国府川の支流・大野川づたいの道をさかのぼると、清水寺(せいすいじ・せいすうじ)がある。「ロードマップ不思議の大陸佐渡~朱鷺のいる島~」の説明によると、賢応法師が佐渡へ布教に来たとき、京都の清水寺を参詣できない者のために建立したとある。
その名のとおり規模は小さいものの、救世殿は清水の舞台を模して作られているようである。派手な観光用施設が施されておらず、閑寂とした雰囲気を味わえる。
車道から山の斜面を登る石段の両側には、杉の大木が並木となり、夏でもすがすがしさを感じさせる。並木の根がはっているのであろう、石段は所々で傾斜を伴い、歩きにくいこともあるが、それがまた良い。
冬に訪れるチャンスを未だ持っていないが、雪景色の中も風情があるはず。四季折々、そのたたずまいを楽しめる寺であろう。おすすめのスポットである。
そろそろつくつくぼうしがないていたころ。
せみしぐれとともにあるせいすいじでした。