喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「手話」

2021-07-15 17:19:34 | 完本 コーヒーカップの耳
今朝お見えになったH淵さん、お帰りになるとき、「これから手話のサークルに行きます」と。
コロナで休みだったが再開したのだという。
手話をやっておられるのだ。偉いなあ。
ところでこの「手話」だが、買っていただいた『完本コーヒーカップの耳』の中にこのタイトルの話がある。

ちょっと聞いてえ。めっちゃ腹立ってねえ。この前から手話の勉強に行ってるてゆうてたでしょ。今日 身体障害者のこと習ったんやけど どう表現すると思う? 自分の手で自分の手を切るみたいなマネするんよ。手を刀にして パッパッて。それから こともあろうに 割り箸をへし折るような恰好するんよ。役に立たんていわれてるみたいやん。
それから もっと腹立ったことがあってん。手話習ってる仲間とバイクに乗ったまま歩道で喋っててん。手話でね。そしてらそこへお巡りさんがやってきてね。私を見て片足をトントンと踏み鳴らすの。そして 両手でバツ印するんよ。歩道でバイクに乗ったらあかんていうつもりでね。その動作が いかにも人を見下げた感じがして 腹が立ってね。わたしにというより 聾唖者に対しての侮辱でしょ。「あんた なにしてるのん?」てゆうてやってん。そのお巡り「なんや 話せるんか」てびっくりして 今度は怒りだしてね。バカにされたように感じたらしくて ケンカになってん。そうなったらわたし 負けてないやん。立て板に水 壊れたブレーキ 止まらへん。「謝りなさい。侮辱やわ。わたしはこうして喋れるから抗議できるけど これが聾唖者やったら悲しいよ。聾唖者に謝るつもりで わたしに謝りなさい」て さんざん叱ってやってん。 (高井さんの話)
  ㊟ 「手で手を切る」などは彼女の誤解。
    「障害」を表す手話には、内に向けた左掌に、右手を突き当てる動作があるが、彼女には切るように見えたということか。

 
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ほぼ60年ぶりの人

2021-07-15 10:34:23 | 懐かしい話
お互い に「初めまして」と言ってしまうほどの久しぶりの再会だった。
約60年ぶりか。
少なくともわたしがまだ独身時代のこと。
話を聞いてわたしは驚いた。
このH淵さんは遠い親戚だと思っていたのだが、違っていたのだ。
わたしの父の出身地(但馬の新井というところ)と同じ出身地ということで勝手に親戚と思っていたということ。
そのH淵という名前の親戚が実際にあるものだから、その縁筋かと。
H淵さんはF歯科医院で歯科技工士をなさっている。
その昔にお世話になったのだ。

そのH淵さんとはFBでつながった。
そしてこのほど、『縁起・小墓圓満地蔵尊』をお求めくださったのだ。これの代金はお地蔵さまへの御浄財になります。
カウンター席で懐かしい話をいっぱいさせていただいた。
そして『完本コーヒーカップの耳』もご購入くださった。
これはありがたいこと。お金を出して求めてくださるのは物書きには本当にうれしいものなのです。
差し上げればいいのにね。
さらに、お愛想に出したコーヒー代も置こうとされるので、
「それはダメなのです。もう廃業してますので違法行為になってしまいます。今ではここは喫茶店ではなく、わたしの書斎なので」とご遠慮し、納得していただきました。
そして、気持ちだけでもと、『触媒のうた』はもらっていただきました。
H淵さん、ありがとうございました。
いろいろと楽しくお話をさせていただきましたが、一つ忘れていました。
共通の知り合いのT岡さんのことです。またお聞かせください。


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