昨秋、「詩書展」なるものをうちの店で開いた。
30点ばかりの、詩人や書家が書いたものを披露した。
その中に、片隅にそっと一点、わたしが書いたものを置いておいた。ほとんどの人が気付かなかった。それを会期が終わってからも置いてある。
昨日、あるお客様がそれを見て、
「あれ、マスターが書いたん?」
「はい、そう」
「パクリとちゃうん?あの文、俺どっかで見たけどなあ」
「そんなことないよ。失礼やなあ!見たんやったら、そっちがパクリやろ」
「なんか、仏教関係の言葉やったと思うけどなあ」
そうか、仏教に関する言葉にこれに似たのがあったのか。
そう感じてもらえればある意味成功です。
「グラス」というタイトルで、もう十年以上前に書いたものです。