「月刊神戸っ子」の原稿に四苦八苦している。
今書いているのは3月号だが、行数を合わすのに困っている。
一応書き上げたものが、数えてみたら、13行、300字ほどオーバーしている。中途半端だ。数行ならどうでもなるが、10行越えたら削るのが難しい。しかしやるしかない。
「月刊神戸っ子」の原稿に四苦八苦している。
今書いているのは3月号だが、行数を合わすのに困っている。
一応書き上げたものが、数えてみたら、13行、300字ほどオーバーしている。中途半端だ。数行ならどうでもなるが、10行越えたら削るのが難しい。しかしやるしかない。
山さん、カウンターの上にライターを三個置いた。
そのうち2個をわたしに差出した。
彼はいつも「ライター貸して」と言い、貸すとそのままポケットに入れて持って帰ってしまう。そのことをわたしはいつも詰ってやる。
「今日は持って来た。返したる」と。
その手に乗るものか。きっと使い切ったもの、と思い、サッと傍らのゴミ箱に投げ入れた。
「おいっ!それまだ使えるぞ」
「その手には乗らん」
「いやホンマに使えるんや」
どうやらホントらしい。
「もうええやん。ゴミの下の方に入り込んでしもた」
「朝から気分悪いなあ。うちの嫁はんみたいなことして」
彼、買い物をして帰って、奥さんに渡すと「あんたが買ってくるようなもん、食べられへん」と言ってゴミ箱に捨てられるのだと。
〇
店に出て来た家内を指差し、
山さん 「あれ、放し飼いせんと繋いどけ言うたやろ」
わたし 「目に見えない糸で繋いである」