今日も花街建築の唐破風屋根シリーズだ。こちらは今でもお茶屋をやっている様子の小ぶりな民家である。どんな店かはわからない。
ふと思うが、京料理は、私的に軟弱さが伴うと思われる。やはり大阪のようにコッテリとしたお肉が欲しい。多分欧米人は、京都の食文化にいささかげんなりしていたのではと推測する。宮廷料理の流れをひく京料理だから、味も見栄えがよくて軽い物ばかりなのだ。例えば天皇陛下がご使用される箸を京都でみたが繊細で大変細い。つまり堅い物は召し上がらないということだ。
それにおばんざいをみても季節の理には合っているが、スタミナ不足ではなかろうか。余談だがスポーツで京都は冴えない。例えばサッカーのパープルサンガは万年二次リーグにとどまっていたりといった具合にである。京都でスポーツが強かったのは、ラグビーの伏見工業高校位である。伏見とはいえ大阪に一番近いばかりか、ここだけは京都の中でも異質な下町だ。それ以外は、軟弱京都であろうか。
つまり京都の味覚は淡泊であり健康的ではあるのだが、それが健康志向と合致していて、百貨店を歩くと、ええっハーブですかといった類いの商品、お抹茶カフェの類いといった具合に女性志向だ。実際そんな商品ばかりが京都の上品という言葉にカモフラージュされて紙上を飾っている。つまり京都は淡泊であるがワイルドという側面が欠落している。いや欠落しているのではなく、ワイルドが嫌いなのである。スペアリブに燻製にといった類いの本格的なフィールド料理店は京都では見かけない。
京都市菊浜地区
OLYMPUS E-M1,Mark2
ISO200,焦点距離10mm,露出補正-1/3,f/11,1/100