☆トーク・トゥ・ハー(2002年 スペイン 113分)
原題 Hable con ella
英題 Talk to Her
監督・脚本 ペドロ・アルモドバル
出演 レオノール・ワトリング、ジェラルディン・チャップリン、ダリオ・グランディネッティ
☆眠れる美女か
自分だったからどうだろう?
盗み見までして岡惚れしていた彼女レオノール・ワトリングがいきなり昏睡に陥ったら、この気は優しいけれどもおもいつめてしまう若者ハビエル・カマラのように、看護師になって尽くして、ところが、あげくのはてに犯して妊娠させちゃったかもしれないかどうか。そんなことはないと観客としてはおもいたいのだけれど、さて…。
もう一方、こちらは中年の男ダリオ・グランディネッティだけど、女闘牛士ロサリオ・フローレスが闘牛の失敗で昏睡に陥ってしまい、こちらに対してはまるでなにもできずにいる。うん、こちらはなんとなくわかる。
けど、どちらにせよ、なんとも難しい話で、そこまでおもいつめてしまう若者の生理と中年男の詩情を上手に描いていたんじゃないかと。