Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ZEISSの空気19. ゾンネで・・・

2018年05月18日 | Kyoto city

 京都の街には、旗竿敷地と呼ばれる街区が数多くあり、そのため奥の宅地へ続く路地が存在している。そんな路地を一寸のぞきこむようにコンタックスで。これがコンタックス・ツァイスの色だろう。画像をPhotoshopで自動補正すると左側のパープル系の壁の色もつまらない色になってしまうので、これはいじらずにコンタックス固有の色にしておこう。路地の緑が効いている。

 コンタックスのレンズSonnarは太陽という意味だ。つまりゾンネで沖縄の太陽と空気を撮りたいわけだ。フィルムはベルビア100。デジタルデュープ複写はFUJI FinepixS5でよいだろう、と一連のシステムが構築できると、コンタックス持参で旅に出たくなる。

 そんな妄想をしつつ、いざ実際に出かけると結構がっかりしたりするのが通例だ。妄想が勝手な方向へイメージをつくりあげてしまうこともあるし、実際に歩き出したら暑くて体力を消耗して這々の体で引き上げたとか、現実の事柄もある。

 あるいは今日はお休みだからせっかく揃えた自慢の機材をかついで撮影に出かけるぞと意気込んでも、そのお休みのときの被写体と光がベストとは限らない。被写体と光は、こちらの都合に合わせてはくれないのだ。だから仕事であれ余暇であれ常に機材を持ち歩き、ついでに見かけた風景にいいなと思った時こそシャッターチャンスだ。それは飲み会に出かけ酔っ払って帰るときかもしれないし、体調悪くて病院帰りに良いシャッターチャンスが訪れたりと結構皮肉なことが多い。チャンスはいつも環境の方からやってくる。こちらがそれに気づくかどうかなのだ。

 だからいつも持参するから機材は、小さく軽く高性能が条件になる。そうした近所にでかけたつもりがやがて世界に広がる場合だってある。世界に飛び出しだしたら、ああっ、あのレンズが!などといっても後の祭りだ。いつも持ち歩いている機材で撮りまくるしかないだろう。そんな小さく、軽く、いつでも世界のどこでも持ち歩けるシステムを、私なりにこのブログで提案(2018年4月22日、5月5日、5月16日)してきたわけだが、少し時代がかっていたか。

 そしてもう一つ加筆すると、

 私が愛用しているオリンパスの機材は、コンパクトデジタルカメラを一眼レフのシステムに乗せたらどうなるすか、という視点で開発されたと推測する。だから早い話がそれと写り方は一緒といってもよい。それぐらいコンパクトデジタルカメラも進化してきたということなのだが。昔の感覚でいえばオリンパスは、やはりハーフサイズに限りなく近い。

 まあそれでもシステム化されているのでオリンパスは仕事に使える機材だとは思うけど。しかしEOS1Dsと比べれば、やはり描写力がなぁーと思うわけ。そんなわけで研究に使えるニコンDfとか、フルサイズのミラーレスが欲しいなと思うわけ。コンタックスT3を使おうと思ったのも。実はハーフサイズよりやはりフルサイズでしょう、という昔の感覚があるからだろう。

 

2018年、京都市中京区

ContaxT3,Sonnar35mm/F2.8T*、プロビア100F

 

コメント (1)
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