今日はボディに付属して着いてきたパンケーキレンズLUMIXG f1.7/20mmASPHを試みた。
使用感を言えば、画面全体にピントが届き、そして相当にシャープで解像力もあり、なによりも20mm(35mm換算40mm)という使いやすい仕様であり、何のためらいもなく優れたレンズだと思われる。このレンズを付けてさえいれば、迷わずに優れた画像となり、私が撮影してもごらんの通りである。だから当然多くの人に安心して進められる。取材で使うならば、失敗の恐れが少ないこのレンズを多用すると思われる。
そのこと自体に私も異論はないが、古ライツMレンズ使いの立場から評価すれば、このパンケーキレンズは、つ・ま・ら・な・い。つまり写り方に個性が感じられないのである。
私の結論を言えば、古ライカMレンズは、最初はカリカリとする不協和音のような、どこか写りに曲のある個性がみられるのだが、次第にその曲が心地よくなってくるし、魅力を持って迫ってくるのである。
それに対してパナのパンケーキレンズには、画像を見ているほどに迫ってくる個性はない。だから最近の私は、古ライツのMレンズの28mmmと90mmを使用していることが多い。新しいライカレンズであれば、さらに面白い結果がでるだろう。ただし価格は大変高いですよ。とにかく、そんなことができるところのが、GF-1の大変良いところだろう。
番外編も調度50回となり、キリがよいのでこの辺りで、お開きにしたいと思う。以後の京都暮らしのプログでGF-1+ライツレンズの作例を時々紹介してゆこうと思う。
もう一つ付け加えておく。Fujiがエントリーしているマイクロフォーサーズタイプの新機種が来年早々に登場するかもしれないという噂が飛んでいる。デジタル一眼レフFuji FinePixS5rpoを長く使用してきた経験からすれば、大変色の美しいEXRを搭載したFuji製品を、私は期待したいと思う。
東寺の市,2009年10月
GF-1,G f1.7/20mm,ASPH.
シャッター1/2500,絞りf3.2,ISO100.