川岸の赤提灯と銭湯は不思議とよく似合う。ここは元遊郭があったエリアだが、最近若手経営者を得て積極的に銭湯復興の活動をしている。錦湯、船岡温泉・・・。京都では銭湯のことを温泉と呼びならわしている。もちろん地下からわき出る温泉ではなく、かまどで焚くお湯である。市内にはそうした温泉がまだ幾つか残っているし利用者もいる。
寒い冬の散歩途中で温泉、つまり銭湯にゆくのは少し快感。もちろんそれから再び街を歩けば冷たいことに変わりは無いが、どこか耐えられるそうな気分になる。つまりカフェ代わりに温泉というわけだ。この高瀬川の回りにはカフェがないのだな。いっそ温泉とカフェとか赤提灯を一緒にしたらよいではないかと思うけど。さらには映画館と本屋というのが相性がよいでしょう。そんな新マーチャンダイジング発想で。
実際銭湯に入るとくつろぎたい気分になる。そのままカフェなら申し分ない。寒風吹く最中銭湯で暖まりお洒落なカフェで珈琲、あるいは赤提灯で一杯やって帰る、庶民の娯楽はそんなもんで十分すけど。
だから銭湯は、施設の規模も大きいし新たに機能を付加できるところに強みがある。カフェを利用したら、石けんとタオルはただで貸してくれるとか・・・。
京都市下京区旧五条楽園
EOS1Ds Mark3,EF16-35mm/F2.8 L USM
IOS1600,焦点距離27mm,露出補正0,f/4,1/60