicaのペンギン ちょこくり~む餅》(税抜¥400)は
 東京駅構内(改札内)の『PenSta』さんにて販売されています。

 お餅菓子はいちごくり~む味もあり、
 クッキー、小さめのカステラ風お菓子、
 缶入りキャンディなども売られています。
 雑貨、ムック本も『PenSta』では扱っています。

 『PenSta』さんは、
 八重洲南口改札近くにありますが、
 東京駅は広大ですので、
 迷いかけたら遠慮せず駅のスタッフさんに案内を請いましょう♪

「めげずにィ~!」
「ぐるぐる!」(←訳:探すのだ!)

  

 《Suica-fe》は、5月15日までの期間限定イベントです。
 坂崎さんのファンの方々、
 ペンギンちゃん大好き♪な御方は
 ぜひJPタワーKITTE4Fへ!







  
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― 赤レンガの、駅と美術館めぐり ―

2014-04-19 21:25:20 | ミュゼ
 こんにちは、ネーさです。
 さあ、今日はちょこっとお出掛けですよ~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おおッ♪ ここはァ~♪♪」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!首都の顔だね!)

  

 ええ、この赤いレンガの建物は――

  

 東京駅!

「こいのぼりィふぁみりーもォ!」
「ぐるるるる!」(←訳:泳いでます!)

 その東京駅から歩いて数分、
 同じような赤レンガの建築があります。
 ここは、三菱一号館美術館!

  

 現在、こちらで開催中なのは……

  


   
       ―― ザ・ビューティフル 英国の唯美主義1860-1900 ――


 以前にも御紹介しましたね、
 19世紀後半の英国で起こった美術ムーブメント《唯美主義》をテーマにした企画展です
 (会期は5月6日まで)。
 英国のヴィクトリア&アルバート博物館所蔵作品を中心とした展示は、
 油彩絵画……よりも工芸作品の方が
 けっこう目立ってましたわ♪

「おさらッ♪ おちゃわんッ♪」
「ぐるがるる!」(←訳:椅子とかね!)

 作品についての解説文が
 シビアというか、
 なかなかにアグレッシブな文章で、
 私ネーさ、びっくりしちゃいましたよ。
 通常、美術展の解説ってもうちょっと無難で
 ニュートラルなものが殆どなんですが……
 その点でも、印象深い展覧会でした。

「むむッ? うすぐらいィ~…!」
「がるがるぐる!」(←訳:足元注意です!)

 館内は、作品保護のため
 全体に照明が抑えられています。
 また、1894年に建てられた内部は
 複雑に入り組んでいて、
 完全なバリアフリー構造ではありません。
 車椅子をお使いの方々、
 膝が痛くて階段の上り下りはつらいわ…という御方は
 美術館スタッフさんに申し出てくださいね。
 スロープや、エレベーターの稼働を
 すぐに手配してくださいますよ。

  

 いまの季節は、
 美術館に接する庭園も
 目に麗しい新緑に包まれています。

 観賞後には、
 庭園横のカフェなどで、どうぞごゆっくり~♪




   さて、今回のオマケ画像は《東京駅一番街》にて発見の、
  
  
   レーシングチーム『TOM'S』さんとコラボしたキティちゃん!
  「わわッ!きてぃちゃんがァ!」
  「ぐーるがるーるる?」(←訳:レースクイーンに?)
  「なッちゃッたッ??」

  では皆さま、気温が低いので風邪に用心しつつ、
  穏やかな休日を!


  (画像を追加です。↓こちらが『ザ・ビューティフル』展の図録ですよ♪)

  









  
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消えてしまった“ 東京 ”へ。

2014-04-18 21:39:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はァ~ふゥ~、まだまだつづくゥ~…」
「がるる!ぐるるるがるっ!」(←訳:虎です!本棚整理ですっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 いやー、なかなか終わりませんね、春の本棚整理大会。
 あの文庫をこっちに、
 コミックはここに……とパズルに明け暮れつつも、
 読書タイムも忘れちゃいけません。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



            ―― 脳病院をめぐる人びと ――



 著者は近藤祐(こんどう・ゆう)さん、2013年10月に発行されました。
 『帝都・東京の精神病理を探索する』と副題が付されています。

 かつて、明治~大正の時代に
 東京各地に存在した精神病院と、
 医師さんたち患者さんたち――

 この御本は彼らの“足跡”を辿りながら、
 当時の精神病理学の在りかたをも明らかにするノンフィクション作品です。

「むむむむッ、むずかしィそうッ!」
「ぐるる!」(←訳:硬派だ!)

 ええ、私ネーさも、
 なんか難しそうだわ……と不安でしたが、
 手に取ってみれば、不安は吹き飛びました。

 わかりやすい!
 ぐんぐん引き込まれる!

「ええッ???」
「がるぐるる?」(←訳:精神医学に?)

 この御本のテーマとなっているのは
 日本における精神医学の発展や整備、ではなく、
 あくまで、
 脳病院=精神病院の変遷と、
 そこに係わった人びと、にあります。

 たとえば、
 御本の冒頭で描写されるのは、
 小説家・芥川龍之介さんたちが
 友人の小説家・宇野浩二さんを
 歌人にして医師である斎藤茂吉さんに診てもらおうと
 タクシーで病院に送り届けるシーン……。

 そう、歌人・茂吉さんは
 青山脳病院院長の任にある医学者でもあったのでした。

 そして、芥川さんの友人さんだけではありません、
 芥川さん御自身、
 また、
 高村光太郎さんと長沼智恵子さん、
 太宰治さん、
 中原中也さんたち
 “患者”“患者の家族”も
 『脳病院をめぐる人びと』に数えるべきでしょうか。

「ゆうめいィなァ、ぶんがくしゃさんもッ?」
「ぐるるるがっるる?」(←訳:患者さんだったの?)

 芥川龍之介さんの晩年と、
 龍之介さんを見送った妻の文さんについて書かれた、
 《家族はどうしたのか》の章には
 胸を打たれました。

 今まであまり注目されてこなかった
 『人びと』の心の内側……。

「のうびょういんはァ、いまァ、どこにッ?」
「がるるっるぅっる!」(←訳:なくなっちゃった!)

 関東大震災、失火による焼失、
 戦争時の空襲、
 大戦後の都市構造の変化など、
 多くの要因により
 『脳病院』は東京から姿を消しました。

 歴史、文化、文学、
 さまざまな観点から解析した
 《病むこと》の悲劇と哀惜。

 
 ルックスは地味で、
 難解そうな作品……かもしれませんが、
 活字マニアさん、
 この御本はぜひのおすすめですよ~!

「れんきゅうのォ、どくしょたいむにィ、ちゃれんじィ!」
「ぐるるるる!」(←訳:してみてね!)




 
 
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30億年の旅人。

2014-04-17 21:33:10 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 きぶんはァ、しょかッ♪」
「がるる!ぐるぅ!」(←訳:虎です!暑つぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の関東地方は
 おやつにアイスクリームを食べたくなっちゃうような一日でした♪
 なので、読書タイムも南国の風吹くこの小説作品を、
 さあ、どうぞ~!

  



  
               ―― うたかたエマノン ――



 著者は梶尾真治(かじお・しんじ)さん、2013年11月に発行されました。
 SFやファンタジー好きな活字マニアさんならよく御存知の、
 《エマノン》シリーズの最新作にして
 初の長編作品です。
 シリーズの主人公・エマノンさんは――

「ひょうしのォ、おねえさんがァ、えまのんさんッ!」
「ぐるるぅ!」(←訳:美人だぁ!)

 ええ、エマノンさんは印象的な美少女さんです。
 髪は長くて、
 顔の彫りが深く、
 しかし何国人かはわからない……
 若く見えるけれど、
 地球に生命が誕生した昔――
 30億年前からの記憶を持っている??

「みすてりあすゥ~!」
「がるぐるるるる!」(←訳:でも有り得そう!)

 言葉を交わすうち、
 エマノンさんならばそれも有り得るんじゃないか、
 と相手に思わせてしまう不思議な魅力。
 30億年分の長い長い記憶……。

 時を超越する旅人・エマノンさんが
 今回、ふらりと立ち寄ったのは、
 風光明媚で知られるカリブ海の島
 マルティニーク。

 いえ、ホント言うとね、
 ふらり、ではなかったんです。

「ふゥむッ、つまりィ~」
「ぐるるるる!」(←訳:目的ある旅!)

 40年ほど前のこと、
 エマノンさんはマルティニーク島を訪れたのでした、が。

 当時の記憶が、ない。

 長大な記憶を持つエマノンさんなのに、
 40年前マルティニーク島へ渡ったとき何があったのか、
 それだけはさっぱり思い出せない、というのです。

 記憶を取り戻そうとするエマノンに手を貸すのは、
 マルティニーク島の少年・ジャンくん、
 流れ者の絵描きポール・ゴーギャンさん、
 元は新聞記者のラフカディオ・ハーンさん。

「うわァ!こいずみやくもォさんッ?」
「がるるぐーるぅるるる?」(←訳:画家のゴーギャンさん?)

 失われた記憶を追う冒険物語は、
 あの有名な古典SF作品を彷彿とさせるものがあります。

 はたして、記憶の霧の向こう側に
 エマノンさんと仲間たちは何を見つけるのか……

 活字マニアの皆さま、
 ハラハラしながら一気読みを!

「あッ、それとねッ!」
「ぐっるるがるるる!」(←訳:こっちもおすすめ!)

 《エマノン》シリーズの既刊作品
 『おもいでエマノン』
 『さすらいエマノン』
 『まろうどエマノン』
 『ゆきずりエマノン』
 が新装版×完全版として文庫化されました。
 こちらも、ぜひ!




 
 
 

 
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トリック仕掛けの江戸絵画♪

2014-04-16 21:26:10 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふううゥッ! きんにくつゥー!」
「がるる!ぐるるるー!」(←訳:虎です!上腕筋がー!)

 こんにちは、ネーさです。
 春の本棚整理をついつい始めてしまったら
 あ痛たたた……と筋肉痛になっちゃった本日は、
 春のアート情報をお送りいたしますよ~♪

  



   
            ―― のぞいてびっくり江戸絵画 ――



 東京・六本木のサントリー美術館にて、
 会期は2014年3月29日~5月11日(毎週火曜休館、ただし4/29と5/6は開館)、
 『科学の眼、視覚のふしぎ』と日本語副題が、
 『The Scientific Eye and Visual Wonders in Edo』と英語題が付されています。

「ふァいィ~! みなのしゅゥ~、ごらんあれェ~!」
「ぐるるがるる~」(←訳:これを開くと~…)

  

「こうなッてェ~…」

  

「がるぐっる!」(←訳:こうなった!)

 パズル、
 判じ絵、
 影絵や鳥瞰図、
 切り絵の着せ替え人形?
 遠近法に、だまし絵……と、
 江戸の絵画はトリッキーな作品が多いことでも知られていますね。

 この展覧会では、
 視覚効果に工夫を凝らした江戸後期の絵画や版画作品が
 紹介されています。

「ほくさいィさんッ!」
「ぐるがる!」(←訳:広重さん!)
「くによしさんッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:司馬江漢さん!)

  

 江戸期の顕微鏡、
 工芸品なども展示されているそうなので、
 歴史マニアさんは、
 週末に、GWに、ぜひおでかけを~♪

「ほほゥ!とォ、びっくりィぎょうてんッ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:してきてね!)




 
  ではここで、筋肉痛に効きそうな?オマケ画像も、どうぞ~!
  
  「わほッ♪しんはつばいィでス!」
  「がるぐぅるがるる!」(←訳:新顔チョコお菓子!)
  『ロッテ』さんの新製品《プティスリー ショコラシュー》をいただきながら、
  私ネーさの筋肉痛&頭脳戦は続きます……
  うぅ~ん、
  大事な本を一冊も処分することなく、
  いかにして棚にスキマを作り、
  最近購入した美術展の図録(大きいし重いし…)を収納するか?
  「ぷふふッ、それはァ~♪」
  「ぐるるがるるるる!」(←訳:超A級難問なのだ!)


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~ レッドカーペットの、もぎり嬢 ~

2014-04-15 21:42:18 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むふふゥ~♪もうすぐゥ、ごーるでんうィーくゥ♪♪」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!黄金週間だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 元々は映画を中心とする興行界の宣伝から始まった名称が
 ゴールデンウィーク、なのだそうですね。
 映画界では今、ディズニー作品の大ヒットが話題だし……
 ならば、本日の読書タイムは映画関連本を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



             ―― もぎりよ今夜も有難う ――



 著者は片桐はいり さん、2010年8月に発行されました。
 演劇、TVのドラマやCM、映画、バラエティ、著作……と
 多才で知られる人気俳優・片桐さんによるエッセイ作品は、
 もう読んだわ!という映画マニアさんも
 多いのじゃないかしら♪

「ふァいッ! ゆうめいィでスねッ、かたぎりおねえさんッ!」
「ぐるる、がるぐるるるるるるがるぐる!」(←訳:去年は、あの国民的ドラマにも出演!)

 そんな片桐さん、ちょっと意外なことに、
 御自身を評していわく――

  《映画館の出身です!》。

「むゥ? しゅッしんがァ、えいがかんッ??」
「がるるぐるるがる?」(←訳:お家が映画館とか?)

 18歳の頃から約7年間、
 片桐さんは銀座の映画館で働いていたんですって。
 アルバイトの、
 “もぎり嬢”として。

 映画館の入口で、
 お客さんが差し出す入場チケットを受け取り、
 券の半分をもぎり取って、
 どうぞごゆっくり、とニッコリする、
 あのお仕事ですね。

「なるほどォ~、それはァ~♪」
「ぐっるるるるがるるる!」(←訳:やってみたいバイトだ!)

 ええ、映画好きな御方は必ずや思うことでしょう、
 もぎりのお仕事!
 一度はやってみたいよ!と。

 片桐さんは当時を回想して
 次のように言い切ります。

  《宝物のような7年間だった》

「たからものォ~…」
「がるるぅ!」(←訳:いいなぁ!!)

 何物にも替え難い、
 幸福な7年間の記録が、この御本です。

 『キネマ旬報』誌上に2006年11月上旬号~2010年4月上旬号に
 隔号で掲載されたエッセイは、
 片桐さんが働いた『銀座文化劇場(現シネスイッチ銀座)』と、
 銀座の街と、
 かずかずの映画館に捧げられた思慕の歌、
 とも申せましょうか。

 自給が安くても、(こっそり)映画を観られる幸福。
 映画が好きで好きでしょうがない同じアルバイト仲間さんたち。
 銀座の街のえもいわれぬ魅力。

「なかまとォ、いっしょにィ、くりだそうッ!」
「ぐるるるがーるるるる!」(←訳:名画座のオールナイト!)

 御本の中盤、
 『ディープ・ブーム・ナイト』に記されているのは
 或る夜の出来事です。

 もぎり嬢たちが勢揃いして向かったのは、
 池袋文芸坐。
 上映されるのは
 『ロッキー・ホラー・ショー』
 『ブルース・ブラザーズ』
 『ファントム・オブ・パラダイス』
 『ブレイキング・グラス』
 の4作品。

 歌って騒いで、仮装あり、踊りあり、の徹夜観賞に
 くうぅ~、羨ましい!
 ボクも/あたしもその場にいたかった!
 と地団駄踏みたくなるのは
 私ネーさひとりではないはず!

「よォしッ、おどろうゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:夜明けまで!)

 幸福な記憶と、
 映画と映画館がつなぐ夢のひかり……

 映画好きさんも活字マニアさんも、
 ぜひ、この幸福空間を共有してみてくださいね~♪
 激おすすめの一冊です!




  
 
 
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地下室の、かいぶつ。

2014-04-14 21:40:26 | ブックス
「こッ、こんにちあわわッ、テディちゃでスッ!」
「がるるっぐるるるっ!」(←訳:虎ですっうわわわっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 皆さま、背筋がゾクゾクする恐怖の世界へ……ではなく、
 切なさに胸が痛くなる“かいぶつ”の世界へ、ようこそ。
 さあ、読書タイムの開幕ですよ、こちらを、どうぞ~!

  



           ―― ウーギークックのこどもたち ――



 文は坂本裕司さん、絵は林田秀一さん、2014年3月に発行されました。
 ええ、そうです、本日ご紹介いたしますのは、絵本です♪

「えほんだけどォ~、これはァ~…」
「ぐーるがるるっ??」(←訳:ダークサイドっ??)

 御本の表紙でドス黒さをふりまいている、
 得体の知れないモノ。

 それが、ウーギークックです。

 ウーギークックは、
 地下のボイラー室に巣食う“かいぶつ”。

「あわッ、あわわわッ、かいぶつゥ!」
「がる~!」(←訳:怖い~!)

 そのボイラー室は、病院にあります。
 病院で、
 ウーギークックの噂をするのは、こどもたち。

     きえたこどもは
     ボイラーしつにつれていかれたのよ――

 生まれたときから、ずっとこの病院にいる、るる ちゃん。
 るる ちゃんも、聞いたことがありました。

     そこには かいぶつがすんでいて
     こどもたちの たましいを たべてしまう――

「たッ、たべられたくゥないィ!」
「ぐるるっ!」(←訳:ボクもっ!)

 るるちゃんは、地下室へ向かいます。
 皆の反対を振り切って。

     わたしは ウーギークックに いいたいことがあるの――

 そして地下室に行ってみれば。
 ああ、噂は本当だったのでした。
 暗闇の奥、
 くちゃくちゃと音を立て、
 何かを食べているのは……ウーギークック!

「にににッ、にげたほうがァッ」
「がるるぅ!」(←訳:いいよぅ!)

 るるちゃんは
 ウーギークックに言いました。

     こどもたちの たましいを
     おねがい たべないで――

 “かいぶつ”ウーギークックは
 るるちゃんへ、どう応えたのでしょうか。

「おッ、おそろしィことがァ~…」
「ぐるるるる!」(←訳:起こりそう!)

 生命の深淵を覗きこむ、
 魂のありかを問う、
 るるちゃんと
 ウーギークックのやりとり。

 きりきりと、
 こころを削って燃やしてゆくような、
 “こども”と“かいぶつ”の語り合い。

 ……もしかしたら。

「もッもしかッ??」
「がるるぐるるるっ?」(←訳:もしか何ですかっ?)

 もしかしたら、
 あなたのお家にも
 ウーギークックの住む地下室があるのかもしれません。
 あなたが知らないだけで、
 床下に、壁の奥に、ウーギークックは暮らしている。
 そして、
 あなたのたましいのかたちを
 じっと見つめている……。

「えええッ?」(←後ろを振り向く)
「がるぅ?」(←やはり振り向く)

 2013年7月~9月に放送されたTVドラマ『Woman』から生まれた絵本です。
 坂本裕司さんの詩歌をも超える文章、
 林田秀一さんの残酷なまでに愛らしい絵、
 ともに素晴らしい!
 全活字マニアさんは急いで書店さんの絵本コーナーへ!






 
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昔むかぁ~し?

2014-04-13 21:41:34 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ぴィ~ひょろろッ!」
「がるる!ぐーるぅる!」(←訳:虎です!ぴーひょろ!)

 こんにちは、ネーさです。
 サクラ前線の北上とともにウグイスちゃんの歌は消え、
 代わりにトンビくんのピーヒョロロが聞こえてきます。
 本日は、輪を描くトンビくんもアッと驚いて失速しちゃいそうな
 《むかし噺》を御紹介いたしましょう♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
              ―― 新釈 にっぽん昔話 ――



 著者は乃南アサさん、2013年11月に発行されました。
 ……いや、いけません、いけませんよ、
 あの有名なアニメのテーマソングを歌ったりしては、いけません。

「ええッ? なぜェ~??」
「ぐるるるるー!」(←訳:歌いたいよー!)

 この御本は、
 日本の老若男女の記憶にある
 『昔むかし、あるところに……』な物語をもとに
 著者・乃南さんが紡ぎ直した、いえ、
 パリっと仕立て直したユニークな昔話集。

 アニメ化された昔話とは、
 ふっふっふっ♪
 ちょぉ~っと別モノ、なんですねえ。

「あうううゥ?」
「がるるるぐるっ?」(←訳:不気味な笑いっ?)

 では、おっとと、失礼、
 (ネーさ、口調を変えて)

 んだば、まんず御本のとっぱなに収録されとるハナシさ
 ちょっくらこいっと
 明かしたろうかなあ。

 皆の衆も、ほぉれ、
 一編は耳にしたったろうてもん、
 『さるかに合戦』の御話をよぉ?

「んだァ、んだァ!」
「ぐるるがっるる!」(←訳:オラも知っとる!)

 悪どいサルっコと
 哀れなカニさんの御話も
 乃南のねえさまの手にかかればぁ、
 そらもうアッチョンブリケ、
 いやいや、めんこくてぇ、シャレとってぇ、
 クールなぁ語りっぷりに惚れ惚れだとて。

「なんじゃッ? くーるゥじゃとォ?」
「がるぐるるがるる!」(←訳:そらえらいことや!)

 そん次がぁ、
 『花咲かじじい』。
 またこれがぁ、たいしたじぃさまぁ、ばばさまぁがおったもんだわぁ、
 愛犬家さんは号泣してまうぞぉ、て、
 しみじみさせられてまう御話でなあ。

 いやぁ、
 『一寸法師』も『三枚のお札』も
 『笠地蔵』も『犬と猫とうろこ玉』も、
 目ん玉ぁ丸くする垢抜けぶりだわのう。

「ほよよッ、いッすんぼうしィ!」
「ぐるるるる!」(←訳:なつかしや!)

 お見事だわいなぁ、と思うんは、
 おっと、またも失礼、
 (ネーさ、口調を戻し)

 見事だなぁ、と膝を打ちたくなるのは、
 著者・乃南さんの絶妙な手加減&筆加減です。
 まったく変えてしまうのではなく、
 御話の骨格は変えず、
 要所を締めつつ、
 新たな変態――メタモルフォーゼをもたらしてゆく。

 サナギがチョウに変わるように、
 似ていて別もの、
 もしくは、
 別物でありながらそっくり?な姿へと。

「そらァたまげたッ!」
「がるっるーるぅ!」(←訳:トリッキーじゃ!)

 この御本を著したきっかけは
 東日本大震災にあったと、
 乃南さんは『あとがき』に記しておられます。
 昔のひと、
 そして現代に生きる大勢のひとの想いも織り込まれた物語集は
 チビっ子にもオトナ諸氏にも
 おすすめの逸品ですよ♪

「よんでェみなされェ~!」
「ぐるるぅ~」(←訳:んだばぁ~)
「とッぴんぱらりィのォ、ぷゥ!」


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気分はタイムトリップ♪

2014-04-12 21:39:15 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しょくんッ、じゅんびィはァよろしィかねッ?」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!転送ですっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日は、21世紀からお江戸の時代に、さあ、皆で一緒に転送!
 こちらのアート情報を、いえ、最新医学情報?をどうぞ~!

  


               ―― 医は仁術 ――


 東京・上野の国立科学博物館にて、
 会期は2014年3月15日~6月15日(毎月曜と5/7は休館、ただし3/24、3/31、4/28、5/5は開館)。
 『江戸の医から、未来を眺める展覧会。』と副題が付されています。

 《仁》とは、
 儒教に謂う“他を想う心”です。
 古くから、日本の医学には《仁》の心が息づいている――

「えどじだいィのォ~、いがくゥ!」
「ぐるるるがるる~…」(←訳:チラシの中身は~…)

  

「わきゃッ!」
「がるるぅ?」(←訳:解剖図ぅ?」
「うむッ? でもォ、これはァ、いがいィにもォ~…」
「ぐるぐる?」(←訳:怖くない?)

 上の画像は
 来k率科学博物館所蔵の『五臓六腑図』。
 西洋のリアリズムあふれる解剖図ほど怖くない……というか、
 抽象的な表現ですね。

 この特別展では、新発見の
 『杉田玄白の直筆の漢詩』
 『日本最古の解剖原図』
 などが初公開されるそうよ。

  

「ひらがげんないさんのォ!」
「がるるるるるぐる!」(←訳:エレキテルも展示!)

  

「さらにィ、すぺしゃるゥなのはッ!」
「ぐるるーるーがる!」(←訳:ナビゲーターさん!)

 人気TVドラマで名ドクターを演じた大沢たかおさんがナビゲーションを、
 また、あの鉄拳さんによるパラパラ漫画
 『受け継がれる仁』も
 この展覧会のために制作されました。

 GWの連休はシブ~く博物館で過ごそう!という御方に
 おすすめの展覧会です♪

 なお、国立科学博物館では
 4月19日~6月15日、
 企画展『石の世界と宮沢賢治』も開催されます
 (常設展示入館料のみで観覧できます)。
 賢治さんファンの方々はこちらへもぜひ!



  さてと、週末のオマケ画像は~♪♪
  
  「ちょこれーとォでス!」
  「がるぐるっ!」(←訳:新味だねっ!)
  『M&M』のラズベリー味は、ほんのり酸っぱいさっぱり味。
  春っぽさが美味しいです♪
  「ひとつぶゥ、ふたつぶゥ~…」
  「ぐるるるるっ!」(←訳:止まらないっ!)

  では皆さま、穏やかな休日を!



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燦然!のCM史。

2014-04-11 21:39:21 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 はなふぶきィ~、でスよゥ!」
「がるる!ぐるるがる~…」(←訳:虎です!川面に花筏~…)

 こんにちは、ネーさです。
 ソメイヨシノの花筏を見送りながら、
 本日の読書タイムは
 私たちも大ファンだった、いえ、今も大ファン!な、
 こちらの著者さんの御本を、どうぞ~!

  



           ―― 天野祐吉の CM天気図 傑作選 ――



 著者は天野祐吉さん、2013年12月に発行されました。
 『経済大国から《別品》の国へ』と副題が付されたこの御本は、
 朝日新聞紙上に連載された『私のCMウォッチング(1984年4月5日~90年6月29日)』と
 『CM天気図(1990年7月7日~2013年10月16日)』の中から選ばれた
 155編の“CM批評”から構成されています。

「するどいィ~してんッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:独自の視点!)

 《CM》にひとこと申す。

 毎週、新聞紙に掲載される
 天野さんのCM批評は
 今にして思い返せば画期的な企画でした。

 新聞にだってスポンサーはついているんですもの、
 オトナしくしていれば波風は立たない、んですけれど、
 天野さん、オトナしくなんかしてなかったわね!

「ときにはァ、するどくッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:ときには柔軟に!)

 おや?と思えば
 ぴしり、と叱り、
 面白いものに巡り会えば
 いいぞ!と称賛した天野さん。

 昭和という時代の終わりに
 TVから二日間にわたって一切のCMが消えたこと。
 
 バブル経済の崩壊。

 20世紀の終わりに
 この100年を象徴する10の広告を考察し。

 年寄りをナメんなよ、と啖呵をきり。

 そして、東日本大震災のおりも
 一方的に流されるTVCMを憂い、
 現場に思いを馳せ――

 常に、上からの目線ではなく
 ふつうのおじさん感覚で
 CMと、CMを生み出すこの現代社会を
 眺めてきたのが、
 天野さん……。

「つよいィくによりもォ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:賢い国がいい!)

 強い国ではなく、賢い国。
 お金では買えない何かがある。
 戦争も原発もない《別品》の国がいい。
 そういう国に住みたい――

「テディちゃもォ、そういうくにがァいいッ!」
「がるる!」(←訳:ボクも!)

 天野さんが見立てた、
 ものの本質。

 CMから、或いは広告から覗き見えるこの国の文化、姿かたちはどんなものなのか、
 それは将来どうあるべきなのか。

 天野さんという指針を喪った私たちは
 今日もTVや新聞雑誌を賑わすCMに
 何を想えばいいのか――

 読み手の想いはすべて、
 御本巻末の『天野祐吉の横顔』で
 《宇宙人ユーキチの妻・天野伊佐子》さんが代弁してくださっています。
 なんともやさしく、あたたかく。

 ……堅苦しい御紹介になっちゃいましたが、
 震災から三年と一ヶ月が過ぎたいま、
 活字マニアの皆さま、
 ぜひ手に取ってみてくださいね、この一冊!

「あしたのォ、しーえむてんきずはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:晴天であれ!)


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