大学時代の体育の授業で、ヨットをとるかウィンドサーフィンをとるかの選択肢があった。波のない霞ヶ浦でサーフィンはないだろうと思いヨットを選択したのだが、今にして思えばサーフィンをとったおけばよかったと少し後悔している。そんな後悔もあって湘南海岸には、散歩がてらEOSを担いでサーフィンの画像を随分撮りに出かけた。ブログの湘南海岸のカテゴリーには、そんな画像をアップさせている。
夏の湘南海岸の散策も午後6時を回れば暗くなりはじめる。サーファー達もいなくなり、波も低くなってくる。さていつものコースで帰るか。いつものコースというのは、鎌倉高校前から海岸を歩いて途中のファーストフードでお茶をして2駅先の稲村ヶ崎へ行くのだが、それで少し夕陽の残りを味わい、お決まりの路地から稲村ヶ崎の駅に向かう頃には、すっかり暗くなっている。サーファーを撮影したEOSが肩に食い込む。
そのファーストフードも、今はドライブインになってしまった。Googleでみると、ガッツリ食事もできるようだ。少し格が上がったのだろうか。これだけサーファー達がやってくるのに、お茶するところがここだけというのが寂しい限りだ。だだそんな不満は聞かれず、多分仕事に戻ったり、行きつけの店に出かけたりして湘南の夜の時間が始まるのだろう。
そんな湘南のライフスタイルは、私にとってうらやましいモノがある。だから棲むなら生活が便利な藤沢市だろうと思っていた。
稲村ヶ崎から東は鎌倉市だが、私にいわせれば鎌倉は大変住みにくいし魅力がない。それは商業もすくなく利便性が悪いし、それに狭隘な土地に住宅が密集し地価が高く固定資産税も高いだけ。環境はよくても街が地味でつまらないので鎌倉で降りたことはないし、大体は通過して行く。
湘南へ移り住む人達は、釣りをしたいとかサーフィンをしたいとか、余暇目的があって移り住んでくる。それが藤沢市や茅ヶ崎市などであろう。
茅ヶ崎も結構良い街であり、東京まで1時間と立派に通勤圏内。その先は小田原か。ここまでくると新幹線通勤で東京までの通勤時間は35分。そうであれば湯河原とか伊東なども候補に上がってくる。東海道新幹線の各駅停車は三島駅が始発だ。だから、このあたりから、東京へ通う人たちが多いのだろう。
そんな湘南のライフスタイルが少しうらやましいなと思いながら京都市内に住んでいる。
1997年神奈川県鎌倉市稲村ガ崎、ニコンF4、35-70mm/F2.8,トライX