神戸のベテラン詩人、永井ますみさんからお贈りいただきました。
永井ますみ詩集『夜があける』です。
50ページ余りの詩集ですが、すべて新型コロナウィルスをモチーフにしたもの。
これは序詩「マスクは語る」の冒頭部分です。
このあとも7ページにわたって続きます。
しかし飽きさせません。面白いといったら語弊があるかもしれませんが、皮肉が効いていて痛快にも思えます。
みんな思っていても言葉に出せなかったようなことが書かれています。楽しくて、そして深刻な詩でもあります。
そして巻末の「夜があける」です。
「あとがき」もつけておきます。
ウィルス側から人間を見ています。なので客観的です。わたしは意表を突かれました。
間に置かれている詩もみな客観性に優れていて、後の世のためになる貴重な記録詩とも言えます。
読んで楽しい「コロナ詩」は少ないのでは?
『コーヒーカップの耳』 おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。