団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

トランプ氏、比大統領とは「素晴らしい関係」

2017年11月22日 | 国際

  今回のトランプさんのアジア訪問で一番興味があったのがドゥテルテさんとの対談です。果たして、安倍さんの仲介がどのくらい効いているのか。

  どうやら、表面的にはドゥテルテさんの満面の笑みも見えるようなので、取り敢えずは成功じゃないでしょうか。
  問題は、現実にどう動くかでしょうが、こればっかりは様子見しかなさそうです。どうか米・比が手を組んで、インド太平洋政策に入ってください。

  AFPBB Newsより    2017年11月14日

  トランプ氏、比大統領とは「素晴らしい関係」 人権問題で説明矛盾

 【11月13日 AFP】(更新)東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議でフィリピンの首都マニラを訪れているドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は13日、ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領と会談した。両首脳が冗談を交わす場面もあり、トランプ氏はドゥテルテ氏と「素晴らしい関係」にあると述べた。

 過去に人を殺したとの発言もあるドゥテルテ大統領は、麻薬取り締まりを強硬に推し進めており、警察や自警団とみられる者らにより数千人が殺害されている。人権諸団体はトランプ氏に対し、ドゥテルテ氏のこの「麻薬撲滅戦争」に反対する強い意見を表明してアジア歴訪を締めくくるよう求めていた。

 しかし12日夜から13日朝にかけて複数回顔を合わせた両首脳は同席を楽しむような様子を見せ、昼食時の公式会談ではトランプ氏からドゥテルテ氏への温かい称賛の言葉も聞かれた。

 会談冒頭の短い発言の際、トランプ氏はドゥテルテ氏に向かって「われわれは素晴らしい関係を築いてきた。大変成功している」と語り掛けた。

 さらにトランプ氏は、ドゥテルテ氏が今回の首脳会議を「見事に」取り仕切ったとたたえ、「ここに来て本当に楽しんでいる」と話した。

 約40分間に及んだ会談後、ドゥテルテ氏の報道官は、トランプ氏から人権問題への懸念は示されなかったと繰り返し説明。だがサラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)米大統領報道官は、人権問題は短いながらも議題に上ったと述べている。(c)AFP/Jerome CARTILLIER, Karl MALAKUNAS

  産経新聞は、余り評価していないようです。何が不満なのでしょう。

  産経ニュースより    2017.11.13

  トランプ氏、比・越首脳と会談 南シナ海問題で強い姿勢打ち出さず

 【マニラ=黒瀬悦成】トランプ米大統領とフィリピンのドゥテルテ大統領は13日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合が行われているマニラで会談した。トランプ氏が12日にベトナムのハノイで行ったチャン・ダイ・クアン国家主席との会談では南シナ海の領有権問題が主要議題となったが、米比会談ではあまり取り上げられず、トランプ氏は歴訪中、この問題で中国に強い姿勢を打ち出さずじまいに終わりそうだ。

 米比首脳は11日、ベトナム中部ダナンで短時間接触したが、正式な会談は初めて。トランプ氏は冒頭、ドゥテルテ氏との関係について「素晴らしい」と強調。ドゥテルテ氏も米比は「重要な同盟だ」と述べ、オバマ前政権下で悪化した両国関係の修復への前向き姿勢を印象づけた。

 トランプ政権は、南シナ海問題の関係当事国であるベトナムとの首脳会談の共同声明で、南シナ海での「航行と上空通過の自由」の重要性を強調し、全ての関係国が人工島の軍事拠点化などをやめ、国際法に基づく平和的解決を目指すことを要請した。問題なのは、トランプ氏自身が問題を正確に把握しているのか懸念が浮上していることだ。

 トランプ氏は米越首脳会談の冒頭、南シナ海問題に関し、「私が仲介や仲裁で手助けできるのなら知らせてほしい」と述べ、仲立ち役を務める意向を示した。

 トランプ氏は、中国の習近平国家主席との個人的関係をテコに、中国から譲歩を引き出せると考えているとみられる。しかし中国は「当事国同士による解決」を主張しており、中国がトランプ氏の申し出に応じる可能性は極めて低い。

 また、トランプ氏が今回、中国への接近を強めるフィリピンに南シナ海問題で中国に妥協しないようクギを刺せなかったとみられることも、今後に禍根を残す恐れがある。

  確かに、対中国を全面的に打ち出して欲しかったところですが、内実はどうなのでしょう。願わくば、アメリカが返還した基地に戻って、中国と全面的に対決してもらいたいところですが、果たして、そんな素晴らしい日が来るでしょうか。と言うか、是非、そうなって貰いたい。

 どうやらかなり気があっているようです。何と、ドゥテルテさんトランプさんのリクエストで歌を披露したようです。

  NHK NEWS WEBより    11月13日

  比 大統領が米大統領の勧めで歌声披露

 ASEAN=東南アジア諸国連合の一連の首脳会議が行われているフィリピンで、夕食会のホスト役を務めるドゥテルテ大統領が、 アメリカのトランプ大統領の勧めで突然、歌声を披露する一幕がありました。

 ASEANの首脳らが出席して12日夜、開かれた夕食会でフィリピンのドゥテルテ大統領は突然、フィリピンの歌手とともに人気 の歌謡曲を披露しました。

 歌い終わったドゥテルテ大統領は少し照れた様子で、「アメリカの最高司令官の指示で歌いました」と話し、トランプ大統領からの リクエストだと説明し、会場の笑いを誘っていました。

 地元メディアによりますと、ドゥテルテ大統領は、この歌が好きで、これまでも人前で披露してきたということです。

 これについてフィリピン大統領府の報道官は、夕食会の席でドゥテルテ大統領がステージ上の歌手に合わせて歌を口ずさんでいたと ころ、隣に座っていたトランプ大統領から歌声を披露するよう勧められたと明らかにしました。

 トランプ大統領も、そのパフォーマンスが気に入ったと見られ、13日のASEAN首脳との会議の冒頭でも、「フィリピンの才能 を見せつけられた。あなたはすばらしかった」などと笑顔を見せてたたえていました。

 アメリカとフィリピンはオバマ前政権の時代に関係がぎくしゃくしましたが、両首脳は昨夜のやり取りなどをへて親交を深めたよう です。

Duterte sings at Asean gala dinner


  英語が駄目な私にも最後の「アメリカの最高司令官の指示で歌いました」は、何とか聞き取れました。この親密度はかなり期待が持てそうです。


  日本と台湾が独立し、フィリピン、ベトナム、インドなどと組んで中国を封じ込める時が来れば最高ですね。そんな日が来るでしょうか。


★めぐみさんの命は地球より軽いのか

2017年11月22日 | 拉致問題

  トランプさんが拉致被害者に会ってくれ、イバンカさんがブルーリボンバッジを付けてくれたのは、被害者の方達や安倍さんの働きがあっての事で、これ事態は評価します。
  しかしながら、未だに奪回出来無い情け無い国であることの方が情け無いですね。一日も早く独立して国軍を持たない限り、北に侮られるだけです。それを許しているのは、平和ボケ国民であることも間違い無いでしょう。それでも、まだ憲法改正に反対する人達が多いというのが腰抜け日本の現状です。

  何時もの産経抄さんが、あの「人命は地球より重い」の、今になっては余りにも恥ずかしい言葉を吐いた、たった一月半後にめぐみさんが拉致されたと書いてくれています。
  お恥ずかしいですが、全く知りませんでした。これ程までに、政治家の二枚舌に怒りを覚えたのは初めてです。

  産経ニュースより    2017.11.14

 【産経抄】11・15は拉致問題解決の道しるべ

 昭和52(1977)年とは、どんな年だったのか。手元にある日本現代史の年表を開いてみる。9月3日には、巨人の王貞治選手が通算756本塁打を記録し、米大リーグ記録を上回った。

 ▼28日には、パリ発の日航機が日本赤軍にハイジャックされた。日本政府は、人質となった乗員乗客を解放するために、高額の身代金を支払い、過激派6人を釈放した。「人命は地球より重い」。当時の福田赳夫首相の判断である。

 ▼13歳の横田めぐみさんが北朝鮮の工作員によって拉致されたのは、それから1カ月半後の11月15日だった。明日で40年を迎える。「地球より重い」存在であるはずの一人の少女に降りかかった凶悪犯罪は、重大な主権侵害でもある。にもかかわらず、年表にはまったく記載がない。

 ▼先月、めぐみさんを主人公にした舞台劇を映像化した『めぐみへの誓い』を見てきた。北朝鮮の病院に入院中のめぐみさんが、夢の中で両親に再会する場面では、涙が止まらなくなった。非道な国への怒りがあらためてこみ上げてくる。

 ▼なぜかくも長く、めぐみさんを救出できないでいるのか。「責任は日本社会全体にある」。上映会の後に開かれたトークライブで、阿部雅美さんが指摘していた。拉致事件を初めて報じた小紙の元社会部記者である。平和ボケが蔓延(まんえん)していた日本では、工作員のやりたい放題だった。めぐみさんの事件が明らかになるまで、20年もかかっている。メディアの罪も小さくない。

 ▼めぐみさんは53歳になった。残された時間は少ない。拉致問題を解決する具体的な方策について、社会全体で議論を急がなければならない。めぐみさんの帰国がかなうまで、11・15は拉致問題解決への道しるべとなるべき日付である。

  この事実は、日本が如何に腰抜けで恥知らずであるかの証明でしょう。多くの日本人が私と同じで、この事実を知らないのじゃないでしょうか。

  めぐみさんの命は地球より軽いのか。この事実を日本国民に知らせるべきです。これを恥と思わない人は日本人じゃない。
  これを喜んでいるのは反日売国左翼・在日共だけでしょう。


米 WSJ紙、文在寅大統領を激烈批判

2017年11月22日 | 韓国

  流石のバカなアメリカも韓国がどれ程酷い国かが解って来たのでしょうか。WSJ紙が、文ちゃんを激烈に批判したそうです。
  とは言いながらも、反トランプ陣営のマスメディアは報道しない自由を使っているのじゃないでしょうか。
  
  それにしても、文ちゃんは日本に取って最高の大統領のようです。こうやって、世界に正体を露してくれれば、国交断絶も見えて来そうです。

  産経ニュースより      2017.11.13

  米 WSJ紙、文在寅大統領を激烈批判「信頼できる友人ではない」韓国メディア大騒ぎ

  韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対し、米有力紙の「ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)」が激烈な 批判を見舞った。北朝鮮に融和的かつ、中国に擦り寄る文氏の行動について、「文氏が信頼できる友人だとは思えない」などと社説で 指摘したのだ。同紙の記事を、韓国メディアは相次いで取り上げ、狂乱状態となっている。(夕刊フジ)

 ドナルド・トランプ米大統領の訪韓(7~8日)について、韓国紙は社説で好意的な評価を示していた。

 《トランプ大統領初来韓、韓米同盟の新たな契機に》(朝鮮日報)

 《深い共感を得たトランプ訪韓…「力を通じて平和を守る」》(中央日報)

 だが、トランプ氏の訪韓成功との見方は、韓国側の一方的な思い込みに過ぎなかったようだ。米保守層に支持されるWSJは7日付 の社説でこんな見出しを掲げた。

 《South Korea’s Bow to Beijing(韓国、中国にひざまずく)》

 米軍の最新鋭迎撃システム「THAAD(高高度防衛ミサイル)」をめぐり、中国から“報復”を受けていた韓国は最近、中国と、 (1)米国のミサイル防衛システムに加入しない(2)日米韓の安全保障の協力は3カ国軍事同盟に発展しない(3)THAADを韓 国に追加配備しない-ことで合意したとされる。

 WSJは、こうした文氏の「媚中外交」と、北朝鮮に融和的な「従北」姿勢を徹底批判した。文氏の掲げる「バランス外交」を「中 国の圧力に直面し、自国や同盟国の安全保障に関して譲歩もいとわない姿勢は、バランス外交とは程遠いものだ」とし、「文氏が取っ た一連の行動は、(北朝鮮の)金正恩(キム・ジョンウン)氏を包囲するための同盟関係を損なうものとなった」と指摘した。

 韓国紙は、米国側の真意を知り驚いたのか、相次いでWSJの記事を取り上げた。

 中央日報は「トランプ大統領が訪韓した際には『偉大な協力』『非常に大きな進展』などの発言が出てきたが、最近の(文氏や文政 権の)行動を見ると望ましくないということだ」と分析。朝鮮日報は同紙に寄せられたネットユーザーの賛否両論を掲載した。

  アメリカ軍の方は、そんなことはとっくにご存知のようです。野口さんが、その最高の大統領の本音を書いてくれています。なんとも、素晴らしい大統領です。支持率が80%を突破したそうですkら、国民も素晴らしい。頑張って、北と統一して一緒に消滅してください。

  産経ニュースより   2017.11.13

 【野口裕之の軍事情勢】在 韓米軍高官は韓国を信用せず 文在寅氏&習近平氏&キッシンジャー氏の夢「在韓米軍撤退」

  米国のドナルド・トランプ大統領は今次アジア歴訪で、戦略レベルの巨大な収穫を得た。最大の収穫は、東シナ海&南 シナ海制覇をもくろみ軍事膨張を続ける中国や、核・ミサイル開発に狂奔する北朝鮮だけが、果たして米国の仮想敵なのか?という疑 心暗鬼ではなかったか。韓国は、米韓同盟で解決すべき安全保障上の極めて重要な課題を、米国と協議する前に中国と“解決”してし まった。仮想敵が言い過ぎならば、日米同盟にとって「敵性を秘める要警戒国家」と断じて差しつかえあるまい。実際、かつて従北サ ヨクの盧武鉉大統領(1946~2009年)が謀りめぐらした《在韓米軍撤退》工作は、文在寅政権下でまたぞろ危ない顔をのぞか せ始めたのだ。

 盧大統領を大統領選挙中も支え、盧武鉉政権では大統領秘書室長を務めるなど「盧武鉉の影法師」と呼ばれ最側近だった文在寅大統 領は、自らの大統領選挙で戦時作戦統制権の任期内返還を公約。政権の座に座って以降も盧氏同様、米国に対する正式な戦時作戦統制 権返還要求の時機をにらんでいる。ただ、後述するが、盧氏も文氏も、最終着地点は戦時作戦統制権返還に置いてなどいない。では、 米韓同盟の崩壊か?というと、もっと恐ろしい先がある。こちらも後で説明する。…中略

  結局、戦時統制権は李明博政権→朴槿恵政権と、歴代保守政権で延期が繰り返された。が、盧武鉉大統領と同じく、文在寅大統領 にとって戦時統制権返還は米国との駆け引きの道具に過ぎない。文氏は在韓米軍撤退を見据え、着々と準備を進めている。

 しかも、師であった盧氏の失敗に学んだ弟子の文氏は、「在韓米軍撤退と撤退に伴う対策の研究」を命令し、慌てた韓国軍合同参謀 本部が「戦時作戦統制権の返還」へと盧武鉉政権時と同様、再び巧みにすり替え、上申しようとも、確実に看破しこれを却下。在韓米 軍撤退へのカジを固定する。

 既に、在韓米軍撤退に向け、静かに、不気味に韓国の極左化が始まっている。最終着地点は、在韓米軍撤退(=米韓同盟崩壊)後の 北朝鮮との「合併」だ。…中略

 けれども、米メディアがこのところ繰り返し報じている《キッシンジャー構想》は要注意だ。リチャード・ニクソン政権などで国家 安全保障問題担当大統領補佐官を務めたヘンリー・キッシンジャー氏(94)による構想は、大雑把に論じると次のようになる。

 《北朝鮮の核放棄を実現すべく、中国のかつてない強力な取り組みを促すため、北朝鮮の非核化後の在韓米軍撤退で米中が談合→合 意する》

 同盟国・日本を無視し、米中国交回復への道を開いたキッシンジャー氏は、トランプ政権の要人や大統領側近と不断に接触を図り、 在韓米軍撤退を刷り込んでいる。

 日本の立場など全く眼中にないキッシンジャー氏が、中国の習近平国家主席と文在寅大統領を引き込み、在韓米軍撤退に持ち込む悪 夢を、わが国は全力を挙げて断固阻止しなければならない。

 もっとも、在韓米軍高官のほとんどが、何を考えているのか正体不明の韓国に疲れ切っている。存外、在韓米軍高官の側も感情の上 では、朝鮮半島撤退を夢見ているかもしれない。

  野口さんは断固阻止と言われていますが、私は、撤退して貰いたい。日米というか世界も、そこまで行かないと目が覚めないのじゃないでしょうか。
  特亜3国を地上から消滅させル為には、ある程度の犠牲も仕方ないでしょう。


トランプのアジア政策は安倍首相の構想だった

2017年11月22日 | 日本再生

  トランプ習会談では、トランプが中国に取込まれたのじゃないかとの思いがあり、ちょっと心配でした。
  しかし、その後のAPECでのトランプさんの演説は、その心配を吹き飛ばしてくれるもののようです。
  インド太平洋構想をきちんと取入れ、中国を牽制することも忘れなかったようです。これが、本気であることを願います。

  そのインド太平洋構想について産経が詳しく書いてくれています。

  産経ニュースより     2017.11.12

 【ト ランプ氏アジア歴訪】広がる日米同盟、インド太平洋まで地理的範囲を拡大 対中国牽制も念頭

 アジア歴訪中のトランプ米大統領が安倍晋三首相の提唱した「自由で開かれたインド太平洋戦略」を共有する姿勢を示し、日米 同盟は新たな段階に入った。日米同盟の地理的範囲は冷戦時代初期の「極東」から徐々に広がり、インド洋と太平洋をまたぐ地域 にまで拡大した。日米はインド洋でプレゼンスを強化する中国を念頭に、米軍が自由に利用できる港湾施設の確保、地域大国イン ドとの協力強化などに取り組む。(杉本康士、大橋拓史)

 安倍首相が昨年8月に提唱したインド太平洋戦略は、河野太郎外相らが米側に共有を呼びかけていた。これに米側が応じ始めた のは今年10月中旬。ティラーソン米国務長官が講演で、自由で開かれたインド太平洋の重要性を強調した。

 「勝手に使って悪かった」

 「いいんだ。どんどん使ってくれ」

 今月上旬、トランプ氏に同行して来日したティラーソン氏が戦略の「借用」をわびると、河野氏はこう歓迎した。

 もともと日米同盟は地理的範囲を「極東」に限定していた。昭和27年発効の旧日米安全保障条約では、在日米軍の目的を「極 東における国際の平和と安全」とし、政府は極東の範囲をフィリピン以北から韓国や台湾などと位置づけていた。

 だが、39年にベトナム戦争が本格化すると、見直しを迫られる。極東を「フィリピン以北」とした定義に照らせば、在日米軍 が活動できないためだ。佐藤栄作内閣は40年にベトナムを「極東周辺」とし、米軍による現地での戦闘について「極東の平和と 安全に影響を持つ。安保体制の枠内の行動だ」(当時の椎名悦三郎外相)と説明した。

 さらに、冷戦の終結が地理的範囲をアジア太平洋地域に広げた。広範な地域を安定させる米軍のプレゼンスに焦点が当たり、平 成8年に橋本龍太郎首相とクリントン米大統領(いずれも当時)が発表した共同宣言では「両国の安全保障面の関係が、アジア太 平洋地域において安定的で繁栄した情勢を維持するための基礎」としたのだ。

 ここからさらに地理的範囲を拡大したのが、今月6日の安倍首相とトランプ氏による首脳会談といえる。

 両首脳は会談で、法の支配、航行の自由の定着▽インフラ整備などの連結性向上▽地域国の沿岸警備隊の能力構築支援- の3分野で戦略を具体化することに合意した。インフラ整備は、スリランカなどで中国軍が利用可能な港湾整備が進む動きを 牽制(けんせい)する意味もあり、3分野はいずれも安全保障に関わる。

 インド太平洋戦略の策定に携わった政府関係者は「当初から米軍のプレゼンスが重しになることが大前提だった」と語 る。米軍はインド洋のディエゴガルシアに空軍基地を持ち、シーレーンの安全に目を光らせる。自衛隊もインド洋で海賊対処 や補給支援を行っており、日米がこの地域で協力を強化する姿を描く。

 政府はインド太平洋戦略について「第三国を敵視したものではない」(西村康稔官房副長官)と説明するが、インド洋で 軍拡と拠点確保を続ける中国への牽制であることは隠せない。

 政府は日米豪印の4カ国戦略対話にも意欲を示す。インド洋諸国に影響力を持つインドを日米側に取り込み、パワーバラ ンスを有利にする意図もある。

  この戦略をアメリカが本気で取り組んでくれるかどうかが心配でしたが、トランプさんの演説がそれを確かなものにしてくれたようです。

  古森さんが、詳しく書いてくれています。全文はリンク元で読んでください。

  産経ニュースより     2017.11.12

 【あめりかノート】トランプ氏のアジア政策は安倍晋三首相の構想だった 保守本流に近づく米外交 古森義久

  …略

 だがトランプ大統領は退陣どころか、このアジア歴訪では活力を発揮し、対外政策の骨格を提示してみせた。その集約は日韓中3国への訪問後のベトナムのダナンでの大統領演説だった。アジア太平洋経済協力会議(APEC)での演説である。

 トランプ大統領がそこで打ち出した対アジア政策、そして外交政策全体の最大目標が「自由で開かれたインド太平洋戦略」だった。これまでの東アジアをインド洋にまで広げ、その地域に民主主義の主権国家を主体に自由で開かれた価値観の秩序を築く、という政策である。

 この政策を最初に打ち出したのは実は安倍晋三首相だった。太平洋からペルシャ湾にも及ぶ地域で民主主義や法の支配、市場経済に基づく経済開発や安全保障の協力を進めるという構想だった。具体的には米国や日本を中心にインド、オーストラリアなど民主主義国家群による有志連合政策でもあった。人権尊重や国際規範順守という普遍的価値を含めての中国の無法な膨張への対応が核心でもあった。

 日本の首相の国際構想を米国の大統領が踏襲し、拡大するという動きはまず前例がない。だがトランプ大統領は盟友や相棒とみなす安倍首相の政策をそのまま堂々と採用してのけたのだ。

 トランプ大統領のダナンでの演説は「インド太平洋の夢」の原則として「民主主義、法の支配、個人の権利と自由」そして「航行の自由」までをうたい、その原則を踏みにじる独裁者には対決すると宣言した。経済面では許せない対象として「不正な貿易慣行、略奪的な国家産業政策、国有、国営企業の不当な補助」などをあげた。すべてあまりに明白な中国への非難と警告だった。…以下略

  この「だがトランプ大統領は盟友や相棒とみなす安倍首相の政策をそのまま堂々と採用してのけたのだ。」には、感動します。こんなことが起きるんですね。
  ここまで凄い安倍さんが、何故、トランプさんと一緒に靖国参拝をしなかったのが不思議です。やはり、これこそが、安倍さんの匍匐前進の真骨頂でしょうか。
  安倍さんには、私のような凡人には思いも及ばない最終的構想があるのだと信じたい。何と言っても、安倍さんの後をつげるものが居るとは思えないだけに、安倍さんが独立を実現してくれることを信じたい。

果たして、実現するでしょうか!