◎手紙は憶えている(2015年 カナダ、ドイツ 95分)
原題 Remember
監督 アトム・エゴヤン
出演 クリストファー・プラマー、ブルーノ・ガンツ、マーティン・ランドー
◎ルディ・コランダーを探す旅
いったい誰が元ナチスの将校で、誰がアウシュビッツの生還者なのか。
腕に入れ墨をされているからといって、戦犯として裁かれる恐怖から逃れるためなら入れ墨くらいする。認知症になったら自分の忌まわしくも鮮烈な記憶すらあいまいになってしまうものなんだろうか?70年前の罪を知ったとき人間は自裁できるものだろうか?70年間も使わずにいた拳銃の腕前は色褪せないものなのだろうか?そもそも認知症になって満足に出歩くこともできない人間に銃を持つことが可能なのか?それほどナチスは凄いのか?
そんなことを訴えられているような気分になるんだけど、いやまあよくもこのハードな役を老年のクリトファー・プラマーが演じたなあ。トラップ大佐の真反対じゃんね。役者魂を見せられたような気がしたわ。いやそれは、ほかの出演者たちもおんなじか。