Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE1446. 日本の家

2017年07月02日 | Kyoto city

 今日の京都は、朝から蒸し暑い。午後から激しい雷雨になり、午前中の蒸し暑さが帳消しにされたようである。この時期私の家は天井のトップライトを開放していれば、1階はエアコンが不要で風が吹き抜けて涼しい。

 ところが近年風通しのない家が増えてきた。その多くはエアコンに依存する建築構造なのだから、周りの民家をみてもしっかりと窓を閉めている、アチャーだ。日本の民家は吹き抜けがあり、天井に空気抜き用の開放できる窓を付ければ室内の空気が循環し1階は涼しいのである。だから暑い時は直射日光の影響が強い2階だけエアコンを入れる。

 つまり現代住宅には民家のように吹き抜けと天井の空気抜きが必須なのである。だが最近の住宅はそんなものは無駄と判断し、付けないという無知さ加減が露呈している。そのかわり全室にエアコンをつけているが、それは吹き抜けなどが設けられないマンションの場合であり、つまり電気がなければ使えない。電気がなければ最悪の居住環境となり夜も眠れない。まあカフェーにでもいって涼むほかなさそうだ。

 それは建て主があまりにも無知なのである。吉田兼好が徒然草で語っているように「家は夏をもってむねとすべし」なのであるから、第一に風通し、言い換えれば室内環境の熱や空気の循環を考えることを最初に考えなければならないのである。従って吹き抜けと天井の空気抜きは必須なのである。そんなことを考えずにもう家建てちゃった人はどうするか。家の並びにもそんな風通しのない暑苦しそうな家が建ちつつある。

 そうなると、茅の輪くぐりでもして無病息災でも祈願してくださいというほかない。つまり神頼みだ。茅の輪くぐりは6月末に市内の神社で行われる夏の京都の伝統行事だけど、すでに終わっちゃった・・・。みんな厄除けに草をむしってゆくので無残な姿になっている。

 

京都市

OLUMPUS E-M1Mark2,M.ZUIKO DG17mm,F1.8

ISO640.f/11.1/60

 

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