丸い窓とヌルインジケーターのＩＣＦ－５６００

スカイセンサー５６００。大した機能はないが、ユニークなデザインが気になるラジオ。

　受信範囲（周波数）はごく一般的な３バンド。ＢＣＬ機というよりはマルチパーパスのラジオ。だが、ＦＭの受信の時活躍するヌルインジケーターが楽しい。

　所有するものは残念ながらアンテナ先端が折れている。人のまねであるが、適当なビスをねじ込み、取り出しをしやすいように加工した。ヌルインジケーターの動作にも少し不安がある。だが、きちんと動作している時は実に楽しい。丸いダイヤル窓の特徴的なマスクを与えられた５６００には、今でも通用するのではないかと思われるほどのデザイン性を感ずる。機能的に他に不具合はない。完動美品一歩手前。

　音は平均的で、デザイン性とヌルインジケーター以外は特徴がない。ただ、色と節々の作りが５５００や５８００と違い、手の上で転がしていたくなるような愛着を感じさせる。チャンスがあれば折れ曲がりのないアンテナのついたジャンク品でも手に入れたい。もちろんオリジナル状態にしたいからだ．．。写真では伝わりにくいであろうが、手にすればこの気持ちがきっとわかる。

　なお、同機の完動・美品は、ヤフオク等のネットオークション上では高値を呼んでいる。５５００や５８００より希少価値もあり、ジャンク品でもなければ手に入れにくい機種の一つ。