ゴールデンウィーク。春の観光シーズンを迎えていた達者。いつもよりは観光客で賑わっているのであったが、ふと海岸に目をやると、天気に誘われ出てきた親子が浜辺で戯れていた。
思わず思い出したのが浜辺の歌。砂浜に乏しい尖閣湾一帯の中にあって、ここには小砂利の浜辺が広がっている。すぐ目の前を観光船が往来する達者の海岸である。
あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ しのばるる
風の音よ 雲のさまよ
よする波も かいの色も
夕べ浜辺を もとおれば
むかしの人ぞ しのばるる
よする波よ かえす波よ
月の色も 星の影も
はやちたちまち 波をふき
あかものすそぞ 濡れひじし
病みし我は すでに癒えて
浜辺の真砂(まさご) まなごいまは
こんな時はこんな歌「浜辺の歌」(うたのMIDI HP より)
達者についての説明書きがあった。
下記は、極力原文に忠実にタイプしたものである。
「達者について」 新潟県佐渡市達者
当地は達者と言います。この珍しい地名は、安寿伝説にまつわる盲目の母と厨子王丸が達者で再会した地として、ここを訪れた人々に一層印象深くしております。
このムラの成立は古く、水田に開かれている海岸段丘上には古代の須恵器の出土があります。また、この川の上流には銀山の古間歩(ふるまぶ=坑道)や、南の坂の途中には延命地蔵尊をまつる安寿伝説ゆかりの「目洗い地蔵堂」もあります。
伝説では。むかし国仲の大野村より本間源左衛門という人が来て、はじめてムラづくりをしたと伝えられています。すぐそばにある鎮守の白山神社の社人がこの源左衛門でありました。江戸時代のはじめ、相川に金山が栄えると、達者へもたくさんの人たちが集まってきたのであります。
入り江に庇(ひさし)を接してできた、小さなこのムラは、昭和初年に、いち早く日本的な海岸景勝地「尖閣湾」への観光船の発着地として有名になりました。尖閣湾は南の大崎鼻より北へ沿岸二キロにわたる海岸線に展開する段丘懸崖(けんがい)美で佐渡を代表する観光地です。
ここから望む夕陽は、岩の景観にもまして素晴らしいものがあります。
佐渡の海女(あま) 夫の岩におつる日を
むかへて躍る 沖の白波
大町桂月
皆様 お道よう
時間が許せば、集落内をぶらぶらしてみるのも良い。目洗い地蔵もしかりだが、ひっそりとした集落内の路地を歩くと、一層達者の良さがにじみ出てくる。達者は普段を見るのがよい。
---------------------------------------
写真撮影:2006:05.03 佐渡市相川
---------------------------------------
2006年 地理の部屋と佐渡島 sadotiri
---------------------------------------
http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
---------------------------------------
「浜辺の歌」いいですねぇ!
私は中でも倍賞千恵子さんの歌が大好きです。
でも三番の歌詞は知りませんでした。
達者の地名の由来、勉強になりました。
浜辺の歌、懐かしいですね・・・。
達者という地名の由来、達者で逢えたから「達者」とついた、と理解して良いのでしょうか?
久しぶりにお寝坊しています。
日の出が早くなったのに併せるように、
起床時間もいつもより30分ほど早く
なっていましたが..です。
疲れがたまっていました。この土日は
3日4日以来の連休です。何をしよう
か..? なんておもっています。
さて、先の写真と浜辺の歌ですが、
当方、取材時に時折ですが、思い出す
歌なんかを心の中で..、ということ
があります。
そんなこと無いでしょうか?
何度も何度もリピートするんです。
浜辺の歌良いですよねぇ~。
倍賞さんが歌っていたことは知りませ
んでした。でもなんか味のありそうな
と推測してしまいます。
「達者」とついた、と理解して良いのでしょうか?
nakamuraさん。 おはようございます。
そのとおりです。事実と断言はしがたいですが、
案内されている文面からはそのように記されて
います。
「安寿と厨子王」の伝説から生まれた地名。
そうであったら..。いや、是非そうあって欲し
いという思いがあります。
ちなみに当方の実家のある加茂歌代は、さるお方
が、良い歌を読んだ褒美に拝領した土地と聞いた
ことがあります。一帯は加茂殿の領地ですから、
合点がいきますねぇ~。
さらになんですが、いわれは不明ですが、JR信
越線で長岡から新潟に向かう際、矢代田という所
があります。これには矢の代わりといった事を推
測してしまいます..。
地名には色々な意味や歴史が隠されていますね。
今はやせてしまって、途切れそうな部分もあるし。
悲しいです。
昔を知ると言うことは、佐渡の方。
しかも近辺の方でしょうか..。
ここをはじめ、付近はとっても良いところです。
詩にも歌えそうな、そんな風景。
今や昔のこととなっていますか..。