田辺聖子さんの「十八歳の日の記録」より。
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8月9日、終戦直前の日記。
《私の作品は何か一つ霊感が起きて作れるものであるから、起きないときには作れない。起きて来ない中は、まるで普通の凡人と違わず、その前に書いた自分自身の作品にへええこんなものを書いたかしらんと感心するほどである。
その代わり書いている中に来たら神がかりになって別人のよう、人のいうことなど聞こえないし、話しもせず、何も見えず、奔流のように書く。》
18歳の時にこれだから、やはり凄い。
田辺さん推薦の本『コーヒーカップの耳』
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8月9日、終戦直前の日記。
《私の作品は何か一つ霊感が起きて作れるものであるから、起きないときには作れない。起きて来ない中は、まるで普通の凡人と違わず、その前に書いた自分自身の作品にへええこんなものを書いたかしらんと感心するほどである。
その代わり書いている中に来たら神がかりになって別人のよう、人のいうことなど聞こえないし、話しもせず、何も見えず、奔流のように書く。》
18歳の時にこれだから、やはり凄い。
田辺さん推薦の本『コーヒーカップの耳』