喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『森』№2

2023-03-29 16:26:54 | 
これも明石の詩人、渡辺信雄さんから届いたものです。



同人詩誌『森』№2です。1981年発行。
編集発行人が渡辺さん。

その裏表紙。

懐かしいお名前が並んでます。
直原弘道、中村隆、伊勢田史郎、岡見祐輔。
作品を読んでみると、時代の匂いがプンプンします。
ついこの前のように思えますが、あの頃が懐かしいです。
中村隆さんの作品を一つ紹介します。「産地」です。
←二段階クリック。
中村さんの詩集、『金物店にて』や『詩人の商売』は所持してますが、この作品は覚えがないです。
ということで、『中村隆全詩集』(2001年6月刊)を出してきました。



久し振りに開いてみると、中から新聞の切り抜きが。
←二段階クリック。
この全詩集が出たことによる、「中村隆さんをしのぶ会」の記事です。
この会にはわたしも出席しました。
切り抜きに日付は書いてないのですが、この全詩集の発行直後でしょうから、2001年後半なのでしょう。
挨拶に立った小林武雄さんのスピーチが長くてわたしは辟易したのでした。
そのことを隣の席にいた人に、「これじゃあ挨拶ではなく講演じゃないですか」とつぶやくと、
彼は「いや、僕には貴重な話だから」とやんわりたしなめられたのを思い出します。

で、「産地」ですが、載ってました。
但し詩集には入っておらず、「未刊詩篇」の中に入ってました。

中村さんからも何度かお便りをいただいています。初期のわたしの作品を優しく評価してくださったのでした。
そうだ、岡見祐輔さんや伊勢田史郎さんもわたしの初期の作品を評価してくださいました。初心者に対して優しい先輩たちでした。


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桑島玄二詩集『竹藪』

2023-03-29 14:58:56 | 
明石市の詩人、渡辺信雄さんからお贈りいただきました。



桑島玄二詩集『竹藪』です。
20ページに満たない小さな詩集です。
開いてみると、桑島さんの自筆をコピーしたものか。



桑島さんの筆跡です。
まさかガリ版刷りではないでしょうねえ。
奥付には、
発行所、天秤発行所となっています。
昭和五十年十月一日発行。

詩のスタイルは、桑島氏晩年の『旅の箇所』と通じるものがあります。
硬質な乾いた文体、とわたしには思えます。
コメント (2)
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一冊だけの本

2023-03-29 08:49:30 | 本・雑誌
昨日、一冊の本を作り上げた。
手作り本はこれまでもよく作ってきたが、今回のはページ数が少々多くていつものようにホッチキスで留める訳にはいかなかった。
大型ホッチキスでも無理。そこでちょっと工夫して作った。



『手料理はいつ』とタイトルをつけ、サブタイトルは「欣史・恒子の往復メール」というもの。
昨年末緊急入院した妻との往復メールを移しとって編集して本にしたもの。
たった一冊のみ。120ページある。
人様には絶対に見せられないものである。
だから余分は一冊も作らない。
「あとがき」の一部。

《12月28日から1月12日までの15日間、ちょうど半月だったが、長かった。だが、その間に日ごろは言えなかったようなこともメールなればこそという感じで伝え合うことが出来たように思う。これも二人にとっていい思い出になるのではないか、これを残しておくことも意味があるのではないかと考え、メールボックスから移しとり作ったのがこの『手料理はいつ 欣史・恒子の往復メール』である。》

昨年は結婚50周年の記念詩集『恒子抄』を作り、それは身近な人のみに配ったが、
これは誰にも見せられない。秘密の宝物である。
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