◇ダイダロス 希望の大地(2012年 カザフスタン 133分)
原題 Myn Bala : Warriors of the Steppe
監督 エイケン・サタイヴ
出演 クラレイ・アナルベコヴァ、アリーヤ・アニュアルベック、アリーヤ・テレバリソヴァ
◇Myn Balaは、1000人の騎士っていう意味ね
で、まあ1000人じゃなくてわずか100人の手勢で、ジュンガルの派遣してきた植民地総督とでもいう立場の司令官の本陣へ吶喊していくのがクライマックスになるんだけど、この戦い、史実の上ではなんていう名前がつけられてるのか、ぼくは知らない。
映画では物語の時代は18世紀の初めとされてるから、たぶん、カザフ・ハン国が東部、中部、西部に分裂して遊牧民オイラト(モンゴル族ね)が築いたジュンガル帝国の襲来と占領を受けていた頃にあたるんだろうけど、実はカザフはこの頃すでに100年以上もジュンガルに苦しめられてて、もうぼろぼろのありさまだった。だから、史実をいえばロシア帝国に庇護をもとめてジュンガルの侵略から守ってもらったんだそうだ。だから、この映画みたいなカザフの人々が(カザクっていうのは放浪の民とか独立不羈って意味ね)自分たちのちからジュンガルを撤退させたかどうか、ともかく僕はよく知らない。なもので、どこまでが史実なんだろう?
ちなみに、邦題のダイダロスだけど、これはないだろ。
ダイダロスってのはギリシャ神話に出てくる発明家で、カザフスタンとは縁もゆかりもない。いや、だいいち、物語にダイダロスとか出てきた記憶はない。なんでこんな題名をつけたのか、まじ、理解に苦しむわ。