さて横浜市は、人口数で日本第二位の都市に立ち上がり、そんな都市の拡大が、そのままこの西口地区にも表出されたような感じであった。ここは東横線、京浜急行、相鉄線のターミナルでもあるので、神奈川県の南部や内陸部から、やってくる人達が多いのだろう。実際狭い繁華街エリアは、いつも人であふれかえっていた。そんな人の多さが当たり前だった時代である。
今の横浜も、おそらく同じように人出は多いはずだが、他方で全国地方都市の中には、人口減少による都市活力の低下がボディブローのように影響し始めているのではなかろうか。
家計調査という総務庁統計局の調査が毎月行われている。それは、全国サンプル3000世帯の収入が何にどれぐらいの金額を支払ったかとする調査だが、商業需要を測定する指標の一つでもある。
そんな商業需要を測定すると、すでに需要がないどころか、マイナス需要の地方都市が多いと推測している。つまり店が多くお客が少ない状態だ。時間があれば、いくつかの指標を設定して全国地方都市の消費需要測定をしてみたいと考えている。
その結果、あきらかに10年後に都市として破綻する可能性をもった地方都市が多数あらわれるのではないかと予想している。そのような都市になると、もうどんな活性化策という薬も効かないSTAGE4の都市だ。
もうそんな兆候をもった都市が出現しているのではなかろうか・・・。それは幾つかの指標を用いて統計解析をすれば容易に判明するだろうと推測している。
1997年横浜市、ミノルタCLE、Leitz Elmarit28mm/F2.8,トライX