今日は、所用で日帰りで東京へ出かけていた。しかし京都から2時間10分は乗りでがあり遠いことを痛感。多くの人と過密な街の空間をみていると、驚かされる。それは田舎者の根性みたいだが、大体のことは大阪でも間に合えので、どこかへ寄ろうという根性もなく早々に引き上げた。ホントにこんな街が住めるのだろうかと思うが、多分それは慣れなんだろうな。
唯一の息抜きは、神保町の路地裏の喫茶店ラドリオでウィンナー珈琲を飲むぐらいだった。昔は表の店までL字型につながっていたと思うが、あるときから路地沿いの店だけになった。それでも空気は昔のままで、室内は私の年齢以上に時間を重ねたのだろう。千代田区全部が禁煙罰金ゾーンなので最近は喫茶店がただの茶店になってしまったところが多いから、私にとって名実ともに路地裏の喫茶店ラドリオは貴重な店である。
神保町界隈には、同様の喫茶店でキャンドルとサボウルがあるが、未確認だがキャンドルはすでに廃業しただろう。多分いまのオオドリーのあたりだったようにも思われる。後者はいまも健在だ。中学の頃の放課後同級生と九段から坂をおり神保町へ出かけた。専修大学付近のいもやで天ぷら定食などを食べ、洋書屋で未修正のプレイボーイなどを発掘し遊んでいた。今じゃWEB上に未修正PLAYBOY以上の画像がころがっているがPLAYBOYは今でも刊行されているようだ。いもやは場所が二転三転としているが、いまも昼前から列をなしている。だから今日は食べられないので残念であった。建築書の南洋堂はいまも営業している。神保町も店は変わらないが、こちらの方が歳をとり、そして周囲の建築が高層化され街が随分窮屈になった。
ラドリオのようなクラシックなたたずまいの喫茶店は、多分中央線沿線にも多々あったと記憶している。といって中野までいってみようという気分にはならないのが、通り過ぎる人間の気分だ。実家がありながらどこか疎遠な東京である。それよりは大阪の天神橋筋商店街の方が行きやすいというのも関西人ではないが関西人化しているのだろう。
神田神保町
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