Chinaの副都心が出来つつあるようです。何と、新幹線が繋がったようです。ただし、副都心自体は危なそうなようです。
宮崎さんが取り上げてくれています。習皇帝の思惑通りになるとは思えませんが、これが命取りになる恐れもありそうです。さて、どうなることやら。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023)12月23日(土曜日) 通巻第8063号 <前日発行>
北京から雄安副都心へ50分の新幹線が繋がった
9兆円を投じた新都は徐々に姿を現しているのだが。。。。。。。
中国全土、クレーンがとまり、ブルドーザーも生コンも置きっ放し。タワマンなど工事中断。どこもかしこも鬼城(ゴーストタウン)だらけ、売れないマンションは幽霊屋敷となり、なかにも数棟まとめて爆破したり。
ところがクレーンが唸り、生コン車が行き交い、長距離トラックが建設資材を運び、百万人が移住し、EVのバスが動き回り、無人のスーパーも開店し、活況をしめす唯一例外の場所がある。
すでに国際会議場も、豪華ホテルも完成し、強制移住で雄安に移住してきた公務員や建設現場の労働者がいる。習近平が開発の目玉とする雄安新都建設現場である。
北京の南西約130キロに位置する河北省・雄安新区は国家目標の「核心」とされ、2035年には200万人規模の副都になる、そうな。
面積は1770平方キロメートル、すでに邦貨換算で9兆1500億円を投じ、あのコロナ禍の期間でも労働者は10万人を超えていた。クルマで北京から雄安 までは弐時間かかる。ちなみに深セン特別区は1991平方キロメートル。いまや中国のシリコンバレーとなって8000人足らずの寂れた漁村が1100万人 の大都市に変貌した。
テスラが進出した上海浦東地区は1210平方キロメートルだから、広大な雄安副都建設の規模がわかれる
雄安新都建設に伴う7つの重大な任務とは、(1)実験都市スマートシティ、(2)生態環境の築造、(3)ハイエンド・ハイテク新産業の発展、(4)質の 高い公共サービス、(5)便利で効率の良い交通網、環境にやさしい交通システムの構築、(6)市場の活性化のための構造的・制度的改革、(7)外国との連 携の新たなプラットフォームの構築。
北京から雄安へは北京西駅と南駅から2本の新幹線が繋がっている。西駅からは50分。また北京新空港と結ぶ地下鉄も着工している。
問題は完成の暁にいったい何人が本気で移住してくるのか。社会科学院などは強制移転だが、はたして国務院や人民大会堂は移転する筈がないし、大企業は本社を移すこともないだろう。
まして外国企業は雄安移転どころか北京に「さよなら」をしている。
こんなのが成功して息を吹き返すなんてことは無いと信じますが、まさかということもあるだけに心配ではあります。まあ、有り得ないと信じます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます