Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし146. 気むずかしいレンズ

2009年11月17日 | Kyoto city

 今日のカットは、京都人なら誰でも知っている寺町通りの肉屋さんの飾り窓を、ズミクロン35mm/f2.0で撮影したものである。
 この銀色の小振りなレンズは、GF-1のマウント径よりも少し小さい鏡胴であり、もちろんGF-1に付けたスタイルも格好が良く、しびれる感じである。だから持ち歩いて多用したいのだが、なかなか気むずかしいレンズなのだ。
 その気むずかしさとは、まず光を選ぶ、逆光はハレーションをおこすからまず撮らない方がよい。それに晴天は撮れないと思っていたら、カチンと撮影できたり、曇り空では今一つしまりがなかったりと、なにかと扱いが難しい。でっ、街を歩いていたら、こんな被写体ならばズミクロン向きだな!と思って撮影したのがこれである。古い風景には、向くのかも知れない。
 ライツをはじめ他社のマニュアルレンズを使用した場合、マニュアル通りに行えば、GF-1はピント合わせに手間がかかる。だがレンズの被写界深度の目盛りを活用し、f11位に∞マークを合わせておき、ボディ側は自動的にISO感度がシフトできるようにしておけば、どんなオートフォーカス機材よりタイムラグがない分、素早く撮影できる。
 それは、昔の古ライツMボディを使用していたときの、使い方と同じである。それで露出がオートというと、誰しもがライツCLとかミノルタCLEなどを想起する所以だろう。

京都市,寺町通
GF-1,SUMMICRON f2.0/35mm(8element),
シャッター:1/30,絞りf4.0,ISO250,撮影モード:スムーズ.

コメント
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